成瀬整骨院ブログ
有機リン・カーバメイト中毒について 2/3
2014年6月 2日 16:49
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。有機リン・カーバメイト中毒について以下参考として引用します。2/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
有機リン・カーバメイト中毒
Organophosphate and carbamate poisoning
相馬一亥 北里大学教授・救命救急医学
診断
有機リン剤への曝露、ムスカリンおよびニコチン作用による特徴的所見、口臭などから診断する。縮瞳はきわめて特徴的であるが、散瞳が13%に認められたとの報告もある。また、アトロピン硫酸塩やヨウ化プラリドキシム(PAM)による臨床症状の改善にも診断に有用であるが、アトロピン硫酸塩1-2mgの少量静注で改善が認められる場合にはむしろ可能性は少ない。確定診断は、血清コリンエステラーゼ値の低下である。コリンエステラーゼには偽性と真性があるが、真性コリンエステラーゼが神経シナプスでのコリンエステラーゼを反映する。偽性コリンエステラーゼは感受性はよいが、特異性に欠ける。
治療方針
初療は気道の状態の把握、気道の確保、換気・酸素化能の改善維持を最優先する。服用1時間以内では胃洗浄を行い、その後活性炭を投与する。そして有機リンに対しての拮抗薬であるアトロピン硫酸塩を投与する。投与はいわゆるアトロピン効果(頻脈、散瞳、口腔粘膜の乾燥など)が認められるまで行う。
処方例(アトロピン硫酸塩)
硫酸アトロピン注(0.5mg、1アンプル1mL)初期量として、1-4アンプル 静注、以降維持量として、1-4アンプルを繰り返し静注
症例により、0.02-0.08mg/kg/時 持続静注
ニコチン作用に対してはPAMを投与する。早期の投与が必要である。臨床症状により1-2時間後、必要により10-12時間後に再投与する。投与後10-40分以内に効果が認められる。PAMのLD50は159mg/kgといわれ、通常の投与量では副作用はまずない。吸収阻止、排泄促進は他の中毒と同様である。なお、血液浄化法の適応はない。
処方例(PAM)
パム注(500g、1アンプル20mL)初期量として、2-4アンプル 静注(30-60分)、以降持続量として、1アンプル/時にて持続静注
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