成瀬整骨院ブログ

4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について 1/2

2014年8月31日 11:12

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

4類感染症
ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)
borreliosis(relapsing fever and Lyme disease)
栁原克紀 長崎大学病院教師・検査部

回帰熱
病態と診断
 回帰熱(relapsing fever)には、ダニ媒介性回帰熱とシラミ媒介性回帰熱の2つの疾患が含まれている。ダニ媒介性回帰熱が種々のダニによって媒介され、げっ歯類からヒトへ伝播する人畜共通感染症である。一方、シラミ媒介性回帰熱は、体シラミによりヒトからヒトへと伝播する。病原体は細菌(スピロヘータ)のボレリア属であり、十数種類が確認されている。平均潜伏期間は7日(2-18日)であり、突然の発熱、頭痛、戦慄、悪寒、関節痛などの症状で発症する。これらの症状は3-7日間持続し、この時期には菌血症を起こしている。その後、血中の病原体が消失し、5-7日間程の無熱期が認められる。無治療であれば、このような無熱期を3回程繰り返す。したがって、患者は"再帰性"の発熱を主訴に来院することが多い。ダニ媒介性回帰熱は北米、中南米、地中海、中央アジアならびにアフリカを中心に全世界に及ぶ。シラミ媒介性回帰熱は東・中央アフリカ、南アメリカなどに局在している。いずれの回帰熱もわが国には存在せず、輸入感染症として注意する必要がある。血液、骨髄穿刺液などの塗抹標本からスピロヘータを検出することで診断できる。
治療方針
 回帰熱ボレリアは、抗菌薬にたいしてきわめて感受性が高い。テトラサイクリン系、マクラロイド系などでの治療により症状は速やかに改善する。
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン錠(100mg)2錠 分2 朝・夕 7日間
2)クラリス錠(200mg)2錠 分2 朝・夕7日間
3)ジスロマック錠(250mg)2錠 分1 3日間



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