成瀬整骨院ブログ
減張切開について 1/2
2014年4月23日 10:09
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。減張切開について以下参考として引用します。1/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
減張切開
Incisional decompression or escharotomy
小泉健雄 杏林大学大学院・救急医学
病態と診断
四肢および体幹・頭部の組織内圧(コンパートメント圧)が上昇することにより著しい循環障害、呼吸抑制をきたした場合、その圧解除を目的とした切開をいう。以下に示す病態が適応となる。
A四肢コンパートメント症候群
骨折などの四肢の外傷に伴い、組織内圧が上昇し、血流障害、神経障害をきたすことをいう。四肢外傷診察時に末梢の感覚異常、運動麻痺、動脈触知不良を認めたら本疾患を疑う。酸素飽和度モニターを患肢末梢に装着し、経時的にチェックするとともに感覚・運動の所見を確認する必要がある。脈拍の触知が不能な場合は酸素飽和度モニターも計測が困難であり、超音波ドプラで血流を確認する必要がある。
B熱傷に伴うコンパートメント症候群
重症広範囲熱傷では、超急性期大量輸液による脱水補正が必要となる。しかしながら、四肢・体幹・頸部などに全周性のⅢ度熱傷を受傷した場合、大量輸液の影響から全周性熱傷部位の組織内圧の著しい上昇を認め、コンパートメント症候群をきたすことがあり、注意深い観察が必要である。
1.四肢 上記Aで述べた病態生理のごとく、緊満部から末梢の神経障害および血流障害を呈する。血流、神経症状を十分に経過観察する。
2.胸郭 胸郭全周性Ⅲ度熱傷は、呼吸運動を著しく抑制し1回換気量の減少をきたす。努力様呼吸あるいは胸郭運動制限、血液ガス上酸素分圧の低下、二酸化炭素分圧の上昇が認められたら本病態を疑う。
3.頸部 全周性Ⅲ度熱傷が頸部に及んでいる場合は、頸動脈の圧迫により脳血流の低下の危険性がある。頸部に緊満感があり動脈触知が困難であれば、直ちに減張切開の適応となる。
4.腹部 腹部は、他の部位と比較すると、皮下組織に余裕があるために内圧の上昇をきたしにくい。しかし、組織内圧が著明に上昇し腹腔内臓器(消化管、大血管など)を圧迫することがあり、膀胱内圧の経時的な測定を行う必要がある。
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