成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

中毒性疾患の関連法規について 5/5

2014年5月31日 16:33

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


中毒性疾患の関連法規について以下参考として引用します。5/5


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

急性中毒治療の原則
Management of acute poisoning
上條吉人 北里大学講師・救命救急医学

3.活性炭の繰り返し投与 肝臓で代謝されて腸管内に分泌されることにより、または、腸管粘膜を介して血中の毒・や薬物やその代謝物を拡散させるメカニズムで腸管内の活性炭に吸着させることにより(腸管透析)、排泄を促す方法である。本法が有効だとするエビデンスがあるものは、カルバマゼピン、フェノバルビタール、テオフィリンなどである。方法は、1g/kgの活性炭を胃管または(意識がよければ)経口で投与し、その後4時間ごとに0.5-1g/kgの活性炭を胃管または(意識がよければ)経口で投与する。または、12.5g/時以上の速度で持続投与する。
解毒薬・拮抗薬
 主な解毒薬・拮抗薬
1.受容体で毒・薬物と競合的に拮抗する薬物
[オピオイド中毒]ナロキソン
[有機リン中毒]アトロピン
2.毒・薬物によって失活した酵素を回復させる薬物
[有機リン中毒]プラリドキシムヨウ化物(PAMなど)
3.毒・薬物または毒性代謝物と結合して毒性を弱めてから排泄を促す薬物
[重金属中毒]ジメルカプロール(BALなど)
[アセトアミノフェン中毒]N-アセチルシステイン
4.酵素の競合基質として作用し、毒性代謝物の酸性を抑える薬物
[メタノール中毒またはエチレングリコース中毒]エタノール
5.毒・薬物を毒性の低い化学物質へ変化させる薬物
[シアン化合物中毒]チオ硫酸ナトリウム



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中毒性疾患の関連法規について 4/5

2014年5月30日 16:32

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


中毒性疾患の関連法規について以下参考として引用します。4/5


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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より引用

急性中毒治療の原則
Management of acute poisoning
上條吉人 北里大学講師・救命救急医学

2.急性血液浄化法〔血液透析法(HD)と血液灌流法(DHP)〕ブラッド・アクセスとして、flexible double lumen(FDL)カテーテルを太い静脈内に挿入し、ポンプによって血液を体外循環させて、毒・薬物を除去したあとに再び体内に戻す方法である。HD(hemodialysis)は、中空糸となとている透析膜の中に血液を、外に透析液を灌流させることによって透析膜を介して血液と透析液を接触させて、両者の濃度勾配に従った拡散のメカニズムで毒・薬物を透析液の側に排泄させる方法である。DHP(direct hemoperfusion)は、ビーズ状になった吸着剤(活性炭)の詰まったカートリッジに血液を灌流させて、毒・薬物を吸着剤に接触・吸着させて除去する方法である。以前は、透析膜を通過するもの、また、吸着剤に吸着するものであれば、除去されて予後を改善すると直感的に考えられて施行させていたが、実際には、半減期が短いもの、分布容積が大きいもの、HDでは蛋白統合率が大きいものには有効でないなど、薬物動態の影響を大きく受けている。本法が有効だとするエビデンスがあるものは、HDでは、メタノール、エチレングリコール、アスピリン、リチウムなど、DGPでは、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、テオフィリンなどである。



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中毒性疾患の関連法規について 3/5

2014年5月29日 16:30

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


中毒性疾患の関連法規について以下参考として引用します。3/5


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

急性中毒治療の原則
Management of acute poisoning
上條吉人 北里大学講師・救命救急医学

排泄の促進
 生体内にすでに吸収された毒・薬物の排泄を促す方法である。以前は、大量輸液と利尿薬の投与を組み合わせた"強制利尿"は、生体からの毒・薬物の排泄を増加させて、患者の予後を改善できるはずだと直感的に信じられていたためルーチンに施行されていた。ところが、強制利尿が患者の予後を改善するエビデンスがないうえに、肺水腫や電解質異常などの合併症をきたす可能性がある。したがって、輸液量は脱水を補正および予防する量でよい。
1.尿のアルカリ化 アスピリンなど、弱酸性で代謝経路が主として腎排泄である毒・薬物には有効な可能性がある。弱酸性の毒・薬物は、アルカリ尿の中ではイオン型の割合が増加するが、イオン型は尿細管細胞を通過しにくいため尿細管管腔内にトラップされて(ion trapping)、排泄が促進される。同様に、アンフェタミンなどの弱塩基性の毒・薬物は、酸性の尿中ではイオン型の割合が増加して排泄が促進されるが、尿は本来酸性であるので、あえて酸性化する必要はない場合がほとんどである。血液透析法の適応のない中等症-重症のサリチル酸中毒では第1選択の治療として考慮する。初期投与量として、酸性水素ナトリウム200mEq(メイロン84 200mL)を1時間以上かけて静注する。先行する代謝性アシドーシスがあれば投与時間を短縮するか投与量を増やす。維持量として、炭酸水素ナトリウムを必要に応じて静注して尿のpHを7.5-8.5に保つ。低カリウム血症に注意し、求めたら直ちに補正する。



