成瀬整骨院ブログ
3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症の治療方針について
2014年8月28日 10:49
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症の治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症
Enterohemorrhagic Escherichia coli(EHEC)infection
山口惠三 東邦大学教授・微生物・感染症学講座
治療方針
腸炎に対しては、安静、水分の補給に心掛け、消化器症状が安定してきたら消化した水食事の摂取へと変更する。激しい腹痛や血便が認められ、経口摂取が困難な場合には輸液が必要となる。輸液に際しては尿量などに注意し、腎機能障害の発現について厳重に監視する。腸管運動抑制性の止痢薬は、腸管内容物の停滞時間を延長し、毒素の吸収を助長する可能性があるので使用しない。生菌整腸薬の投与は腸管内細菌叢の正常化に役立つとされる。
本感染症は細菌感染症えあり、感染性も強いので抗菌薬による治療が考えられるが、その効果に関する一定の見解はいまだ得られていない。
欧米の論文によると、ST合剤等を使用した場合にはHUSを悪化させやすいという報告や、抗菌薬投与患者群と非投与群の比較において排菌期間の短縮やHUSの発症率に差は認められなかったとする報告が多くみられており、抗菌薬の投与には懐疑的である。症状悪化の理由の1つとして抗菌薬によるベロ毒素誘発の可能性が挙げられている。
一方、本邦の厚生科学研究事業で行われた全国調査では、抗菌薬投与群の中で早期に投与された者ほどHUSの発症率が低かったとの成績が報告されている。
抗菌薬療法に関しては種々意義のあるところでるが、発症早期(3日以内)における投与は試みる価値があろう。
鎮痛薬
処方例
ペンタジン注(15mg)、またはソセゴン注(15mg)1回15mg 皮下注、または筋注
小児に対しては、ペンタゾシン(ペンタジン、またはソセゴン)5-10mg/回とする。鎮痛薬の使用は激痛時のみとし、その使用回数は極力抑えるようにする。スコポラミン系薬(ブスコパンんど)は腸管運動かを抑制するため、避けたほうがよい。
抗菌薬療法
厚生労働省の「一次、二次医療機関のための腸管出血性大腸菌感染症の手引き」(1997年)によると、病初期においては抗菌薬の投与(ST合剤を除く)を推奨している。
1.成人
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)クラビット錠(500mg)1錠 分1 3-5日間
2)バクシダール錠(100mg)3錠 分3 3-5日間
3)ホスミシン錠(500mg)4-6錠 分3-4 3-5日間
2.小児
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ホスミシンドライシロップ(200mg/g)40-120mg/kg/日 分3-4 3-5日間
2)小児用バクシダール錠(50mg)6-12mg/kg/日 分3 3-5日間
一般に、小児には抗菌薬と乳酸菌製剤の併用が広く行われている。
患者・家族説明のポイント
・患者・保護者に対する差別や偏見が生じないような配慮が必要である。
・患者や保護者の便から経口感染するので、便で汚染された衣類、寝具、おむつは消毒剤で十分消毒する。排便後の手洗いも、流水で洗った後消毒剤で消毒を行う。
・出血性大腸炎の症状が強くなくても重症合併症が起こる例があるので、そのことを伝えておく。
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