成瀬整骨院ブログ

感染症の注目の臨床試験について

2014年8月 5日 17:41

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


感染症の注目の臨床試験について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

感染症 最近の動向
藤田次郎 琉球大学大学院教授・感染病態制御学

注目の臨床試験
残念なことではあるが、抗菌薬の臨床試験そのものは著明に減少してきている。現在、グレースビットの単回投与、ジスロマック注、クタビット注の治験が進行中である。また抗インフルエンザウイルス薬の治療が進行中である。
ガイドライン
 以下にいくつかのガイドラインに関する話題を紹介する。
1.院内肺炎診療ガイドライン 米国の胸部学会/米国感染症学会(ATS/IDSA)院内肺炎ガイドラインの初期治療のアルゴリズムでは、初期に耐性菌を疑う場合はブルードスペクトルな抗菌薬を投与し、を行うとある。また、ATS/IDSA院内肺炎ガイドラインでは、後々にde-escalartionを行うためにBAL(bronchoalveolar lavage:気管支肺胞洗浄)やPSB(protected specimen brush:気管支鏡プロテクトブラシ)を実施して、良質な下水道由来の検体を採取するよう推奨しているが、日本の多くの施設ではこれらによる検体採取は行っていない。また、同ガイドラインでは起炎菌同定のために定量培養を行うよう推奨しているが、検査部門が外注化されている施設が多い日本においては、これらを行うことは不可能であるという背景がある。
 院内肺炎の死亡率の低い日本において、米国と同じ院内肺炎の定義を用いて、同一の検査、同一の抗菌薬投与など、米国のガイドラインをそのまま日本で活用するのは困難であることから、日本呼吸器学会の院内肺炎診療ガイドラインではde-escalartionを行うために、良質な検体であれば喀痰培養でも同定は可能とし、しかも定量培養は行わなくともよいという方法を選択した。また、重症度分類についても、日本の使用実態調査で得られた千数百例の解析を参考にして、死亡率に応じて、A群(軽症群)、B群(中等症群)、C群(重症群)に群分けを行っている。抗菌薬選択に関して具体的に示すとともに、日本の投与量は往々にして不十分である場合が多いため、PK/PDを考慮して十分量投与を行うよう推奨している。
2.HIV/AIDS診療に関するガイドラインの推奨薬の動向 2008年11月に改定された最新の米国保健会社福祉省ガイドラインではバックボーンである核酸系逆転写酵素阻害薬はテノホビル/エムトリシタビンのみが第1選択薬となった。キードラッグでは非核酸系逆転写酵素阻害薬はエファビレンツのみが、プロテアーゼ阻害薬ではアタゼナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ロピナビルのすべてが、リトナビルでブーストするレジメンが第1選択薬として推奨されている。




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