成瀬整骨院ブログ
抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について
2014年6月13日 17:20
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒
Antidepressant poisoning
宮内雅人 日本医科大学講師・高度救命救急センター
三環系、四環系抗うつ薬中毒
病態と診断
抗うつ薬のなかで三環系、四環系は第1世代、第2世代に分類される。副作用の症状である口渇、便秘などの抗コリン作用、低血圧などのα1受容体遮断作用などが問題となり、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの副作用を抑えた新世代の抗うつ薬が出ている。しかし、その効果からいまでも三環系、四環系抗うつ薬は広く処方されている。大量服薬の場合、心血管系・神経系に対する作用が問題となる。三環系では心毒性が強く、四環系では中枢神経症状が強い(アモキサピンは後者の作用が強い)。特に、心筋細胞に対してのNaチャネル阻害による不整脈は、心室性不整脈から致死的となる場合がある。そのほか、低血圧、神経系においてはGABA受容体の作用によるけいれんが問題となる。中毒量は10mg/kg、致死量は20mg/kgとされる。
診断は問診、発生状況からの判断だけでなく、心電図におけるQRS幅の延長、QT間隔の延長、低血圧、けいれんなどの臨床症状の確認も大切である。また尿検査のトライエージ(尿中乱用薬物検査キット)も測定15分以内に判定できるが、カットオフ値は1,000ng/mLとされる。
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