成瀬整骨院ブログ

5類感染症-全数把握、梅毒について 1/3

2014年9月24日 17:23

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、梅毒について以下参考として引用します。1/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
梅毒
syphilis
松本哲郎 産業医科大学教授・泌尿器科

病態と診断
 梅毒はTreponema pallidum subspecies pallidum(T.p.)感染症で、主として性行為で感染する。一般に、皮膚や粘膜の小さな傷からT.p.が侵入することによって感染し、やがて血行性に全身に散布され、さまざまな症状を引き起こす全身性の慢性感染症である。診断後7日以内に届け出を要する5類感染症である。胎児が母体内で感染した場合、先天性梅毒とよび、それ以外を後天性梅毒とよぶ。また、症状を呈する顕正梅毒と、症状が認められないが梅毒血清反応が陽性となる無症候梅毒に分けられる。最近、その罹患率が増加していることが指摘されている。HIV感染に併発することもあり、その場合は進行が速いことがある。
顕症梅毒
1.第1期梅毒 感染後約3週間で、感染局所に子豆大から示指頭大までの軟骨様の硬度をもつ硬結(初期硬結)が生じる。初期硬結は周囲の浸潤が強くなり、中心に潰瘍を形成し、硬性下疳となる。この時期は、一般に疼痛などの自覚症状はない。男性では冠状溝、包皮、亀頭部などが、女性では大小陰唇、子宮頸部などが好発部位である。所属リンパ節も腫大してくる。病変は2-3週間で消退し、その後約3か月間無症状となる。
2.第2-4期梅毒 感染約3か月後、T.p.が全身に散布され、皮膚・粘膜の発疹や臓器梅毒の症状がみられる時期を第2梅毒という。発疹は多彩で、丘疹性梅毒疹、梅毒性乾癬、梅毒性バラ疹、扁平コンジローマ、梅毒性アンギーナ、梅毒性脱毛、膿疱性梅毒疹などが出現する。この後、3年以上放置すると、結節性梅毒疹やゴム腫を生じる第3期、また、大動脈炎、大動脈瘤、脊髄癆、進行性麻痺などの症状が現れる第4期梅毒に移行することがある。しかし、第3期や第4期の梅毒は、現在ではきわめて少ない。



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