成瀬整骨院ブログ
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抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について 3/4
2014年6月15日 17:25
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について以下参考として引用します。3/4
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒
Antidepressant poisoning
宮内雅人 日本医科大学講師・高度救命救急センター
三環系、四環系抗うつ薬中毒
炭酸リチウム中毒
病態と診断
炭酸リチウムはアルカリ金属で、躁病などに使用される。消化管からの吸収は早いが臓器への移行は遅い。主に中枢神経系に蓄積しやすいが、細胞内への取り込みが遅いため、血中濃度と症状には乖離みられることがあり注意を要する。また治療閾値が狭く、その95%が腎臓から代謝をを受けずに排泄されるため、腎機能の低下、脱水、さらに低ナトリウム血症などでその血中濃度が上昇する。他の薬剤との併用、特にハロペリドール、フェニトイン、ACE阻害薬、NSAIDの併用でも上昇する。リチウム中毒は大量服薬による急性中毒、慢性服薬における急性増悪、慢性中毒に分かれ、それぞれの状態により治療方針を決定する。
症状としては、手の震えや全身倦怠感、さらには記銘力低下、無気力、昏迷、昏睡などの神経症状、悪心・嘔吐、下痢などの胃腸症状や、そのほか、筋力低下などがみられる。
診断は、大量服用であれば服用状況から判断されるが、慢性服用下における中毒では腎機能などの臓器障害、他の薬剤の併用などに注意する。
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抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について 2/4
2014年6月14日 17:23
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について以下参考として引用します。2/4
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒
Antidepressant poisoning
宮内雅人 日本医科大学講師・高度救命救急センター
三環系、四環系抗うつ薬中毒
治療方針
全身管理
心電図モニター下にQRS幅の経時的観察、けいれんに対する注意が必要である。少量であっても入院による24時間の管理は必要である。特にQRS幅が0.12秒以上に延長した場合、低血圧の場合においては、心室性不整脈への以降など重症化も考えられるため、重炭酸ナトリウムの投与も含め動脈血pHを7.45-7.55に維持する。
未吸収物質除去
胃洗浄、活性炭投与は、中毒量・致死量摂取の場合は服用早期であれば施行を考慮する。
排泄促進
分布容量、蛋白結合率が高いため、血液透析や血液吸着は無効とされる。一方、血漿交換はその有効性に関しての症例報告がみられる。
対症療法
心室性不整脈に関しては、過換気と重炭酸投与により動脈血pHを7.45-7.55に維持する。
処方例
メイロン注(8.4%)1回50-100mL 静注 繰り返し投与しpHを維持する
けいれんにおいては抗けいれん薬の投与さらには人工呼吸下ベンゾジアゼピン系薬剤による鎮静を行う。フェニトインなどの抗けいれん薬は心血管系への影響により推奨されていない。
処方例 下記のいずれかを用いる
1)ホリゾン注 1回10mg 数分かけて静注
2)ドルミカム注 初回投与量0.03-0.06mg/kg(総量0.3mg/kgまで)静注 腎機能に注意しなが増減
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抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について
2014年6月13日 17:20
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒の病態と診断について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
抗うつ薬中毒(三環系、四環系)、炭酸リチウム中毒
Antidepressant poisoning
宮内雅人 日本医科大学講師・高度救命救急センター
三環系、四環系抗うつ薬中毒
病態と診断
抗うつ薬のなかで三環系、四環系は第1世代、第2世代に分類される。副作用の症状である口渇、便秘などの抗コリン作用、低血圧などのα1受容体遮断作用などが問題となり、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの副作用を抑えた新世代の抗うつ薬が出ている。しかし、その効果からいまでも三環系、四環系抗うつ薬は広く処方されている。大量服薬の場合、心血管系・神経系に対する作用が問題となる。三環系では心毒性が強く、四環系では中枢神経症状が強い(アモキサピンは後者の作用が強い)。特に、心筋細胞に対してのNaチャネル阻害による不整脈は、心室性不整脈から致死的となる場合がある。そのほか、低血圧、神経系においてはGABA受容体の作用によるけいれんが問題となる。中毒量は10mg/kg、致死量は20mg/kgとされる。
