横浜市金沢区の整体治療なら成瀬整骨院

2014年2月13日 11:29

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


QRS波に同期し通電する同期下ショック、カルディオバージョンについて以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集　山口 敬　北原光夫　福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010　医学書院より引用

カルディオバージョン
Cardioversion
今　明秀　八戸市立市民病院・救命救急センター所長（青森）

　QRS波に同期し通電する同期下ショック（カルディオバージョン：cardioversion）は頻脈性不整脈がよい適応となる。QRS波に同期して通電する理由は、心臓の比較的不応性の時期にショックを行うとVF（ventricular fibrillation）を生じる可能性があるからで、同期下ショックではこの時期を回避してショックを行う。同期下ショックに用いるエネルギー量は、除細動の量より少ない。低エネルギー量のショックは、非同期下に行われるとVFを誘発しやすい。常に同期下で行われなければならない。
カルディオバージョンの適応と通電エネルギー
　心電図をモニターし、洞調律でなく心拍数が150回/分以上で、かつ頻拍による不安定な症状や徴候があるときに適応となる。不安定な徴候とは、酸素投与や気道確保を行っても、意識障害、胸痛の持続、低血圧、ショックの徴候（蒼白、呼吸異常、冷汗、意識低下、脈拍弱い）などがみられる場合である。心拍数150回/分以下では、頻脈に関連する症状はまれである。通電エネルギーは、機種により推奨している値が異なる。2相性で最新式の機種は、旧式の単相性より少ないエネルギーで使用する。"このジュール数にすべき"というような論文はまだないが、以下に2相性の目安を示した。不成功時は段階的にエネルギーを増加する。
1.狭いQRS幅の頻拍（頻度順）
a.洞性頻脈　適応でない。
b.心房細動　初回通電エネルギーは100-200ジュール（単相性）/100-120ジュール（2相性）。
c.心房粗動　50-100ジュール（単相性）/50ジュール（2相性）。
d.その他の上室頻拍〔リエントリー性SVT（supraventricular tachycardia）〕50-100ジュール（単相性）/50ジュール前後（2相性）。
e.多源性心房頻拍〔MAT（multifocal atrial tachycardia）〕適応でない。
2.広いQRS幅の頻拍（脈は触れる）
a.単形性心室頻拍（monomorphic VT）100-200ジュール（単相性）/100-120ジュール（2相性）。
b.多形成心室頻拍（polymorphic VT）200ジュール（単相性）/150ジュール（2相性）。ただし同期できないときは、高エネルギー非同期下の除細動を360ジュール（単相性）/150ジュール（2相性）で行う。
手技
1)心電図モニターを装着する。
2)患者本人や家族に説明を行う。
3)酸素、バッグバルブマスク、吸引器を用意し、静脈路確保を行う。
4)可能な限り麻酔薬を投与する。
処方例　下記のいずれかを用いる。
1)プロポフォール注、または1%ディプリバン注　0.5mg/kg　静注
2)ドルミカム注　0.1-0.3mg/kg　静注
5)QRS波に同期したカルディオバージョンを行う。①QRS波同期シグナルが点灯していることを確認する、②通電エネルギーを選択し、術者はゴム手袋を装着する、③ジェルパッドを使い電極パドルを胸壁にあてる、④充電ボタンを押す、⑤安全確認する（人を離す。酸素を離す。自分の腹部などが接触しないように注意する）、⑥電極パドルを強く胸壁に押し付け、左右のショックボタンを同時に押し、通電するまで押し続ける。⑦不成功時は、同期シグナル点灯を再確認してから繰り返す。一度カルディオバージョンを行うと、自動的に非同期モードに変わる機種がある。




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