成瀬整骨院ブログ
3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症について
2014年8月27日 10:43
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症
Enterohemorrhagic Escherichia coli(EHEC)infection
山口惠三 東邦大学教授・微生物・感染症学講座
病態と診断
ベロ毒素(Verotoxin:VT)を産生する腸管出血性大腸菌〔Entero-hemorrhagic E.coli(EHEC)あるいはVerotoxin-producing E.coli(VTEC)、Shigatoxin-producing E.coli(STEC)〕の感染によって引き起こされる全身性疾病である。本毒素はベロ細胞に致死的に作用し、本感染症の病原因子として重要な役割を果たしている。
EHECを代表するものとしてはE.coliO157が最もよく知られているが、そのほかにもO1、O26、O111、O128、O145などの血清型の一部もベロ毒素を産生することが報告されている(頻度的にはO157が圧倒的に多く、O26とO111がそれに次ぐ)。EHECは熱に弱く、75℃で1分間の加熱により死滅する。しかし、低温条件に強く、家庭の冷凍庫では生き残ると考えられる。また、この菌は強い酸抵抗性を示し、胃酸の中でも生存する。
感染様式は経口感染で、EHECに汚染された飲食物を接種するか、患者(あるいは保菌者)の糞便で汚染されたものを口にすることが原因となる。ヒトに感染症を起こすためには、50-100程度の菌数摂取でも十分と考えられており、少数の菌でも感染が成立するためヒトからヒトへの感染も高頻度でみられる。したがって、食中毒としての対策と感染症としての対策が必要となる。本菌感染症は第3類に分類されており、診断が確定した場合には直ちに保健所への届け出が義務付けられている。
本感染症は全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまでさまざまである。一般的には潜伏期はおおよそ3-5日で、頻回の水様便で発症する。進行すると激しい腹痛を伴い、まもなく著明な血便を呈するようになる。血便の初期には血液の混入は少量であるが次第に増加し、典型例では便成分はほとんど観察されず血液そのものという状態になる(出血性大腸炎)。発熱は軽度で、多くは37℃台である。血液検査では特徴的なものはなく、軽度の炎症所見がみられるのみである。出血性大腸炎の場合は、腹部超音波検査で、結腸壁の著しい肥厚がみられることが特徴的である。
有症者の6-7%において、下痢などの初発症状に引き続き溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)の合併症がみられることがある。HUSは急性腎不全を呈し、①破砕状赤血球を伴う貧血、②血小板減少、③腎機能障害を三大主徴とする。O157感染症に伴うHUSは、下痢などの初発症状発現の数日から2週間以内(多くは5-7日後)に発症することが多く、HUSを発症した患者の致死率は1-5%とされている。その他、血小板減少性紫斑病や脳症などの合併例もまれにみられる。
EHEC腸炎と鑑別すべき疾患としては、細菌性赤痢、カンピロバクターやサルモネラなどによる胃腸炎、アレルギー性紫斑病、腸重積、虫垂炎などが重要である。
確定診断は、糞便からの病原体やベロ毒素試験等を行うことが必要となる。E.coliの血清型としてO157以外ではO26、O111、O128などが重要である。臨床症状より出血性大腸炎が疑われるにもかかわらず、分離株が典型的な血清型を示さない場合には、分離菌についてベロ毒素産生試験を行うことが望ましく、それには免疫学的検査(酵素抗体法など)やPCR法を用いた遺伝子検査などがある。
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