成瀬整骨院ブログ
救急医療における感染防御対策について 3/3
2014年5月20日 15:06
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。救急医療における感染防御対策について以下参考として引用します。3/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
救急医療における感染防御対策
Infection control in emergency medicine
織田成人 千葉大学大学院教授・救急集中治療医学
感染経路別予防策
感染経路別予防策は、感染のコントロールには感染経路の遮断が第一であるという考えに基づいており、感染力の強い重篤な病態を引き起こす病原体の感染経路を基に策定されている。
1.空気予防策 空気感染、すなわち慮っ系5μm以下の飛沫核によって伝播する病原体を予防するためにの対策である。高性能のN95マスクの着用と陰圧室での個室隔離が原則である。救急外来でも空気感染の可能性がある感染症患者は、一般の患者と別室で診療や処置を行う必要がある。対策となるのは結核、水痘、麻疹、SARSなどである。われわれの施設では、救急外来に陰圧にできる診察室を設備しており、これら感染症の可能性のある患者はここで診療を行っている。
2.飛沫予防策 飛沫は飛沫核の周囲に水分を含み直径5μmより大きい粒子であり、約1m飛んで床に落下する。したがって、空調は必ずしも必要でなく、サージカルマスクの着用で防御できる。また、医療従事者のみでなく、患者が移動する場合にもマスクを着用させる。個室隔離が推奨されるが、集団隔離やベッド間を1m大部屋でも収容可能である。飛沫予防策の対象となるのはB型インフルエンザ菌感染症、髄膜炎菌性髄膜炎、喉頭ジフテリア、マイコプラズマ肺炎、百日咳、インフルエンザ、風疹などである。
3.接触予防策 接触感染には、人から人への直接接触感染と、器具を介する間接接触感染がある。直接接触感染防止では、手袋、ガウンを着用することが重要であり、間接接触感染ではこれに加えて患者がしようする器具の専用化が必要である。また、ドアノブやベッド柵などの環境消毒も推奨される。個室収容は推奨されるが必須ではない。接触予防策の対象となるのは多剤耐性菌感染症、C.difficile感染や腸管出血性大腸炎、赤痢、ノロウイルスやロタウイルス感染症、流行性角結膜炎、水痘などである。ノロウイルスやロタウイルスはアルコール消毒が無効とされている。
予防接種、ワクチン
医療従事者が自らの身を守るためと患者への伝播を防ぐために、予防接種やワクチンも有効な感染防御手段となる。針刺し事故対策としてのB型肝炎ワクチンや、インフルエンザワクチン、麻疹、風疹、水痘、ムンプスに対するワクチン、BCGの予防接種などが推奨されている。
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