成瀬整骨院ブログ
緊急ペーシングについて 2/2
2014年2月18日 14:48
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。緊急ペーシングについて以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
緊急ペーシング
Emergency cardiac pacing
佐々木淳一 東北大学大学院講師・救急医学分野
手技
最近は、モニター付き除細動器についているTCP機能を使用することが多い。
1)心臓を挟み込むように電極パッド(除細動用パッドと同じもの)を貼付する。心尖拍動最大部の前胸壁とその背側の後胸壁が望ましいが、除細動時と同じ位置でもよい。
2)電極パッドをペースメーカ(モニター付き除細動器に組み込まれている)に接続する。
3)デマンドペーシングをONにして、ペーシングレートを通常80回/分に設定する。ペーシングが開始された後は、患者の臨床的反応に基づいて、このレートを調整する。
4)出力(mA)は最低から除所に上げていき、電気的に心拍が捕捉された値(刺激閾値)、すなわちペーシングスパイクに続いて幅の広いQRS波が出現した値の10%増しに設定する。通常、80-150mAで電気的に捕捉されることが多い。
5)有効な心拍出が得られていること、すなわち機械的捕捉を、脈拍を触知することにより必ず確認する。心電図(モニター)波形の確認のみでは、不十分である。
その他
1)機械的捕捉の確認は、頸動脈ではなく、大腿動脈などで行うことが望ましい。電気的刺激による筋肉収縮により、頸動脈の拍動の拍動触知を誤認する場合がある。
2)脈拍の触知が困難な場合、TCPが十分に機能しているかの判断は、横隔膜の収縮を目安として刺激出力を調整するとよい。
3)TCPは、自己脈拍の感知不確実であるため(センシング不全)、自己脈拍出現時にペーシング刺激を行うといわゆるspike on T(心室性期外収縮のR on Tと同義)となり、心室細動を誘発させることがある。自己脈拍が出現しない程度の速さ(通常80回/分以上)に設定する。
4)ペーシングに伴う強い不快感や疼痛が約1/3の患者に認められるため、必要に応じて鎮痛・鎮静薬の投与を考慮する。
5)電極貼付部位の皮膚の熱傷、通電部位に組織損傷の報告があるため、長時間の使用は避けるべきである。
経静脈ペーシング
TCPが不能、不安定、長時間に及ぶ場合などでは、経静脈ペーシングを行う。適応は、症候性の徐脈性不整脈、薬剤抵抗性の頻脈性不整脈などが挙げられる。挿入に際して、中心静脈を穿刺し、電極カテーテルを右室心尖部まで誘導・留置する必要がある。気胸、血胸、心タンポナーデなどの致死的な合併症が起こり得る手技であり、さらにペーシング不全、センシング不全の判断など専門的知識が必要となる。
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