成瀬整骨院ブログ
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2014年6月 5日 17:01
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。パラコート・ジクワット中毒の中毒治療について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
パラコート・ジクワット中毒
Paraquat-diquat poisoning
石丸 剛 川崎医科大学講師・救急医学
中毒治療
1.胃洗浄 服毒後1時間以内でなければその効果は乏しい。
2.腸洗浄 消化管からの排泄を促す目的で、胃管あるいは十二指腸チューブから大量の経口腸管洗浄液を持続投与する方法である。活性炭よりも有効である証明がないため、現在では活性炭が重要視され腸洗浄に時間を割くことは少なくなった。活性炭の排泄を促すために緩下剤を投与される。
3.活性炭投与 できるだけ早期に活性炭と緩下剤を投与する。経鼻胃管を介して投与するのが普通であるが、自力で飲める場合は直接飲ませてもよい。
処方例 下記を微温湯200mLに混合して用いる。
薬用炭末 30-60g
マグコロールP散(50g 1包)1包
ラキソベロン液(0.75% 10mL)1本
4.血液浄化法 血液吸着と持続血液透析を併用し、持続血液透析は血液吸着が終了後も尿中からパラコートが検出されなくなるまで行う。
5.肺保護 パラコートによる肺障害(肺線維症)はいったん出現すると進行性であり、生命予後に影響する。高濃度酸素はパラコートによる肺障害を悪化させるため、PEEP(positive end-expiratory pressure:呼気終末陽圧)を用いて吸入酸素濃度をなるべく低く設定する必要がある。われわれの施設では、早期から好中球エステラーゼ阻害薬(エラスポール)を開始する。
処方例
エラスポール注(100mg/バイアル)1回4.8mg/kgを生理食塩液500mLで溶解し持続静注
20mL/時で入院直後から14日間持続静注
また、入院5日以内に人工呼吸管理下に気管支鏡を用いて人工肺サーファクタント(サーファクテン)を両側気管支内に投与する。肺内に十分広がるように体位ドレナージを行い、投与語6時間は気管内吸引を行わない。
処方例
サーファクテン末 1回120mg 2回気管内投与 120mgを生理食塩液10mLに泡立てないように溶解し、気管支鏡を用いて片肺120mgずつ投与
6.ステロイド療法、抗酸化療法 いずれも有効性は確率されていない。
重症度判定
Proudfoorの生存曲線をはじめ、SIPP(severity index of paraquat poisoning,Y.Sawadaら)、PSS(predicted probability of survival、A.L.Jonesら)などの重要度指標が存在する。いずれも服毒からの時間(h)と来院時の血中濃度(μg/mL)を用いたものである。また、経過中のRI(respiratory index)をモニターして、RI1.5以上なら生命予後不良という指標も用いられる(K.Suzukiら)。予後予測の意義は、救命困難な重特例には緩和治療を考慮し、服毒量や服毒からの時間が不明な場合や予後曲線のボーダーライン付近の患者には積極的治療を行うことにある。
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2014年6月 4日 16:59
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。パラコート・ジクワット中毒について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
パラコート・ジクワット中毒
Paraquat-diquat poisoning
石丸 剛 川崎医科大学講師・救急医学
病態と診断
病態
パラコートは1962年に除草剤として市販されたが、一方で死亡率の高い中毒を引き起こすことでも知られている。わが国でも事故や自殺により死亡者が増加したため、誤飲防止のために着臭・着色(青)し、中毒症状の軽減の目的で苦味剤・催吐剤を混入し、24%から5%パラコート製剤(7%ジクワットとの合剤)へ変更するなどの対策が施された。しかし、旧製剤では10mLの服用で死亡するという猛毒であり、今なお死亡率は高い。
パラコートは小腸から吸収され、尿中に速やかに排泄される。腎臓でのクリアランスは良好であるが、ひとたび体内に取り込まれる活性酸素を生成し毒性を発揮する。多臓器に障害をきたすが、特に肺に選択的に取り込まれる。
大量服毒例(100mL以上)では代謝性アシドーシス、多臓器不全、ショックに陥るとともに、製剤含有の色素により皮膚が青色に染色されることがある。少量服毒の場合は、一両日中に肝腎障害が出現するが、多くは一過性である。7日以上生存した場合でも、肺線維症を合併すると致死的となる。
診断
毒劇物分析装置を備えた救命センターなどでは血中濃度の測定が可能であるが、一般病院では測定が困難である。アルカリ化した尿にハイドロサルファイトナトリウムを添加する簡易検査がある。青色に変化するればパラコート中毒であると診断できる。
治療方針
特有の拮抗薬は存在せず試みられるが、いずれも有効な治療とは言い難い。
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2014年6月 3日 16:51
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。有機リン・カーバメイト中毒について以下参考として引用します。3/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
