成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について 1/2

2014年8月31日 11:12

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、 ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

4類感染症
ボレリア感染症(回帰熱、ライム病)
borreliosis(relapsing fever and Lyme disease)
栁原克紀 長崎大学病院教師・検査部

回帰熱
病態と診断
 回帰熱(relapsing fever)には、ダニ媒介性回帰熱とシラミ媒介性回帰熱の2つの疾患が含まれている。ダニ媒介性回帰熱が種々のダニによって媒介され、げっ歯類からヒトへ伝播する人畜共通感染症である。一方、シラミ媒介性回帰熱は、体シラミによりヒトからヒトへと伝播する。病原体は細菌(スピロヘータ)のボレリア属であり、十数種類が確認されている。平均潜伏期間は7日(2-18日)であり、突然の発熱、頭痛、戦慄、悪寒、関節痛などの症状で発症する。これらの症状は3-7日間持続し、この時期には菌血症を起こしている。その後、血中の病原体が消失し、5-7日間程の無熱期が認められる。無治療であれば、このような無熱期を3回程繰り返す。したがって、患者は"再帰性"の発熱を主訴に来院することが多い。ダニ媒介性回帰熱は北米、中南米、地中海、中央アジアならびにアフリカを中心に全世界に及ぶ。シラミ媒介性回帰熱は東・中央アフリカ、南アメリカなどに局在している。いずれの回帰熱もわが国には存在せず、輸入感染症として注意する必要がある。血液、骨髄穿刺液などの塗抹標本からスピロヘータを検出することで診断できる。
治療方針
 回帰熱ボレリアは、抗菌薬にたいしてきわめて感受性が高い。テトラサイクリン系、マクラロイド系などでの治療により症状は速やかに改善する。
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン錠(100mg)2錠 分2 朝・夕 7日間
2)クラリス錠(200mg)2錠 分2 朝・夕7日間
3)ジスロマック錠(250mg)2錠 分1 3日間



交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
 

携帯サイト版:横浜市金沢区の肩こりなら成瀬整骨院


電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備

コメント(0)

4類感染症、オウム病の治療方針について

2014年8月30日 11:02

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、オウム病の治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

4類感染症
オウム病
Psittacosis
渡邊 彰 東北大学加齢医学研究所教授・抗感染症薬開発研究部門

治療方針
 感染したC.psittaciは細胞内に移行しやすいので、細胞内移行の不良なβ-ラクタム系薬やアミノ配糖体系薬は原則無効である。第1選択薬はテトラサイクリン系薬であり、第2選択薬はケトライド系薬を含むマクロライド系薬とニューキノロン系薬である。幼小児や妊婦、授乳婦ではマクロライド系薬を投与する。本症が確定、もしくは強く疑われる例では比較的長め(10-14日間)に投与する。
軽症例(外来管理可能例)
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシン錠(100mg)1回100mg 2錠 分2 10-14日間
2)クラリス錠(200mg)2錠 分2 10-14日間
3)ケテック錠(300mg)2錠 分1 朝 7日間
4)ジスロマック錠(250mg)2錠 分1 朝 3日間
5)ジェニナック錠(200mg)2錠 分1 朝 10-14日間
中等症-重症例(入院管理必要例)
処方例
ミノマイシン注(100mg)1回100mg 1日2回 点滴静注 10-14日間
 改善が早期に得られたら、上記の経口薬に切り替えてもよい。
患者説明のポイント
・オウム病という名称だが、オウムより他の鳥が感染源となることが多い。
・飼っている鳥が感染源として疑われるときは、鳥や排泄物への対処について獣医師や保健所に相談することが望ましい。



交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院


携帯サイト版:横浜市金沢区の変形性膝関節症なら成瀬整骨院


電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備

コメント(0)

