成瀬整骨院ブログ

大動脈内バルーンパンピング法について 2/2

2014年2月23日 15:12

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


大動脈内バルーンパンピング法について以下参考として引用します。2/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

大動脈内バルーンパンピング法
Intra-aortic balloon pumping(IABP)
鹿野 恒 市立札幌病院・救命救急センター副医長(北海道)

使用方法
1.バルーンカテーテルの選択 患者の体型や血管の状態により選択する。バルーンのサイズの目安は、身長150cm以下の場合は30mL、150-160cmの場合は35mL、160cm以上では40mLを選択する。
2.挿入方法 基本的にSeldinger法に準じる。大腿動脈を穿刺してガイドワイヤーを挿入し、ダイレーターを用いて挿入部を拡張後、シース付きのダイレーターを挿入しシースとガイドワイヤーを残す。ガイドワイヤーに沿ってバルーンカテーテルをゆっくり挿入するが、抵抗がある場合には無理して進めてはならない。透視下でバルーンカテーテルの先端が左鎖骨下動脈直下(1-2cm下)に位置するように留置し固定する。
3.IABPの駆動と至適タイミング バルーンをinflateするタイミングは大動脈弁閉鎖直後であり、deflateするタイミングは左室が収縮する直前である。
a.心電図信号トリガーで行う場合 バルーンのinflateはT波頂点よりやや遅れた時点、deflateはQRS波の直前に設定する。
b.動脈圧波形トリガーで行う場合 IABPを2:1モードで動脈圧波形を見ながら微調整を行う。Inflate開始の時点は大動脈弁閉鎖直後であるのでdicrotic notshに合うように調整し、deflateは心臓収縮直前の動脈圧が最も低下するように調節する。
4.離脱と抜去 IABPを離脱するときは、サポート比1:1から2:1、4:1へ徐々に減らし、以下のIABP離脱基準を満たしていることを確認しカテーテルを抜去する。
 a)平均動脈圧が自己圧70mmHg以上。
 b)心係数2.2L/分/㎡以上。
 c)反復性の狭心痛が生じないこと。
合併症
主なものを以下に挙げる。
a)挿入側の下肢の虚血。
b)動脈損傷(動脈解離を含む)。
c)穿刺および抜去後の血腫。
d)血栓塞栓症。




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