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中毒性疾患の関連法規について 2/5

2014年5月28日 16:28

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


中毒性疾患の関連法規について以下参考として引用します。2/5


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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より引用

急性中毒治療の原則
Management of acute poisoning
上條吉人 北里大学講師・救命救急医学

3.活性炭 活性炭は、非特異的にほとんどの毒・薬物を吸着する。服用後1時間以内に投与すれば有効性が高く、合併症はとるに足らないものである。したがって活性炭は胃洗浄よりは適応が広がり、患者が中毒をきたす可能性のある量の(活性炭に吸着される)毒・薬物を服用し、服用後1時間以内であれば考慮する。ただし、服用後1時間以降に投与することを否定するデータも十分ではないので、実際には服用後数時間以内であれば投与されている。方法は、1g/kg(または服用量の10倍)の活性炭を胃管または(意識がよければ)経口で投与する。
4.下剤 以前は、下剤によって、活性炭による便秘が予防されるばかりでなく、毒・薬物の生体内への吸収が減少すれば、患者の予後を改善できるはずだと直感的に信じられていたため、ルーチンに投与されていた。文献的には、活性炭により便秘をきたすことはなく、下剤の投与は、毒・薬物の生物学的利用能を減少させない。したがって、下剤の投与は、急性中毒の治療では推奨されない。
5.腸洗浄 文献的には、他の療法より有効であるが、労力と時間を要する。したがって、腸洗浄は、活性炭に吸着されない毒・薬物や、除放剤や腸溶剤の服用では考慮する。腸管検査・手術の前処置液(ニフレックを1袋あたり2Lの微温湯に溶かして調整されたポリエチレングリコール電解質液)を1-2L/時の速度で、胃管または(意識がよければ)経口で投与し、直腸からの排液がきれいになるまで投与する。



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中毒性疾患の関連法規について 1/5

2014年5月27日 16:27

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


中毒性疾患の関連法規について以下参考として引用します。1/5


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より引用

急性中毒治療の原則
Management of acute poisoning
上條吉人 北里大学講師・救命救急医学

 急性中毒治療は、①全身管理、②吸収の阻害、③排泄の促進、④解毒薬・拮抗薬、の4原則からなる。
全身管理
 呼吸不全があれば、気管挿管し、人工呼吸器管理を行い、また、血圧低下があれば、大量輸液し、カテコールアミンを持続静注するなどバイタル・サインを安定化されることである。後述のように"吸収の阻害"や"排泄の促進"の有効性は限られ、"解毒薬・拮抗薬"のある毒・薬物はわずかであるので、急性中毒治療の成否は、全身管理によるところが大きい。
吸収の阻害
 毒・薬物が生体内に吸収される前に除染する方法である。毒・薬物によって皮膚や粘膜が汚染されれば、大量の水で洗浄する。毒・薬物の経口摂取の場合は、以下の方法があるが適応はかなり見直されている。
1.催吐 催吐薬として吐根シロップがあるが、予後を改良するエビデンスがない一方で、嘔吐が持続して、活性炭やN-アセチルシステインなど経口の解毒薬・拮抗薬の投与が遅れるばかりか、誤嚥を生じる可能性もある。したがって、催吐は急性中毒の治療では施行しない。
2.胃洗浄 以前は、胃洗浄によって、毒・薬物の生体への吸収が減少すれば、患者の予後を改善できるはずだと直感的に信じられていたため、ルーチンに施行されていた。ところが、胃洗浄が中毒患者の予後を改良するエビデンスはないうえに、誤嚥や食道穿孔などの重篤な合併症をきたす可能性がある。したがって、胃洗浄はルーチンで施行してはならず、患者が生命を脅かす可能性のある量の毒・薬物を服用し、服用後1時間以内であれば考慮する。ただし、活性炭に吸着される毒。薬物であれば、活性炭の投与で十分である。方法は、意識障害があり気道保護反射(咽頭反射)が消失していれば、まず気管挿管する。左側臥位として、頭部を低くする。大人では36F前後の、小児では24F以上の太い胃管を経口で挿入し、胃内容物をできるだけ吸引する。成人では微温湯でよいが小児では38℃程度に加温した生理食塩液で洗浄する。1回の注入量は、大人では200-300mL、小児では10mL/kgとし、洗浄液がきれいになるまで注入・排液を繰り返す。




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