成瀬整骨院ブログ
気道異物除去の治療について 2/2
2014年3月16日 17:49
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。気道異物除去の治療について以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
気道異物除去
Removal of airway foreign bodies
荻野隆光 川崎医科大学准教授・救急医学
2.緊急気道確保が必要ない場合の異物除去
a.上気道の異物
1.鼻腔内の異物 鼻腔の異物は乳幼児に多い。鼻鏡で鼻腔内を観察し、異物の部位が確認できる場合、鑷子などで除去を試みる。異物が把握できない場合には異物を鼻腔の奥に押し込むことがあるので注意が必要である。乳幼児で協力を得られない場合、および容易に除去できない場合には、無理をせず耳鼻科にコンサルトする。
2.口腔から咽頭・喉頭内の異物 喉頭鏡で異物が同定できる場合には、鑷子やマギール鉗子などで除去を試みる。入れ歯のブリッジや魚骨などで粘膜に埋没している場合には容易に除去できないので、耳鼻科にコンサルトする。
b.下気道の異物 病歴と理学所見から下気道異物が疑われたら、単純X線撮影で気道異物を疑う所見がなくても異物を完全に否定できないので、気管支鏡の適応である。異物除去のために気管支鏡を行う場合、十分なスタッフと全身麻酔、蘇生処置の準備などが必要である。CT、MRIが撮影できる施設でも、急変時に気道確保できる準備がなければ、無駄に診断に時間を要することは勧められない。特に乳幼児は急性期の場合、容易に気道閉塞症状が悪化する可能性があるので、全身麻酔下で硬性鏡による気管支鏡検査と異物除去のできる医療機関に紹介することが望ましい。
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