成瀬整骨院ブログ

心膜腔穿刺法・心膜切開法について 1/3

2014年4月 4日 11:38

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


心膜腔穿刺法・心膜切開法について以下参考として引用します。1/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

心膜腔穿刺法・心膜切開法
Pericardiocentesis and Pericardiotomy
澤村 淳 北海道大学大学院診療准教授・救急医学

 心膜腔穿刺法・心膜切開法は救急専門医に必要不可欠な手技であり、しばしば救急室でも施行されている。心膜腔穿刺法・心膜切開法が必要とされる病態は心タンポナーデであり、その原因は、①特発性、感染性、膠原病性、尿毒症性などの心膜炎、②心刺創、胸部鈍的外傷、③心筋梗塞後心破裂、解離性大動脈瘤に合併する二次性のものである。
 心タンポナーデは閉塞性ショックをきたす病態の1つで、心嚢内に多量の液体が貯留し、心臓の拡張障害から心拍出量低下によるショックと冠血流低下による突然の心停止を引き起こす緊急度の高い病態である。
 心膜腔に貯留した血液や滲出液を体外から穿刺して吸引、排除することで心臓の圧迫(心タンポナーデ)を解除して、血行動態の改善をはかることを目的として緊急で施行することが多い。心嚢液貯留の確認には、心臓超音波検査が最も優れている。胸腹部鈍的外傷では、腹部超音波検査(FAST:focused assessment with sonography for trauma:心嚢、腹腔および胸腔の液体貯留の検査を目的とした迅速簡易超音波検査法)の一環として、心嚢液のチェックをルーチンに行う習慣をつけなければならない。
 心タンポナーデは心嚢内液体貯留により循環に障害が生じている病態であり、単なる心嚢液貯留とは明確に区別するべきである。




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