成瀬整骨院ブログ

1類感染症、ペストの診断、治療について

2014年8月12日 09:14

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


1類感染症、ペストの診断、治療について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

1類感染症
ペスト
Plague
松本哲哉 東京医科大学病院・感染制御部部長

診断
 ペストの確定診断は臨床検体からの菌の分類、あるいは菌の抗原や遺伝子の検出などによって行われる。検体としてはリンパ節吸引液、血液、喀痰などが用いられる。塗抹標本ではグラム染色やWayson染色で両極に極小体を伴う"安全ピン様"の標本が観察される。本菌は第2種病原体に分類されるため、同定が確定した場合は所持などに際して許可が必要となる。ただし実際に検査の段階で本菌が疑われたら、国立感染症研究所など特定の施設に最終同定を依頼することが望ましい。なお培養・同定以外の方法として、菌の抗原検出やPCR、抗FractionⅠ抗体価を用いた血清診断などが用いられる場合がある。
治療方針
治療
 ペストの治療には主にアミノグリコシド系、キノロン系、およびテトラサイクリン系の抗菌薬が投与用いられる。第1選択薬としてストレプトマイシンが推奨されており、保険適用となっているが、投与の際には聴力障害に注意する必要がある。ペスト菌の薬剤感受性は良好であり、早期から治療を開始することで十分な効果が期待できる。ただし肺ペストなどでは進行が急激なため、病初期から適切な治療を行わなければ予後は不良である。
処方例 以下のいずれかを用いる
1)硫酸ストレプトマイシン注 1日1-2gを1-2回に分割して筋注
2)ゲンタシン注 1回5mg/kg(体重換算)1日1回 筋注
3)クラビット錠(500mg)1錠 分1
4)スパラ錠(100mg)3錠 分1
5)ビブラマイシン錠(50/100mg)100-200mg 分1-2 小児には1日2-4mg/kgを投与
予防
 ペスト患者と接触し感染のリスクがある場合は上記の経口抗菌薬を予防内服する(投与量は治療と同じあるいは半量)。ワクチンは検疫所で入手可能であり、ペスト菌の常在地域に滞在する場合などに接種が推奨される。




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