4類感染症、オウム病について

2014年8月29日 10:51

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


4類感染症、オウム病について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

4類感染症
オウム病
Psittacosis
渡邊 彰 東北大学加齢医学研究所教授・抗感染症薬開発研究部門

病態と診断
 オウム病はオウム病クラミジア(Chlamydophila psittaci)による人獣共通感染症であり、ヒトの気道系を介して感染し、主に肺炎や気管支炎などを発症する。本邦では年間約40例が報告されているが氷山の一角と思われる。感染したインコ、ハト、オウム、文鳥などの排泄物、分泌物、羽毛などに病原体が含まれ、乾燥エアゾルの吸入や口移しの給餌、まれに噛み傷から感染して全身に波及する。鳥のヒナがかえる春先から夏にかけての発症が多く、家族内発症例や集団発症例の報告もある。オウム病肺炎は、他の非定型肺炎よりも重症化しやすく、ARDS(acute respiratory distress syndrome)やDIC(disseminated intravascular coagulation)、髄膜炎、多臓器不全などを併発した死亡例も報告されている。
 1-2週間の潜伏期の後、悪寒戦慄と高熱で発症し、乾燥咳嗽、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感、食欲不振などのインフルエンザ様症状を呈する。比較的徐脈を伴い、肝脾腫があれば本症を強く疑う。胸部X線所見は浸潤影が多いが、スリガラス様影や斑状網状影もみられる。白血球数は正常値のことが多いが、赤沈値、CRP、AST、ALTの上昇を伴う。
 診断では、鳥類との接触歴の確認が最も重要でる。検査は一般的に補体結合反応(CF法)が用いられるが、他のクラミジア(C.trachomatisやC.pneumoniae)感染でも陽性となるので、蛍光抗体法(micro-IF法)で確定診断を得る。ペア血清で、4倍あるいはそれ以上の抗体価上昇かIgM抗体陽性で診断が確定する。感染症法では4類感染症に指定されているので、診断が確定したら直ちに保健所へ届け出る必要がある。



交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院


携帯サイト版:横浜市金沢区の骨盤矯正なら成瀬整骨院


電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備

コメント(0)

3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症の治療方針について

2014年8月28日 10:49

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症の治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症
Enterohemorrhagic Escherichia coli(EHEC)infection
山口惠三 東邦大学教授・微生物・感染症学講座

治療方針
 腸炎に対しては、安静、水分の補給に心掛け、消化器症状が安定してきたら消化した水食事の摂取へと変更する。激しい腹痛や血便が認められ、経口摂取が困難な場合には輸液が必要となる。輸液に際しては尿量などに注意し、腎機能障害の発現について厳重に監視する。腸管運動抑制性の止痢薬は、腸管内容物の停滞時間を延長し、毒素の吸収を助長する可能性があるので使用しない。生菌整腸薬の投与は腸管内細菌叢の正常化に役立つとされる。
 本感染症は細菌感染症えあり、感染性も強いので抗菌薬による治療が考えられるが、その効果に関する一定の見解はいまだ得られていない。
 欧米の論文によると、ST合剤等を使用した場合にはHUSを悪化させやすいという報告や、抗菌薬投与患者群と非投与群の比較において排菌期間の短縮やHUSの発症率に差は認められなかったとする報告が多くみられており、抗菌薬の投与には懐疑的である。症状悪化の理由の1つとして抗菌薬によるベロ毒素誘発の可能性が挙げられている。
一方、本邦の厚生科学研究事業で行われた全国調査では、抗菌薬投与群の中で早期に投与された者ほどHUSの発症率が低かったとの成績が報告されている。
抗菌薬療法に関しては種々意義のあるところでるが、発症早期(3日以内)における投与は試みる価値があろう。
鎮痛薬
処方例
ペンタジン注(15mg)、またはソセゴン注(15mg)1回15mg 皮下注、または筋注
 小児に対しては、ペンタゾシン(ペンタジン、またはソセゴン)5-10mg/回とする。鎮痛薬の使用は激痛時のみとし、その使用回数は極力抑えるようにする。スコポラミン系薬(ブスコパンんど)は腸管運動かを抑制するため、避けたほうがよい。
抗菌薬療法
 厚生労働省の「一次、二次医療機関のための腸管出血性大腸菌感染症の手引き」(1997年)によると、病初期においては抗菌薬の投与(ST合剤を除く)を推奨している。
1.成人
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)クラビット錠(500mg)1錠 分1 3-5日間
2)バクシダール錠(100mg)3錠 分3 3-5日間
3)ホスミシン錠(500mg)4-6錠 分3-4 3-5日間
2.小児
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ホスミシンドライシロップ(200mg/g)40-120mg/kg/日 分3-4 3-5日間
2)小児用バクシダール錠(50mg)6-12mg/kg/日 分3 3-5日間
一般に、小児には抗菌薬と乳酸菌製剤の併用が広く行われている。
患者・家族説明のポイント
・患者・保護者に対する差別や偏見が生じないような配慮が必要である。
・患者や保護者の便から経口感染するので、便で汚染された衣類、寝具、おむつは消毒剤で十分消毒する。排便後の手洗いも、流水で洗った後消毒剤で消毒を行う。
・出血性大腸炎の症状が強くなくても重症合併症が起こる例があるので、そのことを伝えておく。



