成瀬整骨院ブログ
5類感染症-定点把握、A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)について
2014年10月 8日 10:13
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。5類感染症-定点把握、A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
5類感染症-定点把握
A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)
group A streptococcal infection(toxic shock-like syndrome:TSLS)
成田光生 札幌鉄道病院・小児科主任医長(北海道)
病態と診断
A群レンサ球菌(主にStreptococcus pyogenes)はグラム陽性球菌に属し、上気道感染症、皮膚感染症、toxic shock-like syndrome(TSLS)、リウマチ熱、糸球体腎炎など、さまざまな疾患を惹起する。学校保健法では「条件によって出席停止の措置が必要と考えられる伝染病」であり、抗菌薬開始後24時間を経過すれば登校可能である。TSLSは全数把握疾患であり、診断した医師は7日以内に保健所に届け出る。診断は患部からの分離培養が基本であるが、抗原迅速検出キットもある。飛沫および接触感染であり、うがいと手洗いで予防する。
咽頭扁桃炎、猩紅熱
咽頭痛、咽頭・扁桃の発赤、時として白色の滲出物が認められる。菌が発熱(発赤)毒素産生能を有する場合には、全身に瘙痒を伴う淡紅色の点状小丘疹、舌の発赤(いちご舌)、顔面の紅潮と口周囲の蒼白(口囲蒼白)などが認められ、猩紅熱とよばれる。
皮膚感染症
膿痂疹は表皮に限局した炎症で正常皮膚と病変皮膚の境界は鮮明であり、一方、蜂巣(蜂窩織)炎は皮下組織の炎症で正常皮膚と病変皮膚の境界は不鮮明である。丹毒、蜂巣炎は発熱・倦怠感などの全身症状を伴う。
TSLS
上気道感染、皮膚感染などから続発し、発熱、倦怠感、嘔吐などの症状から急速にショック状態に陥る。腎障害、凝固障害、肝障害、呼吸窮迫などを呈する。
治療方針
咽頭扁桃炎(皮膚感染症も準ずる)
基本的にはペニシリン系抗菌薬の10日間内服であるが、服薬コンプライアンスを考慮して薬価は高いがセフェム系抗菌薬の5日間投与も提唱されている(小児呼吸器感染症診療ガイドライン2007)。根本的な除菌効果について決定的な差は認められないので、必要な情報は提供したうえで、最終的には服薬者の便宜をはかって対応することが一番よいと考えられる。マクロライド系薬剤は、耐性化が危惧される。
1.成人
処方例 1),2)のいずれかを用いる。
1)サワシリンカプセル・錠(250mg)3カプセル・錠 分3 10日間
2)トミロン錠(100mg)3錠 分3 5日間
2.小児
処方例 1),2)のいずれかを用いる。
1)サワシリン細粒(100mg/g)40mg/kg(力価)分3 10日間
2)メイアクトMS小児用細粒(100mg/g)9mg/kg(力価)分3 5日間
TSLS
一般的にペニシリン系薬剤およびリンコマイシン系薬剤が併用される。
1.成人
処方例 1)、2)のいずれかと3)を併用し、症状が改善するまで使用する。
1)ビクシリン注 1回3g 1日3-4回 点滴静注
2)セファメジンα注 1回1g 1日3回 静注
3)ダラシンS注 1回600mg 1日3-4回 点滴静注
2.小児
処方例 1)、2)のいずれかと3)を併用し、症状が改善するまで使用する。
1)ビクシリン注 1回100mg/kg 1日3-4回 点滴静注
2)セファメジンα注 1回30mg/kg 1日3回 静注
3)ダラシンS注 1回10mg/kg 1日3-4回 点滴静注
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