成瀬整骨院ブログ
消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について 1/2
2014年6月28日 18:28
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について以下参考として引用します。1/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)
Disinfectant poisoning(surfactant,cresol)
安田文彦 日本医科大学・高度救命救急センター
界面活性剤中毒
病態と診断
界面活性剤は分子内に疎水基と親水基をもち、蛋白質さらには脂質にも親和性があるため細胞膜に障害を起こす。非イオン性、陰イオン性、陽イオン性に分けられ、この順に毒性が強くなる。非イオン性は一般的な石鹸や家庭用洗剤に使用される。一方、陽イオン性は逆性石鹸ともよばれ、特に第4級アンモニウム塩を有する塩化ベンザルコニウムは消毒液として使用され、細胞が陰性荷電しているため、吸収が早く全身へ影響を及ぼしやすい。非イオン性は主に悪心、嘔吐、下痢などの症状のほか、消化管などの粘膜障害がみられる。意識が保たれていれば肺炎などの呼吸器合併症を起こすことはまれであるが、大量服用の場合、不穏状態や意識レベルの低下、けいれんを引き起こす。一方、陽イオン性は全身症状をきたしやすいため、血管透過性の亢進による肺水腫などの呼吸器症状、低血圧、頻脈などの循環不全や、けいれんなどの中枢神経症状、麻痺性イレウス、腎機能低下、メトヘモグロビン血症、さらには多臓器不全など、全身への影響が強く100-400mg/kgの服用で致死的とされる。
治療方針
呼吸、循環などの全身管理、消化管粘膜保護薬の投与が必要である。非イオン性、陰イオン性では、局所の障害のため、胃洗浄は消化管損傷をふまえて慎重に行う。少量服用の場合、牛乳の投与も考慮してよい。血液浄化法の効果については不明である。一方、陽イオン性では十分な胃洗浄と活性炭投与のほか、血液浄化法として血液吸着、血液ろ過浸透、さらに血漿交換を含めたすべてが有効であるという報告がある。
処方例
メチレンブルー1%溶液 1-2mg/kg 5分以上かけてゆっくり静注(院内調製)
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