成瀬整骨院ブログ
二次救命処置(ALS)について 3/3
2014年2月12日 11:17
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。二次救命処置(ALS)について以下参考として引用します。3/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
二次救命処置(ALS)
Advanced life support(ALS)
林 寛之 福井県立病院・救命救急センター科長
2.A:Airway(気道)、B:Breathing(呼吸)、C:Circulation(輸液路確保と薬剤投与)を行う 確実な気道確保が望ましいが、近年の報告では気管挿管にこだわる必要はなく、むしろ気道確保にこだわるあまりに、心マッサージを中断しないようにしなくてはならない。気道が確保できていればバッグバルブマスクやラリンゲアルマスク、ラリンゲアルチューブのまま蘇生を続行すればよい。気管挿管できたら、心マッサージと人工呼吸は非同期で、心マッサージ100回/分、人工呼吸8-10回/分で行う。
薬剤投与は、肘正中皮静脈になるべく太くて短いサーフロー(2本以上)を経由して投与する。輸液はリンゲル液または生理食塩液を用いる。薬剤投与後、20mLで後押しする。静脈路確保が困難な場合、骨髄輸液路を考慮する。骨髄内には血管内に投与できるすべての薬剤を投与することができる。気管内投与は特定の薬剤(アドレナリン、アトロピン、リドカイン)を静脈投与量の2-2.5倍で用いることが推奨されているが、実際には血中濃度が上がらず有効ではない。
心肺停止で使用される薬剤を表1に示す。
表1 心肺停止で使用される薬剤
心肺停止...心室細動、脈なし心室頻拍・心静止・無脈性電気活動
・アドレナリン注 1mgずつ 静注、または骨髄内投与。3-5分ごと
・バソプレシン注 40単位 静注、または骨髄内投与、アドレナリンの初回、または2回目の変わりに1度だけ投与可。無効ならアドレナリン投与を継続
心室細動・脈なし心室頻拍
・リドカイン注 1-1.5mg/kg 静注、または骨髄内投与。無効なら5-10分ごとにその半量ずつ投与(総量3mg/kgまで)。心筋梗塞に伴う心室細動に有効。ただし高カリウム血症の際は心静止になりやすいので、控えるほうがよい。
・アミオダロン注 300mg 静注 難治性心室細動/心室頻拍にたいして、無効なら150mg追加。世界的にしようされている薬剤で、日本でも2007年に認可されたが、上記使用法では保健適用外。
・ニフェカラント注 0.15mg/kg 静注 難治性心室細動/心室頻拍に対して
・硫酸マグネシウム注 1-2g ゆっくり静注 Torsades de pointesや低マグネシウム血症で有用。再発する心室細動の際に考慮。低栄養状態、アルコール耽溺など。
・炭酸水素ナトリウム(ナイロン)注 1mEq/kg 静注。高カリウム血症(透析患者)、代謝性アシドーシス(重症糖尿病など)、三環系抗うつ薬やアスピリン中毒など。
心静止・比較的徐脈の無脈性電気活動
・アトロピン注 1mgずつ 静注 3-5分ごと(総量3mgまで)
3.D:Differential diagnosis(鑑別診断)は3つの"か" 心肺停止は、原因を同定しないとなかなか蘇生成功には結びつかない。いかに情報を集め、心肺停止に至った疾患を同定するかが重要になってくる。情報は3つの"か"、つまり患者(身体診察)、家族(状況や既往歴)、カルテ(既往歴など)から収集する。
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