交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
 

携帯サイト版:横浜市金沢区の腰痛なら成瀬整骨院


電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備

コメント(0)

3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症について

2014年8月27日 10:43

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


3類感染症、 腸管出血性大腸菌感染症について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症
Enterohemorrhagic Escherichia coli(EHEC)infection
山口惠三 東邦大学教授・微生物・感染症学講座

病態と診断
 ベロ毒素(Verotoxin:VT)を産生する腸管出血性大腸菌〔Entero-hemorrhagic E.coli(EHEC)あるいはVerotoxin-producing E.coli(VTEC)、Shigatoxin-producing E.coli(STEC)〕の感染によって引き起こされる全身性疾病である。本毒素はベロ細胞に致死的に作用し、本感染症の病原因子として重要な役割を果たしている。
 EHECを代表するものとしてはE.coliO157が最もよく知られているが、そのほかにもO1、O26、O111、O128、O145などの血清型の一部もベロ毒素を産生することが報告されている(頻度的にはO157が圧倒的に多く、O26とO111がそれに次ぐ)。EHECは熱に弱く、75℃で1分間の加熱により死滅する。しかし、低温条件に強く、家庭の冷凍庫では生き残ると考えられる。また、この菌は強い酸抵抗性を示し、胃酸の中でも生存する。
 感染様式は経口感染で、EHECに汚染された飲食物を接種するか、患者(あるいは保菌者)の糞便で汚染されたものを口にすることが原因となる。ヒトに感染症を起こすためには、50-100程度の菌数摂取でも十分と考えられており、少数の菌でも感染が成立するためヒトからヒトへの感染も高頻度でみられる。したがって、食中毒としての対策と感染症としての対策が必要となる。本菌感染症は第3類に分類されており、診断が確定した場合には直ちに保健所への届け出が義務付けられている。
 本感染症は全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまでさまざまである。一般的には潜伏期はおおよそ3-5日で、頻回の水様便で発症する。進行すると激しい腹痛を伴い、まもなく著明な血便を呈するようになる。血便の初期には血液の混入は少量であるが次第に増加し、典型例では便成分はほとんど観察されず血液そのものという状態になる(出血性大腸炎)。発熱は軽度で、多くは37℃台である。血液検査では特徴的なものはなく、軽度の炎症所見がみられるのみである。出血性大腸炎の場合は、腹部超音波検査で、結腸壁の著しい肥厚がみられることが特徴的である。
 有症者の6-7%において、下痢などの初発症状に引き続き溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)の合併症がみられることがある。HUSは急性腎不全を呈し、①破砕状赤血球を伴う貧血、②血小板減少、③腎機能障害を三大主徴とする。O157感染症に伴うHUSは、下痢などの初発症状発現の数日から2週間以内(多くは5-7日後)に発症することが多く、HUSを発症した患者の致死率は1-5%とされている。その他、血小板減少性紫斑病や脳症などの合併例もまれにみられる。
 EHEC腸炎と鑑別すべき疾患としては、細菌性赤痢、カンピロバクターやサルモネラなどによる胃腸炎、アレルギー性紫斑病、腸重積、虫垂炎などが重要である。
 確定診断は、糞便からの病原体やベロ毒素試験等を行うことが必要となる。E.coliの血清型としてO157以外ではO26、O111、O128などが重要である。臨床症状より出血性大腸炎が疑われるにもかかわらず、分離株が典型的な血清型を示さない場合には、分離菌についてベロ毒素産生試験を行うことが望ましく、それには免疫学的検査(酵素抗体法など)やPCR法を用いた遺伝子検査などがある。



交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
 

携帯サイト版:横浜市金沢区の肩こりなら成瀬整骨院


電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備

コメント(0)

メルマガ登録
お名前
メールアドレス
powered byメール配信CGI acmailer

最新情報

成瀬整骨院オンラインショップ

整骨院概要

お気軽にお問い合わせください。

TEL:045-785-5976

住所:
神奈川県横浜市金沢区寺前
1-5-27

月~土

午前9時~12時
午後15時~18時
※最終受付午後17時30分

日

午前9時~12時

休診日

木曜日・祝祭日

おすすめ医院認定証
おすすめ医院認定証

QR
携帯で読み込むと、当院のTEL、
メールアドレスなどが簡単に登録できます。