成瀬整骨院ブログ
鎮痛・鎮静薬の使用法について 1/2
2014年3月29日 10:55
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。鎮痛・鎮静薬の使用法について以下参考として引用します。1/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
鎮痛・鎮静薬の使用法
Use of analgesics and sedatives
氏家良人 岡山大学大学院教授・救急医学
鎮痛・鎮静薬をしようする場合には、薬物の作用・副作用を理解し、患者の病態を考慮し、適応を把握したうえで使用しなければならない。
鎮痛薬の使用法
1.軽度から中等度の疼痛の場合 NSAIDsがよく用いられる。シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害によりプロスタグランジン(PG)産生を抑制し、痛みの閾値を上げることで鎮痛作用を発揮する。適応は、①リウマチ性疾患、腰痛症など運動器疾患、②術後・外傷後痛、症候性神経痛、歯科領域の痛み、結石痛、月経痛など、各種疼痛性疾患などの中等度の痛みに対してである。
処方例 成人では下記のいずれかを用いる。
1)ロキソニン錠(60mg)3錠 分3 朝・昼・夕食後、または 1回1錠 疼痛時頓用(1日3回まで)
2)ポンタール錠(250mg)初回2錠 その後6時間ごとに1錠、または 1回2錠 疼痛時頓用(1日3回まで)
3)ボルタレンサポ(25・50mg)1回25-50mg 疼痛時頓用(1日2回まで)
NSAIDsの主な副作用は胃腸障害であり、座薬(ボルタレンサポなど)や吸収されてから活性型になるプロドラッグ(ロキソニンなど)の使用のほか、食後の投与、H2受容体拮抗薬、プリチンポンプ阻害薬などの併用も忘れてはならない。また、腎障害、肝障害、抗血小板作用による出血傾向もあり、近年、心筋梗塞などの血栓性疾患の合併症も指摘されている。さらに、妊娠後期の使用により胎児動脈管の送気閉鎖の危険性があり、アスピリン喘息の患者では発作を惹起する危険性もある。
2.強い疼痛の場合 塩酸モルヒネやフェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬や、ペンタジン(ペンタゾシン)やレペタン(ブプレノルフィン塩酸塩)などの非麻薬性鎮痛薬を用いる。中枢神経系のオピオイド受容体にアゴニストとして作用し、強力な中枢性鎮痛効果を発揮する。麻薬は多幸感を感じさせ、気管挿管、小手術など疼痛を生じる処置に対する恐怖感を減弱させる。すべての痛みに有効であるが、特に、術後痛や外傷痛など激しく急性の疼痛に対して適応がある。結石症などにも保健適用外使用することがある。
処方例 成人では下記1)-4)のいずれかを用いる。
1)塩酸モルヒネ注(10mg)1回5-10mg 6-8時間ごと 静注
2)フェンタニル注(100μg)1回50-100μg 3-4時間ごと 静注
3)ペンタジン注(15・30mg)1回15mg 3-4時間ごと 静注
4)レペタン注(0.2mg)1回0.2mg 6-8時間ごと 静注
また、術後や外傷・熱傷などの鎮痛には、点滴静注や硬膜外腔やくも膜下腔へ麻薬単独、または局所麻酔薬などと一緒に少量持続投与することにより、長時間にわたる鎮痛が得られる。これらをPCA(patient control analgesia)装置を用いて使用することも可能である。
5)フェンタニル注(250μg)50-100μg/時 点滴静注
6)フェンタニル注(250μg)1回500μg(10mL)+0.75%アナペイン注(150mg)300mg(40mL)+生理食塩液 50mL 以上を総量100mLとして、2-4mL/時 硬膜外腔に注入
持続性の癌性疼痛では傾向徐放薬としてMSコンチン(モルヒネ塩酸塩)などが用いられる。
7)MSコンチン錠(10・30・60mg)初回10mg 1日20-120mg 分2
麻薬の最も注意すべき副作用は呼吸抑制である。他に、幻覚、めまいなどの精神神経症状や悪心、嘔吐、便秘などの消化器副作用もある。呼吸抑制には、換気補助やナロキソンによる拮抗が必要となる。また、耽溺性があるので安易な繰り返しの投与は注意する。
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