成瀬整骨院ブログ
小児の診かた:診察・処置の特徴について
2014年5月21日 15:56
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。小児の診かた:診察・処置の特徴について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
小児の診かた:診察・処置の特徴
六車 崇 国立成育医療センター・集中治療科(東京)
病態と診断
小児の救急初期診療は、時間外の小児科診療とは明確に区別して考えることが肝要である。小児の心停止は、成人と比較すると呼吸不全やショックなどによる二次性心停止が多い。心配停止に介入すれば良好な転帰が得られる可能性が高いが、いったん心停止に陥った場合の転帰は著しく不良である。そのため、救急における小児の初期診療では、呼吸不全やショックなどの危急状態を早期認知し、迅速かつ適切な介入を行うことが不可欠である。
バイタルサインよりも身体所見を重視し、下記の手順で診療を進める。
治療方針
初期評価
患児に触れるまでの数秒間に、視覚・聴覚的に緊急度を判断する。第一印象としてお全身状態の良・不良から緊急度を分類する。全身状態不良であればすぐに、①人員および蘇生用物品を集め、②高流量酸素投与、③SpO2モニタとモニタ付き除細動器を装着し、一次評価に進む。
一次評価
患児に接触した直後の数分間に(人員集めの間にも)全身状態を評価する。Airway(A:気道)・Breathing(B:呼吸)・Circulation(C:循環)・Disability(D:神経学的所見)・Exposure(E:外表所見と体温)について"A-E"順に、理学所見とバイタルサインから評価する。ここではA-Eの"どこに異常があるか"を早期に認知し介入することが目的であり、診察は迅速に進める。また乳児の中枢の脈拍は上腕動脈で触知する。
呼吸障害は"呼吸窮迫"(代償的に呼吸仕事量が増大)と"呼吸不全"(酸素化や換気に異常をきたしている)に、循環についてはショックを"代償性"(血圧が維持されている)と"低血圧性"〔収縮期血圧低下。基準値(mmHg):生後1か月未満は60、生後1か月以上1歳未満は70、1歳以上10歳未満は70+2×年齢、10歳以上は90〕に、それぞれ重症度を分類する。
分類に基づき、気道/呼吸(気管挿管の準備・バッグマスク換気など)・循環(輸液路確保:末梢静脈路の確保が困難であれば骨髄路も検討)などに対する処置・過移入を集まった人員に指示し、二次評価に進む。
二次評価
上記を指示したらすぐ、処置の間にも二次評価を開始する。一次評価で認知した異常につき"なにが異常なのか"を判断し、適切な介入を迅速に行うことが目的である。詳細に診察を行うとともに現病歴や既往歴を聴取し、呼吸障害を"上気道閉塞"、"下気道閉塞"、"肺実質障害"、"呼吸調節機能の異常"などに、ショックを"循環血液量減少性"、"分布異常性"、"心原性"、"閉塞性"に、それぞれ病態別に分類する。
一次評価後の処置に引き続く形で、分類に基づいて気管挿管や薬剤投与・輸液を行う。気管挿管チューブのサイズは(4+年齢/4)mm、急速輸液は細胞外液型輸液製剤20mL/kg/回(10分間投与)を目安とする。介入後は状態を再評価し、その後の治療につき検討を進める。
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