成瀬整骨院ブログ
心膜腔穿刺法・心膜切開法について 2/3
2014年4月 5日 11:54
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。心膜腔穿刺法・心膜切開法について以下参考として引用します。2/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
心膜腔穿刺法・心膜切開法
Pericardiocentesis and Pericardiotomy
澤村 淳 北海道大学大学院診療准教授・救急医学
心膜腔穿刺法
1.適応 上記の閉塞性ショックをきたす心タンポナーデの種々の病態、Beckの三徴(頸静脈怒張、低血圧、心音減弱)を呈し、心エコーでecho free spaceを認めた場合は適応となる。また、心膜炎が原因のときには原因疾患の特定・検索のため心嚢液を摂取する必要がある場合も適応となる。
2.禁忌 穿刺部に感染創がある場合や明らかな出血傾向がある場合は禁忌となる。ただし、閉塞性ショック・pulseless electrical activity(PEA)の際には救命目的として施行することも許容される。
3.実際の手技
1)心エコーにて心嚢液の量、貯留範囲の確認を行う。具体的には剣状突起下あるいは胸骨左縁から安全に穿刺し得る体位を検索する。液貯留が2cm以上あれば安全に穿刺可能である。
2)心電図・血圧などの各種モニターと中心静脈ルート確保、輸血用の太い末梢ルートの確保でも行う。心電図・血圧は持続的にモニターし、中心静脈圧も測定できるようにしておく。時間的に余裕がなければ中心静脈は割愛する。
3)バイタルサインが許容すれば、体位は30-45度上肢を挙上させ、半座位にする。剣状突起を中心にして前胸部から上腹部を十分に消毒し、穴あき覆布を掛ける。
4)穿刺点はLarrey点(剣状突起差縁と左肋骨弓の交差する点)から左肩を狙って刺入する。刺入角度正中線に対して約30-45度、皮膚面に対して約30-45度で行う。
5)10mLの注射器に23Gカテラン針を付けて局所麻酔を行いつつ、適宜陰圧をかけて針を進めていく。通常4-5cmで心嚢に達する。心嚢の軽い抵抗を感じ、その抵抗がなくなると同時に注射器の中に液体が吸収されていく。必ずカテラン針で試験穿刺を行い、穿刺方向と深さを確認した後にエラスター針に換えて穿刺する。心嚢内の凝血塊に穿刺針が刺入した場合は、血液を吸収できないことがある。
6)エラスター針の内筒を抜き、外筒の位置がずれないように固定する。外筒に延長チューブと三方活栓を接続して吸引する。持続的ドレナージが必要な場合はガイドワイヤーを挿入して、外筒を抜去してドレナージ用カテーテルを挿入する。
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