成瀬整骨院ブログ

気道異物除去の治療について 1/2

2014年3月15日 17:40

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


気道異物除去の治療について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

気道異物除去
Removal of airway foreign bodies
荻野隆光 川崎医科大学准教授・救急医学

治療
1.緊急処置(気道確保) 気道異物が突然の呼吸停止の原因になることを十分理解しておく必要がある。完全気道閉塞が疑われたら、直ちに気道確保の処置が必要である。喉頭鏡、マギール鉗子、気管挿患チューブなどの緊急気道確保に必要な医療機材は一般の開業医でも施設内に準備しておくことが望ましい。また、喉頭あるいは気管入口部付近に餅などの粘着性異物が強固に付着して除去が困難な場合には、まず輪状甲状靭帯切開するか、Portex MiniTrachⅡCricothyrotomy Kitなどを用いて気管チューブを気管内に挿入して気道確保する。そのうえで、気道異物の除去を試みる。
 気道異物が疑われるが完全気道塞栓ではない場合には、酸素投与を行い喉頭鏡で上気道を観察する。上気道に異物が発見されたらマギール鉗子などで除去を試みる。呼吸困難が持続するも、上気道に異物がなければ、気管挿管を行う。そのうえで人工呼吸を行って十分な換気ができるか観察する。異物が気管内にあり換気ができない場合には、気管内チューブをさらに末梢まで進めて一方の主気管支より末梢に異物を移動させて、緊急避難的に片肺換気にすることも考慮すべきである。
 気道確保医療器具がない場合には、応急処置として成人ならハイムリック法(上腹部圧迫法)を試みる。また、乳幼児の場合には、頭を低くし背部の両肩甲骨の間を平手で叩く背部叩打法あるいは胸部圧迫法を試みる。ただし、この手技は、気道の完全閉塞が疑われる場合には試みる価値はあるが、不完全閉塞で換気ができている場合に、不用意に行うと異物が移動してかえって完全閉塞になる危険性があるので注意を要する。



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