成瀬整骨院ブログ

局所麻酔法について 4/4

2014年3月26日 10:27

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


局所麻酔法について以下参考として引用します。4/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

局所麻酔法
Clinical procedures of local anesthesia
松島俊介 宮城大学・救急・災害医学

局所麻酔薬の副作用と対処法
 局所麻酔時の主な合併症としては、アナフィラキシーショックと局所麻酔中毒である。
1.アナフィタキシーショック 通常、局所麻酔薬使用直後から数分程度で発症し、皮膚の紅潮・膨疹・浮腫、悪心、喘鳴、呼吸困難、血圧低下などの症状が起きる。対処法として、気管挿管などの気道確保、酸素投与、アドレナリン(0.1-0.2mg静注または0.2-0.5mg筋注)の投与、輸液、副腎皮質ホルモン剤(ソル・コーテフ注500mgなど)の投与を行う。
2.局所麻酔薬中毒 局所麻酔薬の血中濃度の上昇により発症する。通常、局所麻酔薬使用後30分以内に発症する。初期症状として、舌のしびれ、めまい、耳鳴り、興奮、多弁などがみられ、次いで過呼吸、血圧上昇、呼吸停止に至る。対処法としては、酸素投与、ジアゼパム(5-10mg静注)の投与、呼吸管理、輸液、昇圧薬(ドパミンなど)の投与を必要に応じて行う。
 表面麻酔に用いる麻酔薬は濃度が高いものが多いため、注意して用いる必要がある。また、処置の範囲が広く麻酔薬を大量に使用した場合や肝機能障害のある患者への使用時に中毒症状が発生することが多いため、その場合、投与する麻酔薬の量や濃度を考慮して麻酔を行う。




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