成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

3類感染症、コレラの治療方針について

2014年8月21日 10:11

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


3類感染症、コレラの治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

3類感染症
コレラ
Cholera
山本達男 新潟大学大学院教授・国際感染医学

治療方針
 治療の主体は輸液で、流失した水分、電解質を補給する。輸液には経口輸液と点滴による経静脈的輸液がある(下記A、B、参照)。前者は簡便な輸液法としてWHO/UNICEFによって推奨されており、開発途上国で汎用されている。在宅治療ができ効果も高い。後者は嘔吐を伴う場合、あるいは体液の流出が体重の10%以上になる高度の脱水で重要である。そのうえ化学療法(下記C参照)を考慮する。抗菌薬の投与は下痢の期間とへの排菌期間を短縮する。薬剤耐性菌による感染がある。
A経口輸液(oral rehydration salts:ORS)
 塩化ナトリウム3.5g、クエン酸三ナトリウム二水和物2.9g〔または重炭酸ナトリウム(重曹)2.5g〕、塩化カリウム1.5g、ブドウ糖20gを水1Lに溶解し、経口投与する。有脱水の場合で、15歳以上または30kg以上の場合には脱水症状の程度により2,200-4,000mLを4時間以内に投与する。無脱水で、10歳以上の場合には1日に2,000mLを投与する〔予測投与量(mL)=体重(kg)×75〕。
B経静脈的輸液
 ブドウ糖加乳酸リンゲル液を点滴静注する。低カリウム血症対策として塩化カリウムを20mMで添加する。開始3時間までの総輸液量は100mL/kgで、最初の30分間は30mL/kgで急速投与する。
C化学療法
処方例 下記のいずれかを用いる。
 (フルオロキノロン系薬)
1)クラビット錠(500mg)1錠 分1 3日間
2)シプロキサン錠(100mg)3錠 分1または分2 3日間〔途上国では、1g/日単回(分2の場合は3日間投与)〕
 (テトラサイクリン系薬)
3)ビブラマイシン錠(100mg)3錠 分1 3日間(途上国では、300mg/日 単回)
4)ミノマイシン錠(100mg)2錠 初回分1、以後分2 3日間
5)アクロマイシンVカプセル(250mg)4カプセル 分4 3日間(途上国で、感受性菌の場合は2g/日 分4 3-5日間)
 (マクラロイド系)
6)ジスロマック錠(250mg)2錠 分1 3日間(途上国では、1g/日 単回)
7)エリスロシン錠(200mg)5錠 分2 3日間(一部の途上国で用いられる)
 なお、国・地域によってコレラ菌がST合剤、テトラサイクリン、シプロフロキサシンなどに耐性を示す場合がある。処方例5)と7)は途上国ではシプロフロキサシン、アジスロマイシンが使われる傾向にある。
患者説明のポイント
・感染症法の3類感染症扱いであることを説明する。
・主に輸入感染症であることを説明し、海外渡航歴を確認する。また、身近に海外渡航歴のある者がいるかどうかを確認する。
・海外渡航歴のないコレラ患者も発生していることを説明し、数日に遡って食事内容を聞く。同様の症状を訴える者がいないかどうか確認する。
・糞口感染であることを理解させ、トイレの後などでの手洗いを励行させる。
・治療が輸液療法が主体で、化学療法は補助的であることを理解させる。
看護・介護のポイント
・水様便はコレラ菌を含み汚染源となるので、その処理および汚染衣類の取り扱いに注意する。
・脱水症状に注意する。



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3類感染症、コレラの病態と診断について

2014年8月20日 10:09

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


3類感染症、コレラの病態と診断について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

3類感染症
コレラ
Cholera
山本達男 新潟大学大学院教授・国際感染医学

病態と診断
 感染様式は水や食物を介する経口(糞口)感染である。胃酸に弱いコレラ菌の場合、発症に必要な菌数は1011と多い多い。ただし、食物摂取時には106と少なくなる。患者便中に排出されたばかりのコレラ菌は感染力が強い。また、胃酸の分泌が少ない胃切除者では重症化する。
 コレラ菌の感染部位は小腸粘膜で、まず粘膜層に粘着、そこで増殖して下方の絨毛表面(吸収細胞の刷子縁)に至り、至近距離からコレラ毒素を作用させて下痢を惹起する。コレラ毒素の活性型A1フラグメント(ADP-リボシルトランスフェラーゼ)は細胞内でアデニレートシクラーゼ系に作用して細胞内cAMP濃度を上昇させる。その結果、粘膜上皮から急激な水とナトリウムイオン・クロライドイオンの流出(等張性脱水)、重炭酸イオンの消失(代謝性アシドーシス)、カリウムイオンの流出(低カリウム血症)をきたす。
 コレラの潜伏期は6時間から3日前後である。軽症例では他の下痢症と区別できない。重症例は"米とぎ汁"状の白濁した大量の水様便、嘔吐、脱水を主徴とする。時に筋肉痛とけいれんを伴う。通常発熱はなく、むしろ平熱以下である。水分の損失は発症24時間以内に5L、さらに1日に8-10Lに及ぶ。高度の脱水症状では口唇は乾燥、口渇を訴え、皮膚の弾力がなくなる。また、頬がそげ、眼は落ち窪んで半分開き、眼球がつりあがる"コレラ顔貌"(ショック症状)を呈し、重篤な虚脱状態となる。小児では麻痺性イレウスをきたし、水様便が大量に貯留して腹部膨満を呈することがある。死亡率(case fatality rate:CFR)は1.7%(2005年)から2.3%(2007年)であるが、1994年のルワンダ難民での流行では17%に及んだ。
 確定診断では、下痢便からコレラ菌を分離する。生化学性状検査で菌種を決定し、O1またはO139の血清型別を行う。O1コレラ菌についてはさらに稲葉型、小川型の血清型別を行う。コレラ毒素産生を免疫学的方法あるいは遺伝子検出法(PCR法)などで確認する。



