成瀬整骨院ブログ

4類感染症、オウム病について

2014年8月29日 10:51

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、オウム病について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

4類感染症
オウム病
Psittacosis
渡邊 彰 東北大学加齢医学研究所教授・抗感染症薬開発研究部門

病態と診断
 オウム病はオウム病クラミジア(Chlamydophila psittaci)による人獣共通感染症であり、ヒトの気道系を介して感染し、主に肺炎や気管支炎などを発症する。本邦では年間約40例が報告されているが氷山の一角と思われる。感染したインコ、ハト、オウム、文鳥などの排泄物、分泌物、羽毛などに病原体が含まれ、乾燥エアゾルの吸入や口移しの給餌、まれに噛み傷から感染して全身に波及する。鳥のヒナがかえる春先から夏にかけての発症が多く、家族内発症例や集団発症例の報告もある。オウム病肺炎は、他の非定型肺炎よりも重症化しやすく、ARDS(acute respiratory distress syndrome)やDIC(disseminated intravascular coagulation)、髄膜炎、多臓器不全などを併発した死亡例も報告されている。
 1-2週間の潜伏期の後、悪寒戦慄と高熱で発症し、乾燥咳嗽、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感、食欲不振などのインフルエンザ様症状を呈する。比較的徐脈を伴い、肝脾腫があれば本症を強く疑う。胸部X線所見は浸潤影が多いが、スリガラス様影や斑状網状影もみられる。白血球数は正常値のことが多いが、赤沈値、CRP、AST、ALTの上昇を伴う。
 診断では、鳥類との接触歴の確認が最も重要でる。検査は一般的に補体結合反応(CF法)が用いられるが、他のクラミジア(C.trachomatisやC.pneumoniae)感染でも陽性となるので、蛍光抗体法(micro-IF法)で確定診断を得る。ペア血清で、4倍あるいはそれ以上の抗体価上昇かIgM抗体陽性で診断が確定する。感染症法では4類感染症に指定されているので、診断が確定したら直ちに保健所へ届け出る必要がある。



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