成瀬整骨院ブログ
毒キノコ中毒、致死的毒キノコについて
2014年7月24日 16:30
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。毒キノコ中毒、致死的毒キノコについて以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
毒キノコ中毒
Mushroom poisoning
松田 潔 山梨県立中央病院救命救急センター・センター長
致死的毒キノコ
1.アマトキシン群
a.病態と診断 ドクツルタケ、シロタマゴテングタケなどに含まれるアマトキシンによる蛋白合成阻害の結果、摂食8-12時間後から(摂食直後には無症状で遅延して発症することが特徴)猛烈な嘔吐・下痢が出現し、1-2日後より出現する肝障害、腎障害の進行により重症例では多臓器不全で死亡する。
b.治療方針 十分な補液と全身管理をしたうえで、活性炭の胃内への反復投与(アマトキシンが腸肝循環するため)、血液浄化(DHP、CHDF)を行う。解毒剤投与(ペニシリンG大量投与、シメチジン大量投与など)が試みられているが、有効とするエビデンスはない。肝移植による救命例も報告されている。
処方例 下記1)を用い、解毒作用を期待するときは2)を併用する。
1)活性炭10g+水100mL 胃管より胃内投与4時間ごとに反復投与 2日間
2)ペニシリンGカリウム注 1回30万-100万単位/kg 1日1回 点滴静注
2.モノメチルヒドラジン群
a.病態と診断 シャグマアミガサタケに含まれるモノメチルヒドラジンによりGABA合成抑制、ヘモグロビン酸化を生じる。摂食8-12時間後から嘔吐、下痢、けいれん、運動失調、溶血、メトヘモグロビン血症を生じ、重症例では死亡する。
b.治療方針 対症療法に加え、ビタミンB6等よが有効と言われるが、エビデンスはない。
処方例
ピドキサール注 25mg/kg 点滴静注
3.スギヒラタケ
a.病態と診断 2004年秋に、昔から食されてきたスギヒラタケ中毒による脳症症例が多数出現し、19例が死亡した。環境変化により有毒化したと考えられているが、中毒の機序は不明である。腎不全との関連が検討されている。
b.治療方針 対症療法を行う。
軽度-中等度毒性毒キノコ
1.病態と診断
a.胃腸炎群 ツキヨタケ、クサウラベニタケ、カキシメジなどがある。摂食30分-2時間後から腹痛、嘔吐、下痢が出現する。
b.ムスカリン群 アセタケ、カヤタケなどがある。摂食30分-2時間後から嘔吐、下痢、発汗、縮瞳が出現する。
c.イボテン酸群 テングタケ、ベニテングタケなどがある。摂食30分-2時間後から筋れん縮、幻覚、散瞳が出現する。
d.シロシビン群 ワライタケ、シビレタケなどがある。摂食30分-1時間後から幻覚、運動失調が出現する。
e.コプリン群 ヒトヨタケ、ホタテシメジなどがある。摂食30分-5日後くらいまで、飲酒時に強い悪心が出現する。
f.肢端紅痛症群 ドクササコなどがある。摂食1-4日後から四肢末端の発赤、腫脹、疼痛が出現する。
2.治療方針 基本的に対症療法のみで、予後は良好である。症例により拮抗作用のある薬剤を使用する。
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