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3類感染症、コレラについて

2014年8月19日 09:55

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


3類感染症、コレラについて以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

3類感染症
コレラ
Cholera
山本達男 新潟大学大学院教授・国際感染医学

コレラパンデミー(世界流行)は都合7回を数える。現在は1961年に始まった第7次世界流行の渦中にある。原因菌の血清型(LPS型)は第6次までと同様にO1である場合と、変異したO139の場合がある。前者はコレラ菌(Vibrio cholerae O1)、後者は(Vibrio cholera O139)とよばれる。O1コレラ菌の場合だけ2つの亜血清型(稲葉型と小川型)が存在する。コレラ菌の病原性は生物型によって異なる。第6次までのコレラ菌は強毒性でアジア型とよばれ、第7次のコレラ菌は弱毒性でエルトール型とよばれる。しかし第7次になってもその流行力には衰えをみせない。近年、コレラの90%以上はアフリカで発生している。最新の流行は2008-2009年にジンバブエで発生。推定患者数は10万人。わが国では、コレラは主に輸入感染症であるが、海外渡航歴のないコレラ患者も発生している。



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2類感染症、ジフテリアの治療方針について

2014年8月18日 09:44

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


2類感染症、ジフテリアの治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

2類感染症
ジフテリア
Diphtheria
中山栄一 がん・感染症センター都立駒込病院・小児科医長

治療方針
 治療が遅れた際は予後に影響があるため早急な対応が必要である。抗毒素は北里研究所が保管しており、まず保健所に届け出たのち、保健所を介して都道府県庁の担当部署と連絡を取り抗血清の入手をはかる。
抗毒素血清療法
処方例
乾燥ジフテリア抗毒素(5,000単位)症状に応じた下記用量を生理食塩液で希釈し1-2mL/分で点滴静注
1)喉頭ジフテリア:10,000-30,000単位
2)軽症例:5,000-10,000単位
3)重症例:20,000-50,000単位
症状が軽快しない際は5,000-10,000単位を追加する
抗菌薬
 マクラロイド系やペニシリン系を10-14日使用する。嚥下可能であれば経口でもよい。目的は毒素産生の停止、除菌、感染拡大の予防である。
処方例
エリスロシン注 1回20-25mg/kg 12時間ごと静注
予防
 本症の予防には、現在DPT3種混合ワクチンをⅠ期初回接種3回、追加接種を12-18か月後に1回、Ⅱ期として11-12歳時にジフテリア・破傷風(DT)2種混合トキソイドの接種が行われている。諸外国では、成人においても10年ごとに追加接種が推奨されている。旧ソ連の一部で、ワクチン接種の低下により1990年から95年にかけ数万人の患者発生があった。成人であってもジフテリア発生地に渡航する際にはDTワクチン接種が望ましい。



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2類感染症、ジフテリアについて

2014年8月17日 09:42

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


2類感染症、ジフテリアについて以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

2類感染症
ジフテリア
Diphtheria
中山栄一 がん・感染症センター都立駒込病院・小児科医長

病態と診断
 ジフテリアはCorynebacterium diphtheriaeの感染とその毒素によって生じる上気道疾患である。本症は2類感染症に分類され、診断した医師は直ちに保健所へ届出義務がある。現在、国内においてはジフテリア、百日咳、破傷風(DPT)3種混合ワクチンの普及により1999年の1例を最後に発生はない。しかし、2000年以降ジフテリア菌に近縁のCorynebacterium ulceransによる5例のジフテリア類似症例が報告されている。C.ulceransの産生する毒素もまたC.diphtheriaeの産生する毒素と類似しており、診断した際は速やかに厚生労働省に届け出る。
 典型的な咽頭ジフテリアの症状は、2-5日の潜伏期間を経て発熱・咽頭痛・嚥下痛で始まる。咽頭扁桃には特徴的な厚い偽膜が形成される。その他、高度な頸部リンパ節腫脹、犬吠様咳嗽、気道狭窄を呈する。この毒素は心毒性、神経毒性も有しており、心筋炎を合併すると予後が悪い。神経麻痺の合併頻度も高いが予後は比較的良好である。
 診断は、病変部からの菌の分離、またはPCR法による病原体遺伝子の証明を行う。



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