成瀬整骨院ブログ
酸・アルカリ中毒の治療方針について
2014年6月27日 17:43
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。酸・アルカリ中毒の治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
酸・アルカリ中毒
Acid and alkali poisoning
富野敦稔 関西医科大学枚方病院・救急医学科
治療方針
初期治療
組織障害の程度が強い場合、体液、電解質の喪失により循環血液量減少性ショックや意識障害が生じるため、バイタルサインを確認し、必要であれば酸素投与、気管挿管による気道確保、乳酸リンゲル液による十分な輸液などの全身管理を行う。
眼球、皮膚に接触した場合
どちらもまず大量の水で洗浄することが重要である。眼球の場合は、点眼用抗菌薬の投与も必要になるため、眼科医の診察が必要である。皮膚の場合は、熱傷に準じた処置を行う。
吸入した場合
喉頭浮腫などの上気道狭窄を認めた場合、気道閉塞をきたす前に気管挿管、気管切開を行う必要がある。肺胞障害による呼吸不全の場合、酸素療法、人工呼吸管理を行う。
経口摂取した場合
催吐は口腔、咽頭部、食道の損傷範囲を広げ、また誤嚥の危険もあるため禁忌である。意識障害がなく誤嚥の危険がない場合には、牛乳を飲ませる。牛乳には胃の粘膜保護作用があるとされている。
残液の排出や、牛乳が飲めないときの注入などが必要な場合、胃管を挿入する。その際は、食道や胃穿孔に注意して愛護的に行う。活性炭や下剤の投与は無効であり、酸・アルカリの中和剤は反応熱が生じ、障害を悪化させる危険があるため禁忌である。
血液検査、動脈血液ガス分析で、電解質異常、凝固能障害、アシドーシスの有無を確認する。胸腹部の単純X線検査と造影CT検査を行い、食道・胃穿孔を認めた場合には、早期の外科的治療が必要である。粘膜障害の評価のため内視鏡検査は作用である。受傷早期では穿孔の危険が高いため、慎重に行う必要がある。
内視鏡検査による粘膜所見が改善するまでは経口摂取は避け、長期化する場合には、中心静脈栄養か経空腸栄養を行う。瘢痕による食道狭窄を生じた場合は食道ブジーによる拡張術を行うか、外科的処置が必要となる可能性もある。
処方例
アルロイドG内服液 1回20-40mL 経口または経管 4-6時間ごと
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