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2014年9月 5日 11:37
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、炭疽の治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
炭疽
anthrax
原永修作 琉球大学大学院・感染病態制御学
治療方針
炭疽は迅速な診断と適切な早期治療により治癒しうる。感受性結果が明らかになるまでは抗菌スペクトルの広い薬物を組み合わせて使用するのが最善である。7-10日の点滴治療後に症状が安定すれば、内服薬への変更も可能である。また、曝露後の発病予防には60日間の抗菌薬投与が推奨されている。
軽症の皮膚炭疽の治療および曝露後の予防投与
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)シプロキサン錠(200mg)4-5錠 分2
2)ビブラマイシン錠(100mg)2錠 分2
全身症状を伴う皮膚炭疽、腸炭疽および肺炭疽の治療
処方例1)に、2)-6)の中から1-2種類を併用する。
1)シプロキサン錠(300mg)1回400mg 1日2回 12時間ごと
2)ダラシンS注(600mg)1回600mg 1日3回 点滴静注
3)チエナム注(0.5g)1回1g 1日4回 点滴静注
4)塩酸バンコマイシン注(0.5g)1日1g 1日2回 点滴静注
5)リファジンカプセル(150mg)12カプセル 分3
6)ペニシリンGカリウム注 1回400万単位 1日6回 筋注
患者説明のポイント
・未治療では死亡例もある。また長期間の治療が必要である。炭疽はヒト-ヒト感染は起こさない。
看護・介護のポイント
・炭疽菌に皮膚や粘膜が汚染された場合は、洗浄または次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒を行う。炭疽患者に関する感染対策は標準予防策でよい。
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2014年9月 4日 11:35
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、炭疽について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
炭疽
anthrax
原永修作 琉球大学大学院・感染病態制御学
病態と診断
炭疽はBacillus anthracis(炭疽菌)の感染によって起こる人獣共通感染症である。ヒトに発症する炭疽の病型は、その伝播様式により経皮感染による皮膚炭疽、経口感染による腸炭疽、吸入感染による肺炭疽があり、自然感染の95%以上が皮膚炭疽である。
皮膚炭疽は皮膚開口部への感染後に小丘疹から水疱化、黒色の壊死性痂皮へと進行する。著名な局所リンパ節の腫脹を認めることもある。末治療の場合の致死率は20%である。
腸炭疽は感染動物の肉を摂食することにより感染し、悪心・嘔吐、食欲低下、発熱で発症する。その後に腹痛と下血や重度の下痢がみられる。致死率は25-60%である。
肺炭疽はインフルエンザ様症状に加え、息切れ、胸部圧迫感、悪心、嘔吐などがみられる。感染後2-3日の経過で呼吸不全に至ることもある。未治療での致死率は92%である。
炭疽の確定診断は血液、皮膚病変、呼吸器検体の直接染色や培養などによる炭疽菌の分離同定によって行う。補助診断法として莢膜染色、抗原検出法、PCR法などがある。
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2014年9月 3日 11:23
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、Q熱の治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
Q熱
Q fever
高橋 洋 坂総合病院・呼吸器科長(宮城)
治療方針
以下、急性Q熱の治療方針を示す。
急性Q熱は予後良好な一過性の熱性疾患であるが、脳炎、心筋炎などの併発による死亡例も報告されており、可能性が高い症例に対しては積極的な抗菌薬投与が推奨される。本症にはβラクタム薬やアミノグリコシドは無効であり、第1選択薬はテトラサイクリン系薬となる。
重症例(急性Q熱)
処方例
ミノマイシン注(100mg)1回100mg 1日2回 点滴静注 2-3週間
軽症例(急性Q熱)
1)ミノマイシンカプセル(100mg)2カプセル 分2 2週間
2)クラリス錠(200mg)2錠 分2 2週間
3)クラビット錠(500mg)1錠 分1 2週間
患者説明のポイント
・本症は動物由来感染症であるため、患者の了解が得られれば飼育動物の保菌調査なども試みることが望ましい。
看護・介護のポイント
・ヒトからヒトへの感染は成立しないので隔離などは不要である。
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2014年9月 2日 11:22
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、Q熱について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
Q熱
Q fever
高橋 洋 坂総合病院・呼吸器科長(宮城)
病態と診断
Q熱とは、偏性細胞内寄生菌であるCoxiella burnetiiのヒトへの感染に起因する人獣共通感染症である。ウシ、ヒツジなど家畜からの感染例が多いが、潜伏的な保菌動物は多彩であり、都市型の発症例ではイヌ、ネコ、ハトなどが感染源となる。感染経路は保菌動物由来の分泌物や排泄物の経気道吸入が中心となる。
急性Q熱は、曝露後1-3週間の潜伏期に続いて発症し、インフルエンザ様の上気道炎や気管支炎、肺炎、肝炎、不明熱などの多彩な病像を呈する。曝露後の発症率は50%であり、残りの50%は不顕性感染にとどまる。急性期には高熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛などの症状を呈し、検査所見上はしばしば一過性の肝機能障害が認められる。急性Q熱症例のうち、一部は心内膜炎などの病像を呈して治療抵抗性な慢性Q熱に移行する可能性があるが、国内ではいまだ典型例は報告されていない。
関節蛍光抗体法による血清抗体価測定が本症の標準的診断法となる。ペア血清でIgG抗体価の有意上昇を確認するのが確実であるが、抗体価の上昇には1-2か月かかる場合が多い。抗体検査は保険適用外であるが、疑わしい症例に関しては検査会社を介して外注、あるいは国内の研究施設、地域の衛生研究所などに依頼することも可能である。
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4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について 2/2
2014年9月 1日 11:13
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)
borreliosis(relapsing fever and Lyme disease)
栁原克紀 長崎大学病院教師・検査部
ライム病
病態と診断
ライム病は新興感染症の1つで、日本をはじめ北米や欧州など先進諸国で患者が認められるマダニ媒介感染症である。わが国での主要病原体は、Borrelia gariniiであり、中部以北の地域で認められる人畜共通感染症である。本感染症は、感染初期(stage I)にはマダニ刺咬部を中心に遊走性紅斑(erythema migrans)が認められている(限局感染)。播種性期( stage II)になると、本菌は血行性に全身性へと広がる。これに伴い、二次性遊走性紅斑、発熱、関節痛、頭痛などの神経症状ならびに全身倦怠感などを呈するようになる。感染から数か月-数年を経て慢性期(stage III:持続感染)に移行し、慢性関節炎、慢性脳髄膜炎などが認められるようになる。血清抗体価やBSK培地(国立感染症研究所に常備)を用いた培養で、診断される。
治療方針
感染初期( stage I )では、経口薬で治療するが、 stage IIや IIIでは注射薬が必要となることが多い。
stage I
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン錠(100mg)2錠 分2 朝・夕 14日間
2)クラリス錠(200mg)2錠 分2 朝・夕 14日間
3)サワシリンカプセル(250mg)6カプセル 分3 朝・昼・夕 14日間
stage IIまたは III
処方例
ロセフィン注 1回2g 1日1回 14-28日間
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