成瀬整骨院ブログ
3類感染症、コレラの治療方針について
2014年8月21日 10:11
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。3類感染症、コレラの治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
3類感染症
コレラ
Cholera
山本達男 新潟大学大学院教授・国際感染医学
治療方針
治療の主体は輸液で、流失した水分、電解質を補給する。輸液には経口輸液と点滴による経静脈的輸液がある(下記A、B、参照)。前者は簡便な輸液法としてWHO/UNICEFによって推奨されており、開発途上国で汎用されている。在宅治療ができ効果も高い。後者は嘔吐を伴う場合、あるいは体液の流出が体重の10%以上になる高度の脱水で重要である。そのうえ化学療法(下記C参照)を考慮する。抗菌薬の投与は下痢の期間とへの排菌期間を短縮する。薬剤耐性菌による感染がある。
A経口輸液(oral rehydration salts:ORS)
塩化ナトリウム3.5g、クエン酸三ナトリウム二水和物2.9g〔または重炭酸ナトリウム(重曹)2.5g〕、塩化カリウム1.5g、ブドウ糖20gを水1Lに溶解し、経口投与する。有脱水の場合で、15歳以上または30kg以上の場合には脱水症状の程度により2,200-4,000mLを4時間以内に投与する。無脱水で、10歳以上の場合には1日に2,000mLを投与する〔予測投与量(mL)=体重(kg)×75〕。
B経静脈的輸液
ブドウ糖加乳酸リンゲル液を点滴静注する。低カリウム血症対策として塩化カリウムを20mMで添加する。開始3時間までの総輸液量は100mL/kgで、最初の30分間は30mL/kgで急速投与する。
C化学療法
処方例 下記のいずれかを用いる。
(フルオロキノロン系薬)
1)クラビット錠(500mg)1錠 分1 3日間
2)シプロキサン錠(100mg)3錠 分1または分2 3日間〔途上国では、1g/日単回(分2の場合は3日間投与)〕
(テトラサイクリン系薬)
3)ビブラマイシン錠(100mg)3錠 分1 3日間(途上国では、300mg/日 単回)
4)ミノマイシン錠(100mg)2錠 初回分1、以後分2 3日間
5)アクロマイシンVカプセル(250mg)4カプセル 分4 3日間(途上国で、感受性菌の場合は2g/日 分4 3-5日間)
(マクラロイド系)
6)ジスロマック錠(250mg)2錠 分1 3日間(途上国では、1g/日 単回)
7)エリスロシン錠(200mg)5錠 分2 3日間(一部の途上国で用いられる)
なお、国・地域によってコレラ菌がST合剤、テトラサイクリン、シプロフロキサシンなどに耐性を示す場合がある。処方例5)と7)は途上国ではシプロフロキサシン、アジスロマイシンが使われる傾向にある。
患者説明のポイント
・感染症法の3類感染症扱いであることを説明する。
・主に輸入感染症であることを説明し、海外渡航歴を確認する。また、身近に海外渡航歴のある者がいるかどうかを確認する。
・海外渡航歴のないコレラ患者も発生していることを説明し、数日に遡って食事内容を聞く。同様の症状を訴える者がいないかどうか確認する。
・糞口感染であることを理解させ、トイレの後などでの手洗いを励行させる。
・治療が輸液療法が主体で、化学療法は補助的であることを理解させる。
看護・介護のポイント
・水様便はコレラ菌を含み汚染源となるので、その処理および汚染衣類の取り扱いに注意する。
・脱水症状に注意する。
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