成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

シアン中毒について

2014年6月30日 18:39

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


シアン中毒について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

シアン中毒
Cyanide poisoning
池田弘人 帝京大学准教授・救急医学

病態と診断
 シアン中毒は、青酸カリに代表される青酸化合物による致死的な中毒として広く知られている。ほかにも、シアン、シアン化水素(青酸ガス)、シアン化カリウム、シアン化ナトリウムなどが原因として挙げられる。管理罰則の強化により自殺あるいは殺人目的での服用による中毒はまれになり、最近は化学工場や火災現場で発生した有毒ガスに注意を要する。
 シアンは、体内では細胞内のミトコンドリアの酵素中の三価の鉄に急速に結合し、エネルギー産生過程である酸化的リン酸化を阻害する。シアンを服用あるいは吸引すると、数十秒で頭痛、めまい、過呼吸、けいれんが生じ、数分で呼吸停止さらに心停止に至るという急速な進行をみる。経口摂取した場合は、頭痛、悪心・嘔吐などの消化管症状がみられ、胃内で特有なアーモンド臭のする青酸ガスが発生する。臨床検査では、酸素が利用されないため静脈血中酸素飽和度が高値を示し、乳酸アシドーシスがみられる。なお、吸入と経口では中毒出現までに差がある。吸入では高濃度なら瞬時(数回の呼吸)、経口では吸収まで早くとも数分を要する。
 診断にはシアンとの関連性、呼気アーモンド臭、急速に悪化するバイタルサイン、説明不能な乳酸アシドーシスの存在などから疑うことである。今のところ迅速な判定法はない。



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消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について 2/2

2014年6月29日 18:30

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について以下参考として引用します。2/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)
Disinfectant poisoning(surfactant,cresol)
安田文彦 日本医科大学・高度救命救急センター


クレゾール中毒
病態と診断
 クレゾールは蛋白変性による殺菌作用を利用し、消毒薬、防腐剤、殺虫剤として広くしようされている。起動や消化管、さらには皮膚からも速やかに吸収されるため注意が必要である。半減期は2時間であり、肝でグルクロン酸、硫酸抱合をうけ90%が尿中に排泄される。
 経口からの服用として、消化器症状として悪心・嘔吐などの症状だけでなく、ショックなどの循環不全、呼吸中枢麻痺による症状、けいれんなどの中枢神経症状、メトヘモグロビン血症、腎機能、肝機能の低下をきたす。致死量は100-200mLといわれている。
治療方針
 皮膚などに付着している場合などは大量の流水で洗浄する。経口時などは吸収、代謝、排泄が早いため24時間以内の速やかな対応が必要である。催吐は禁忌である。消化管粘膜、特に食道の評価として内視鏡を考慮するが、送気はなるべく必要最低限に抑える。胃洗浄は服用早期であれば牛乳を利用して行うが、穿孔には十分注意する。活性炭の投与も有効である。しかし血液浄化については吸収、代謝、排泄が速やかなため無効とされる。
処方例
メチレンブルー1%溶液 1-2mg/kg 5分以上かけてゆっくり静注(院内調製)



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消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について 1/2

2014年6月28日 18:28

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

消毒薬中毒(界面活性剤、クレゾール)
Disinfectant poisoning(surfactant,cresol)
安田文彦 日本医科大学・高度救命救急センター

界面活性剤中毒
病態と診断
 界面活性剤は分子内に疎水基と親水基をもち、蛋白質さらには脂質にも親和性があるため細胞膜に障害を起こす。非イオン性、陰イオン性、陽イオン性に分けられ、この順に毒性が強くなる。非イオン性は一般的な石鹸や家庭用洗剤に使用される。一方、陽イオン性は逆性石鹸ともよばれ、特に第4級アンモニウム塩を有する塩化ベンザルコニウムは消毒液として使用され、細胞が陰性荷電しているため、吸収が早く全身へ影響を及ぼしやすい。非イオン性は主に悪心、嘔吐、下痢などの症状のほか、消化管などの粘膜障害がみられる。意識が保たれていれば肺炎などの呼吸器合併症を起こすことはまれであるが、大量服用の場合、不穏状態や意識レベルの低下、けいれんを引き起こす。一方、陽イオン性は全身症状をきたしやすいため、血管透過性の亢進による肺水腫などの呼吸器症状、低血圧、頻脈などの循環不全や、けいれんなどの中枢神経症状、麻痺性イレウス、腎機能低下、メトヘモグロビン血症、さらには多臓器不全など、全身への影響が強く100-400mg/kgの服用で致死的とされる。
治療方針
 呼吸、循環などの全身管理、消化管粘膜保護薬の投与が必要である。非イオン性、陰イオン性では、局所の障害のため、胃洗浄は消化管損傷をふまえて慎重に行う。少量服用の場合、牛乳の投与も考慮してよい。血液浄化法の効果については不明である。一方、陽イオン性では十分な胃洗浄と活性炭投与のほか、血液浄化法として血液吸着、血液ろ過浸透、さらに血漿交換を含めたすべてが有効であるという報告がある。
処方例
メチレンブルー1%溶液 1-2mg/kg 5分以上かけてゆっくり静注(院内調製)



