成瀬整骨院ブログ

4類感染症、リケッチア感染症(ツツガムシ病、日本紅斑熱)について 2/2

2014年9月 7日 11:41

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、リケッチア感染症(ツツガムシ病、日本紅斑熱)について以下参考として引用します。2/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用


4類感染症
リケッチア感染症(ツツガムシ病、日本紅斑熱)
rickettsial diseases [tsutsugamushi disease(scrub typhus)and Japanese spotted fever]
原 弘之 日本大学准教授・機能形態学系


日本紅斑熱
病態と診断
 フタトゲチマダニ、キチマダニ、ヤマモトマダニなどが保有するRickettsia japonicaが病原体である。本症も4類感染症に分類されている。南・西日本の太平洋沿岸地域に発症例が多いが、発生地域の拡大傾向にある。夏をピークに春-秋に発生している。
 日本紅斑熱の主要三徴候は、刺し口、発熱、発疹である。潜伏期は2-8日とツツガムシ病に比べ短い。悪寒戦慄を伴って突然38-40℃の発熱で発症する。熱型は弛張熱で、高熱は数日持続する。発疹はツツガムシ病に比べ、四肢遠位部に強く出現し、手掌・足底にも多発する。熱痂(エスカー)が固着する刺し口はツツガムシ病に比して小さいとされる。所属リンパ節腫脹はみられるが、全身のリンパ節腫脹はまれである。
 検査所見ではツツガムシ病と同様にCRP強陽性、赤沈亢進、白血球減少や肝機能障害がみられる。確定診断は間接蛍光抗体法または間接免疫ペルオキシターゼ法による血清診断である。また、末梢血から、PCR法によるリケッチアDNA検出も行われている。
治療方針
 テトラサイクリン系抗菌薬が第1選択である。ニューキノロン系薬が有効であるとの報告もある。
軽症例
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン錠(100mg)2錠 分2 解熱後7-10日まで
2)ビブラマイシン錠(100mg)2錠 分2 解熱後7-10日まで
3)シプロキサン錠(200mg)3錠 分3
重症例
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン注(100mg)1回100mg 1日2回 点滴静注
2)シプロキサン注(300mg)1回300mg 1日2回 点滴静注



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