成瀬整骨院ブログ

バッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸、エアウェイの使用法について 2/2

2014年3月 1日 15:38

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


バッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸、エアウェイの使用法について以下参考として引用します。2/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

バッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸、エアウェイの使用法
Bag and mask ventilation and insertion of pharyngeal airways
中尾博之 神戸大学医学部附属病院特命准教授・救急部

エアウェイの使用方法
 エアウェイは自発呼吸があり、舌根部の沈下がある場合に気道を確保するための器具であるが、マスク換気を行う際に気道確保が上手くできない場合いも補助として利用できる。
1.口咽頭エアウェイ 意識が混濁しているような開口できる場合が対象である。鍵型の口咽頭エアウェイの凸彎曲部を上にして、口腔内に半分くらい挿入したところで180度回転させてさらに挿入する。彎曲部によって舌が挙上することで気道が保たれる。ただし、咽頭刺激により嘔吐・喉頭けいれんを誘発することがあるので注意が必要である。
2.鼻咽頭エアウェイ 中世のトランペットの形状に似ていることから別名トランペットエアウェイともいわれ、開口させることが困難な場合に適している。先端が鼻粘膜に迷入するのを防ぐためにゼリーのついたエアウェイを口咽頭エアウェイのときと同様に180度反転させてしようする。ただし、頭蓋低骨折や鼻腔内損傷が疑われる場合には、頭蓋内への迷入の可能性があるので使用を控えるべきである。注意点としては、エアウェイが短いと舌根部に届かず、長すぎると声門部周辺を刺激しまうことである。
3.食道閉鎖式エアウェイ ラリンジアルマスク・エアウェイに代表されるようにいくつかの種類がある。いずれも舌根部の挙上を行い、食道と口腔側をバルーンで閉鎖することによって、チューブを介して送られた酸素は残された通路である気管にのみ送られる仕組みになっている。最近多数の種類が販売されているので、それぞれの手技にあらかじめ慣れておく必要がある。また、固定性が悪いので病院の前での使用時には移動中にエアウェイの位置がずれて換気ができなくなることのないように注意を十分に払うことが必要である。



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