成瀬整骨院ブログ
3類感染症、コレラの病態と診断について
2014年8月20日 10:09
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。3類感染症、コレラの病態と診断について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
3類感染症
コレラ
Cholera
山本達男 新潟大学大学院教授・国際感染医学
病態と診断
感染様式は水や食物を介する経口(糞口)感染である。胃酸に弱いコレラ菌の場合、発症に必要な菌数は1011と多い多い。ただし、食物摂取時には106と少なくなる。患者便中に排出されたばかりのコレラ菌は感染力が強い。また、胃酸の分泌が少ない胃切除者では重症化する。
コレラ菌の感染部位は小腸粘膜で、まず粘膜層に粘着、そこで増殖して下方の絨毛表面(吸収細胞の刷子縁)に至り、至近距離からコレラ毒素を作用させて下痢を惹起する。コレラ毒素の活性型A1フラグメント(ADP-リボシルトランスフェラーゼ)は細胞内でアデニレートシクラーゼ系に作用して細胞内cAMP濃度を上昇させる。その結果、粘膜上皮から急激な水とナトリウムイオン・クロライドイオンの流出(等張性脱水)、重炭酸イオンの消失(代謝性アシドーシス)、カリウムイオンの流出(低カリウム血症)をきたす。
コレラの潜伏期は6時間から3日前後である。軽症例では他の下痢症と区別できない。重症例は"米とぎ汁"状の白濁した大量の水様便、嘔吐、脱水を主徴とする。時に筋肉痛とけいれんを伴う。通常発熱はなく、むしろ平熱以下である。水分の損失は発症24時間以内に5L、さらに1日に8-10Lに及ぶ。高度の脱水症状では口唇は乾燥、口渇を訴え、皮膚の弾力がなくなる。また、頬がそげ、眼は落ち窪んで半分開き、眼球がつりあがる"コレラ顔貌"(ショック症状)を呈し、重篤な虚脱状態となる。小児では麻痺性イレウスをきたし、水様便が大量に貯留して腹部膨満を呈することがある。死亡率(case fatality rate:CFR)は1.7%(2005年)から2.3%(2007年)であるが、1994年のルワンダ難民での流行では17%に及んだ。
確定診断では、下痢便からコレラ菌を分離する。生化学性状検査で菌種を決定し、O1またはO139の血清型別を行う。O1コレラ菌についてはさらに稲葉型、小川型の血清型別を行う。コレラ毒素産生を免疫学的方法あるいは遺伝子検出法(PCR法)などで確認する。
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