成瀬整骨院ブログ
フグ中毒について
2014年7月25日 16:58
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。フグ中毒について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
フグ中毒
Puffer fish(tetrodotoxin)poisoning
林 卓郎 神戸市立医療センター中央市民病院・救命救急センター副院長(兵庫)
病態と診断
病態
テトロドトキシン(TTX:tetrodotoxin)と言われる、非蛋白の神経毒による中毒である。海洋細菌により一次産生され、生物濃縮により蓄積されるとの説が有力である。Naチャネル阻害作用を持ち、中枢および末梢の神経筋伝達を阻害する。これにより、呼吸筋麻痺などをきたし、命を落とすこともある。体内では、速やかに尿中に排泄される。ヒトの致死量は2mgと言われ、年間発生件数は30-40件、死亡者数は3-4人である。
診断
臨床診断であるが、摂食の病歴聴取が重要である。自家料理など、無資格者による調理が中毒の原因になることが多い。確定が必要な場合には、TTXの検出を専門機関にて行う。また、残った料理や胃内容からも検出が可能なこともある。なお、TTXの量は個体差も多く、特に産卵期に含有量が多くなるとされる。また、フグの種類により、毒を有する部位・臓器が異なる。
症状
軽度の知覚異常から、呼吸筋麻痺による呼吸不全まで多彩である。通常、摂食後20分-1時間で症状が出現するが、初期症状が悪心・嘔吐のみであることもある。国内外でいくつかの重症度分類(表)がある。重症化し、呼吸停止に至るまで通常は8時間以内とされる。症状の持続は摂食量などにもよるが、TTXは尿中排泄であり、比較的速やかに代謝排泄される(1-2日)。重症例では、血圧低下に加えて、徐脈性の不整脈を呈することもある。
表 フグ中毒症状(福田の分類を一部改変)
Ⅰ度 口角、口唇、口周囲および指先などの知覚異常、知覚鈍麻、悪心嘔吐
Ⅱ度 四肢の知覚障害、聴覚および味覚鈍麻、軽度の運動麻痺(腱反射は保たれる)
Ⅲ度 全身性運動障害、呼吸困難、発語・嚥下困難、腱反射消失、瞳孔散大
Ⅳ度 呼吸停止、意識混濁(徐脈・血圧低下なども)
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