有機リン・カーバメイト中毒
Organophosphate and carbamate poisoning
相馬一亥 北里大学教授・救命救急医学
カーバメイト中毒
病態と診断
病態
有機リン系と異なり、一般には経皮的に吸収されにくい。カーバメイト剤のカルバミル基は、リン酸基よりもアセイルコリンエステラーゼ(AChE)との結合が早く、したがって症状出現も早い。カルバミル基は24時間以内に自然に分離し、酵素の機能は回復する。したがって有機リン剤に認められるAChEの変化は起こらず老化(aging)は起こらない。しかし、毒性は短期間であっても、AChEの強力な阻害薬には変わりなく、症状は劇的となることもある。
診断
有機リン系と同様にAChE阻害による症状が主であるが、中枢神経症状は少ない。
治療方針
服毒後1時間以内であれば、気管挿管に胃洗浄を行い、その後活性炭を投与する。抗菌薬としてのPAMは、カルバミル基を取り除くことができず効果がないとされる。状況により有機リン中毒かカーバメイト中毒以外に考えられない場合は、PAMの私用を考慮してもよい。
処方例(アトロピン硫酸塩)
硫酸アトロピン注(0.5mg、1アンプル1mL)
初期量として、1-4アンプル 静注、以降持続量として1-4アンプルを繰り返し静注
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2014年6月 2日 16:49
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。有機リン・カーバメイト中毒について以下参考として引用します。2/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
有機リン・カーバメイト中毒
Organophosphate and carbamate poisoning
相馬一亥 北里大学教授・救命救急医学
診断
有機リン剤への曝露、ムスカリンおよびニコチン作用による特徴的所見、口臭などから診断する。縮瞳はきわめて特徴的であるが、散瞳が13%に認められたとの報告もある。また、アトロピン硫酸塩やヨウ化プラリドキシム(PAM)による臨床症状の改善にも診断に有用であるが、アトロピン硫酸塩1-2mgの少量静注で改善が認められる場合にはむしろ可能性は少ない。確定診断は、血清コリンエステラーゼ値の低下である。コリンエステラーゼには偽性と真性があるが、真性コリンエステラーゼが神経シナプスでのコリンエステラーゼを反映する。偽性コリンエステラーゼは感受性はよいが、特異性に欠ける。
治療方針
初療は気道の状態の把握、気道の確保、換気・酸素化能の改善維持を最優先する。服用1時間以内では胃洗浄を行い、その後活性炭を投与する。そして有機リンに対しての拮抗薬であるアトロピン硫酸塩を投与する。投与はいわゆるアトロピン効果(頻脈、散瞳、口腔粘膜の乾燥など)が認められるまで行う。
処方例(アトロピン硫酸塩)
硫酸アトロピン注(0.5mg、1アンプル1mL)初期量として、1-4アンプル 静注、以降維持量として、1-4アンプルを繰り返し静注
症例により、0.02-0.08mg/kg/時 持続静注
ニコチン作用に対してはPAMを投与する。早期の投与が必要である。臨床症状により1-2時間後、必要により10-12時間後に再投与する。投与後10-40分以内に効果が認められる。PAMのLD50は159mg/kgといわれ、通常の投与量では副作用はまずない。吸収阻止、排泄促進は他の中毒と同様である。なお、血液浄化法の適応はない。
処方例(PAM)
パム注(500g、1アンプル20mL)初期量として、2-4アンプル 静注(30-60分)、以降持続量として、1アンプル/時にて持続静注
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2014年6月 1日 16:47
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。有機リン・カーバメイト中毒について以下参考として引用します。1/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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有機リン・カーバメイト中毒
Organophosphate and carbamate poisoning
相馬一亥 北里大学教授・救命救急医学
有機リン中毒
病態と診断
病態
有機リン化合物は近年、殺虫剤として広く普及しているが、大きく有機リン系とカーバメイト系の2つがある。前者は不可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であり、血液-脳関門を通過する。後者は可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であり、血液-脳関門を通過しない。中毒としては前者で重篤化することがしばしばであり、積極的治療が必要とさせるが、後者は重篤化することは少ない。有機リン剤は血液-脳関門を通過するので、脳アセチルコリン受容体の大半を占めるムスカリン受容体に作用する。
有機リン剤の曝露により、経口、皮膚、結膜、消化管、呼吸系より速やかに吸収される。曝露後の症状の出現は吸収経路あるいは程度によって異なるが、一般的には12-24時間以内に出現する。ある種の脂溶性の有機リン剤では症状出現に数日を有し、長期間にわたって症状が持続することもある。
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