成瀬整骨院ブログ

2類感染症、ジフテリアの治療方針について

2014年8月18日 09:44

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


2類感染症、ジフテリアの治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

2類感染症
ジフテリア
Diphtheria
中山栄一 がん・感染症センター都立駒込病院・小児科医長

治療方針
 治療が遅れた際は予後に影響があるため早急な対応が必要である。抗毒素は北里研究所が保管しており、まず保健所に届け出たのち、保健所を介して都道府県庁の担当部署と連絡を取り抗血清の入手をはかる。
抗毒素血清療法
処方例
乾燥ジフテリア抗毒素(5,000単位)症状に応じた下記用量を生理食塩液で希釈し1-2mL/分で点滴静注
1)喉頭ジフテリア:10,000-30,000単位
2)軽症例:5,000-10,000単位
3)重症例:20,000-50,000単位
症状が軽快しない際は5,000-10,000単位を追加する
抗菌薬
 マクラロイド系やペニシリン系を10-14日使用する。嚥下可能であれば経口でもよい。目的は毒素産生の停止、除菌、感染拡大の予防である。
処方例
エリスロシン注 1回20-25mg/kg 12時間ごと静注
予防
 本症の予防には、現在DPT3種混合ワクチンをⅠ期初回接種3回、追加接種を12-18か月後に1回、Ⅱ期として11-12歳時にジフテリア・破傷風(DT)2種混合トキソイドの接種が行われている。諸外国では、成人においても10年ごとに追加接種が推奨されている。旧ソ連の一部で、ワクチン接種の低下により1990年から95年にかけ数万人の患者発生があった。成人であってもジフテリア発生地に渡航する際にはDTワクチン接種が望ましい。



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