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酸・アルカリ中毒の治療方針について

2014年6月27日 17:43

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


酸・アルカリ中毒の治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

酸・アルカリ中毒
Acid and alkali poisoning
富野敦稔 関西医科大学枚方病院・救急医学科

治療方針
初期治療
 組織障害の程度が強い場合、体液、電解質の喪失により循環血液量減少性ショックや意識障害が生じるため、バイタルサインを確認し、必要であれば酸素投与、気管挿管による気道確保、乳酸リンゲル液による十分な輸液などの全身管理を行う。
眼球、皮膚に接触した場合
 どちらもまず大量の水で洗浄することが重要である。眼球の場合は、点眼用抗菌薬の投与も必要になるため、眼科医の診察が必要である。皮膚の場合は、熱傷に準じた処置を行う。
吸入した場合
喉頭浮腫などの上気道狭窄を認めた場合、気道閉塞をきたす前に気管挿管、気管切開を行う必要がある。肺胞障害による呼吸不全の場合、酸素療法、人工呼吸管理を行う。
経口摂取した場合
 催吐は口腔、咽頭部、食道の損傷範囲を広げ、また誤嚥の危険もあるため禁忌である。意識障害がなく誤嚥の危険がない場合には、牛乳を飲ませる。牛乳には胃の粘膜保護作用があるとされている。
 残液の排出や、牛乳が飲めないときの注入などが必要な場合、胃管を挿入する。その際は、食道や胃穿孔に注意して愛護的に行う。活性炭や下剤の投与は無効であり、酸・アルカリの中和剤は反応熱が生じ、障害を悪化させる危険があるため禁忌である。
 血液検査、動脈血液ガス分析で、電解質異常、凝固能障害、アシドーシスの有無を確認する。胸腹部の単純X線検査と造影CT検査を行い、食道・胃穿孔を認めた場合には、早期の外科的治療が必要である。粘膜障害の評価のため内視鏡検査は作用である。受傷早期では穿孔の危険が高いため、慎重に行う必要がある。
 内視鏡検査による粘膜所見が改善するまでは経口摂取は避け、長期化する場合には、中心静脈栄養か経空腸栄養を行う。瘢痕による食道狭窄を生じた場合は食道ブジーによる拡張術を行うか、外科的処置が必要となる可能性もある。
処方例
アルロイドG内服液 1回20-40mL 経口または経管 4-6時間ごと



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酸・アルカリ中毒の病態と診断について

2014年6月26日 17:41

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


酸・アルカリ中毒の病態と診断について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

酸・アルカリ中毒
Acid and alkali poisoning
富野敦稔 関西医科大学枚方病院・救急医学科

病態と診断
 酸・アルカリ中毒の特徴は、接触部位に腐食作用による障害が発生することである。書外の部位・程度は摂取した薬物の濃度、量、組織との接触時間、摂取後の体位などに影響される。
 眼球、皮膚に接触した場合、化学熱傷としてその部位が障害され、吸入した場合は気道、肺に損傷が生じる。経口摂取した場合、口腔、咽頭、喉頭から食道、胃が障害され、上気道狭窄や消化管穿孔による縦隔炎、腹膜炎を合併する危険がある。
 酸の障害作用は、組織蛋白との結合、反応熱、pHの変化による凝固壊死で、アルカリは溶解壊死を生じる。アルカリは、酸よりも組織に深く持続的に浸透し障害することが多いとされている。
 診断は、接触した皮膚や口腔、上部消化管の粘膜の組織腐食所見から行う。原因物質および摂取量の特定に努めることも重要である。




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