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2014年7月12日 10:43
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。ヒ素中毒の診断や治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
ヒ素中毒
Arsenic poisoning
宮崎信一郎 大阪医科大学・麻酔科学教室
診断
急性中毒の症状は非特異的で、症状からの診断は困難であり、患者および関係者からの問診が重要である。ヒ素はX線不透過性であり、腹部X線検査において、消化管に点状のX線不透過性陰影が認められることもある。筆者らは、胃洗浄液や尿を検体として、水質検査などに使用する化学分析用キット〔バックテスト(共立理化学研究所)Merckoquant arsenic test(Merck社)〕、を診断に用いている。確定診断は、蛍光X線解析法や原子吸光分析法による血液および尿のヒ素濃度の測定であるあ、測定に時間がかかり現実的ではない。慢性中毒の場合には、爪に横断性の白線であるミーズ線(Mee's line)が出現する。
治療方針
ヒ素の除去と排泄促進が重要であり、集学的治療が必要となる。
全身管理
重症の場合は人工呼吸器管理を行い、大量輸液、カテコールアミンを使用した循環管理を行う。尿量が確保できないときは、血液浄化法を積極的に行う。
胃洗浄・活性炭の投与
急性中毒治療の原則の項参照。
外科的もしくは内視鏡下にヒ素を除去する場合もある。
キレート療法
ジメルカプロール(BAL)を投与する。そのほか、D-ペニシラミンを併用している報告もある。
処方例
バル注(100mg)最初の2日間は1回2.5mg/kgを4-6時間ごとに筋注 その後は症状に応じて1回2.5mg/kgを6-12時間ごとに筋注
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2014年7月11日 10:41
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。ヒ素中毒について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
ヒ素中毒
Arsenic poisoning
宮崎信一郎 大阪医科大学・麻酔科学教室
病態と診断
病態
急性ヒ素中毒は、事故、事件および自殺企図によるヒ素の経口摂取によるものが多い。魚介類などに含まれている有機ヒ素が中毒症状を引き起こすことはまれであり、中毒を引き起こすのは無機のヒ素である。無機ヒ素は木材の防腐剤、シロアリ駆除剤、殺虫剤、除草剤などに使用されている。無機ヒ素化合物には3価と5価があり、3価ヒ素は5価ヒ素に比較して60倍の強い毒性を有している。3価ヒ素の中でも亜ヒ酸ナトリウムは水溶性であり、消化管からの吸収が早く中毒症状の発現が早い。3価ヒ素の致死量は約2mg/kgである。ヒ素はアミノ酸のスルフヒドリル基(SH基)と結合し、酵素を不活させ細胞代謝を阻害する。ヒ素を経口摂取すると、悪心・嘔吐が出現し、遅れてとぎ汁様や血性の下痢がみられることもある。血圧低下は高頻度に認め、重症例ではショック状態に陥り死に至る。そのほか頭痛、めまい、けいれん、心室性不整脈がみられる。また、ヒ素摂取から1-3週間後に、異常感覚を主とする末梢神経障害が出現する。
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2014年7月10日 10:39
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。乱用薬物中毒(覚醒剤、大麻、麻薬)について以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
乱用薬物中毒(覚醒剤、大麻、麻薬)
Abuse of methamphetamine/marihuana/narcotics/others
大谷直嗣 広島大学病院・高度救命救急センター
大麻
病態と診断
大麻草から作られるタバコ(マリファナ)、大麻樹脂(ハッシン)などがあり、大麻取締法により規制されている。近年、大学生などによる大麻の栽培、不法所持が広がり、問題となっている。成分にテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれ、陶酔、多幸感、幻覚作用などを引き起こす。乱用により異常感覚、幻覚、妄想、無動機症候群、人格喪失、生殖器の異常などをもたらす。上述の薬物中毒検出キットが有用である。
治療方針
