成瀬整骨院ブログ
電解質異常補正法について
2014年5月 3日 11:05
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。電解質異常補正法について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
電解質異常補正法
Correction of electrolytic imbalance
北澤康秀 関西医科大学病院教授・救急医学科(枚方病院)
高ナトリウム(Na)血症
病態と診断
Naの過剰か水分の欠乏が原因で起こる。Na過剰とは、摂取過多または排泄抑制(アルドステロン症など)によって起こる。水分の欠乏は、飲水不足か自由水喪失過多(尿崩症)によって起こる。体内水分量の減少により、①水分過剰型、②常水分量型、③水分欠乏型の3型に分水され治療法も異なる。体内水分量の評価には、身体所見やバイタルサイン、尿所見(量、比重、浸透圧、Na濃度)などを参考にする。血清ナトリウム濃度が160mEq/Lを超えると全身けいれんや意識障害などから生命危機に陥るので、緊急対応が必要になる。
治療方針
処置
水分過剰型(上述①)、または常水分量型(②)には、Na投与制限を基本にするが、あえてNa補正するなら希釈のための輸液と利尿薬投与を行う。
処方例
5%ブドウ糖液 500mL
ラシックス注(20mg/2mL/アンプル)1アンプル
アスパラカリウム注(10mEq/10mL/アンプル)1アンプル
以上を混じ、5時間かけて点滴静注
水分欠乏型(③)には、脱水の改善を優先しその後電解質補正に移行する。脱水に対する補液は、血清Na値にかかわらず、リンゲル系輸液が標準である。脱水改善後に、1号液(ソリターT1号など)や1/2生理食塩液(生理食塩液と5%ブドウ糖液の等量混合液)を考慮する。
尿崩症は水分欠乏型(③)に含まれるが、自由水喪失があまりにも激しく、補正液単独での対応は困難である。確定診断と原因治療(バゾプレッシン投与)を急ぐ。Na異常が著しい例には、5%ブドウ糖液点滴静注で血清Na希釈をはかる。
ポイント
血清Naの急激な下降は、細胞外液浸透圧の急変動の結果として、脳浮腫を起こす危険がある。補正速度は0.5mEq/L/時以下にとどめる。
低ナトリウム(Na)血症
病態と診断
①塩分喪失を伴う低張性脱水、②水分量過剰、③Na過剰を上回る水分量過剰の3型に分類できる。①は腸炎や熱射病の際にみられ、塩分を含有しない水分を飲用し例に血清Na低下が著しい。②は水中毒やSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)に、③はネフローゼなどにみられる。症状としては意欲低下や食欲低下、意識障害があり、重症ではショックを呈する。
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