成瀬整骨院ブログ

胃管・イレウス管留置法について 2/3

2014年4月10日 12:06

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


胃管・イレウス管留置法について以下参考として引用します。2/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

胃管・イレウス管留置法
Nasogastric tube(short tube)/intestinal decompression tube(long tube)
鵜飼 勲 大阪大学医学部附属病院・高度救命救急センター

d.手順
 1)ゼリーをチューブ先端に塗布し鼻孔に注入する。少し待ってチューブを鼻孔に挿入する。顔面に対してはほぼ垂直に鼻孔下縁を通す。
 2)喉頭に先端が達したところで嚥下動作を促す。嚥下に併せてチューブを押し込む。
 3)成人では約50cmの挿入で先端が胃内に達するが、側孔が設けられているため65cm程度挿入で有効な胃内のドレナージが可能になる。気管に迷入すると咳嗽反射が起こる。
 4)留置後必ず先端位置を確認する。カテーテルチップ型シリンジなどでチューブを吸引して胃液の逆流を確認し、心窩部を聴診しながら空気を注入して確認する。栄養投与に用いる場合は腹部X線で再確認する。
e.挿入困難時 しばしば食道入口部で先端が引っかかる。対処としては、喉頭軟骨を頸部で把持挙上して進める。喉頭鏡を用い直視下にマギール鉗子で把持して誘導する、などの方法がある。
f.留置後の管理 先端位置確認後にチューブの深さを確認し、マーキングしてテープ固定する。ドレナージを行う場合は、ベッド面より低い位置にドレナージバッグを置くか、-15cmH2O程度で間欠持続吸引器に接続する。ドレナージを主眼とする場合、腸管運動の低下(dysmotility)や腸閉塞が改善した時期に、排液量200mL/日以下を目安に抜去を考慮する。管理中にチューブの深さが変わってしまった場合は、押し込むだけでなく再度先端確認を行う。
4.合併症 鼻出血、気管内留置、消化管出血、鼻翼部潰瘍などの合併症が知られる。気管内留置を避けるために十分な確認を心がける。





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