対症療法が中心となる。
麻薬
病態と診断
モルヒネ、ヘロイン、コカイン、LSD、MDMAなどがある。モルヒネ、ヘロインの乱用例が多く、依存性が高い。酩酊、幻覚、多幸感をもたらし、呼吸抑制、血圧低下、徐脈、縮瞳の症状が特徴である。上述の薬物中毒検出キットが有用で、オピオイド系の薬物を検出できるが、コデインリン酸塩などの鎮咳薬や鎮痛薬としての麻薬の使用で偽陽性を示すことがあり注意が必要である。
モルヒネ、コデイン、コカイン、LSDなどの麻薬中毒では[麻薬及び向精神薬取締法]により都道府県知事(保健所)への届出義務がある。
治療方針
対症療法が中心で、呼吸循環管理が基本となる。オピオイド系の薬物に対しては拮抗薬ナロキソンを用いる。
処方例
塩酸ナロキソン注(0.2mg)1回0.2mg 静注 効果不十分の場合、さらに2-3分間隔で同量を1-2回追加投与
患者説明のポイント
・自傷や他害のおそれがある場合、精神症状が強い場合、薬物依存からの脱却には精神的な介入が必要となることを、本人や家族に説明する。
看護・介護のポイント
・薬物依存からの脱却には、家族や周囲の人間への支援も不可欠である。
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2014年7月 9日 10:29
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。乱用薬物中毒(覚醒剤、大麻、麻薬)について以下参考として引用します。1/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
乱用薬物中毒(覚醒剤、大麻、麻薬)
Abuse of methamphetamine/marihuana/narcotics/others
大谷直嗣 広島大学病院・高度救命救急センター
覚醒剤
病態と診断
アンフェタミンとメタンフェタミンがある。不正に使用される覚醒剤は多くがメタンフェタミンで、形状は白色半透明の結晶状、小さなプラスチック容器に入った水溶液、黄色い錠剤などがある。中枢神経系、交感神経系に対する刺激作用が中心で、不眠、不穏、興奮、多弁、発汗、散瞳を認め、重症では錯覚、けいれん、筋強直、横紋筋融解、40℃以上の高熱症状、代謝性アシドーシスがみられる。致死性不整脈、循環虚脱、腎不全などが死亡原因となる。断薬から48-72時間後に反跳現象と呼ばれる離脱症状が現れ、脱力、不快感、抑うつなどの症状を呈する。
尿を用いた薬物中毒検出用キット(トライエージDOA、シスメックス社)が有用であるが、麻黄を含む感冒薬やハーブ類の摂取で偽陽性を示すことがあり、注意を要する。覚醒剤中毒を診断した際の医師の届出義務に関しては規定されていない。届出は医師法の守秘義務に抵触するとの意見もあるが、自傷・他害のおそれのあるときや覚醒剤を所持している場合には警察への連絡を考慮する。
治療方針
対症療法が中心で、拮抗薬もなく胃洗浄や血液浄化法も無効である。循環虚脱や不整脈に注意しながら全身管理を行う。40℃を超える高体温には速やかな冷却を行う。
処方例 不穏・興奮時には1)を、けいれん時には2)を用いる。
1)セレネース注(5mg)1回5mg 静注
2)セルシン注(5mg)1回5mg 静注
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2014年7月 8日 10:14
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。メタノール中毒の治療方針について以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
メタノール中毒
Methanol poisoning
岩井正秀 西脇市立西脇病院・副院長(兵庫)
血液透析療法
メタノール中毒においては、代謝性アシドーシスの程度と重症度は相関すると考えられる。そのため①重篤なアシドーシスを認めるとき、②メタノールを30mL以上服用したとき、③血中メタノール濃度が50mg/dL以上のとき、④視覚異常があるときなどは、早期に血液透析を開始する。メタノールおよびその代謝産物は分子量が小さく、血液透析によって安易に除去される。血液透析は、メタノールの血中濃度が25mg/dL以下になるまで繰り返し行う。また、エタノールも血液透析により除去されるため同時に投与するエタノールを増量する必要がある。
蟻酸の代謝促進
中毒物質である蟻酸の分解、排泄を促進するため、葉酸の投与も検討される。
処方例
ロイコボリン注 1回50mg 4時間ごとに静注
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