診断は問診、発生状況からの判断だけでなく、心電図におけるQRS幅の延長、QT間隔の延長、低血圧、けいれんなどの臨床症状の確認も大切である。また尿検査のトライエージ(尿中乱用薬物検査キット)も測定15分以内に判定できるが、カットオフ値は1,000ng/mLとされる。
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解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)について 2/2
2014年6月12日 17:18
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)について以下参考として引用します。2/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)
Antipyretics,analgesics poisoning(acetaminophen,aspirin)
難波義和 昭和大学・救命救急センター(藤が丘病院)
アスピリン中毒
病態と診断
アスピリンは腸管から速やかに吸収されるが、胃内で塊になりやすいため吸収が遷延することがある。症状には、ケンタイ感、発熱、嘔吐、下痢、まめい、意識障害、けいれんなどがある。呼吸中枢の刺激による呼吸性アルカローシスや、乳酸、ピリビン酸、ケトン体の蓄積による代謝性アシドーシスが起こる。重症例では呼吸不全、ショックにより死亡する。急性中毒では150mg/kg以上の摂取で中毒症状が出現し、300mg/kg以上で重篤となる。致死量は成人で20-30gであるといわれる。慢性中毒では少量でも症状が出る。摂取6時間後の血中濃度から予後を予測するDoneノモグラムがあるが、除放剤などでは呼吸が遅れるため有用性は低い。
治療方針
初期は症状が現れないため、治療が遅れることがある。特異的治療はない。悪心・嘔吐などの症状がみられた場合は、対症療法を行う。
吸収阻害
胃洗浄、活性炭・下剤の投与は数時間経過しても有効な場合がある。
排泄促進
1.尿のアルカリ化 以下の処方を行う。
処方例
メイロン注(8.4%)1回250mLを緩徐に点滴静注 尿pH7.5-8.0になるように調整する。
2.血液浄化 血液透析、血液吸着法が有効である。重症例で適応となる。
服薬指導・薬剤情報 峯村純子
・アセチルシステインは特異な臭いがあり、そのまま経口服用すると悪心・嘔吐が起こることがあるため、ソフトドリンクなどに混ぜて飲むと服用しやすいことを患者に伝える。なお、嘔吐などで経口困難な場合には、胃管または十二指腸管より投与する。
・アセチルシステインは、活性炭に吸着することがin uitroで確認されているため、すでに活性炭が投与された場合には、1時間以上経過してから投与することが望ましい。
・アスピリンは胎盤を通過し、母乳中にも移行するため、妊婦・授乳婦が大量に服用した場合には注意が必要である。
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解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)について 1/2
2014年6月11日 17:17
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)について以下参考として引用します。1/2
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
解熱鎮痛薬中毒(アセトアミノフェン・アスピリン)
Antipyretics,analgesics poisoning(acetaminophen,aspirin)
難波義和 昭和大学・救命救急センター(藤が丘病院)
アセトアミノフェン(APAP)中毒
肝腎機能障害をきたす。特異的治療薬が存在する。
病態と診断
APAP(N-acetyl-p-aminophenol)は腸管から速やかに吸収され、多くは肝臓で硫酸抱合、グルクロン酸抱合を受けて排泄される。大量摂取の際には、グルタチオンが枯渇するため肝細胞障害をきたす。初期は悪心、嘔吐が出現する。肝機能異常は24時間以降に出現する。重症化すれば黄疸、凝固能異常、意識障害が出現し、多臓器不全から死亡することもある。5g異常あるいは150mg/kg以上の摂取で肝障害が出現し、15g以上あるいは300mg/kg以上で重篤となる。致死量は25gと言われる。常用者やアルコール常飲者では少量でも中毒を起こす。摂取後4時間以降の血中濃度が測定できれば、Rumack-Matthewノモグラムを用いて肝障害の発生を予測することができる。
治療方針
初期は無症状のこともあり治療が遅れやすい。悪心・嘔吐などがみられた場合には対症療法を行う。
吸収阻害
胃洗浄、活性炭、下剤の投与を行う。
排泄促進
APAPは血液灌流により除去されるという報告もあるが、毒性代謝物は比較的速く生成され、半減期も短いことから、日本中毒学会のガイドラインでは推奨されていない。
特異的治療
グルタチオンの前駆物質であるN-アセチル-L-システインを投与する。
処方例
アセチルシステイン内用液17.6% 初回に140mg/kg、以降4時間ごとに70mg/kgを17回、計18回 経口、経管投与
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