成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

小児の診かた:診察・処置の特徴について

2014年5月21日 15:56

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


小児の診かた:診察・処置の特徴について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小児の診かた:診察・処置の特徴
六車 崇 国立成育医療センター・集中治療科(東京)

病態と診断
 小児の救急初期診療は、時間外の小児科診療とは明確に区別して考えることが肝要である。小児の心停止は、成人と比較すると呼吸不全やショックなどによる二次性心停止が多い。心配停止に介入すれば良好な転帰が得られる可能性が高いが、いったん心停止に陥った場合の転帰は著しく不良である。そのため、救急における小児の初期診療では、呼吸不全やショックなどの危急状態を早期認知し、迅速かつ適切な介入を行うことが不可欠である。
 バイタルサインよりも身体所見を重視し、下記の手順で診療を進める。
治療方針
初期評価
 患児に触れるまでの数秒間に、視覚・聴覚的に緊急度を判断する。第一印象としてお全身状態の良・不良から緊急度を分類する。全身状態不良であればすぐに、①人員および蘇生用物品を集め、②高流量酸素投与、③SpO2モニタとモニタ付き除細動器を装着し、一次評価に進む。
一次評価
 患児に接触した直後の数分間に(人員集めの間にも)全身状態を評価する。Airway(A:気道)・Breathing(B:呼吸)・Circulation(C:循環)・Disability(D:神経学的所見)・Exposure(E:外表所見と体温)について"A-E"順に、理学所見とバイタルサインから評価する。ここではA-Eの"どこに異常があるか"を早期に認知し介入することが目的であり、診察は迅速に進める。また乳児の中枢の脈拍は上腕動脈で触知する。
 呼吸障害は"呼吸窮迫"(代償的に呼吸仕事量が増大)と"呼吸不全"(酸素化や換気に異常をきたしている)に、循環についてはショックを"代償性"(血圧が維持されている)と"低血圧性"〔収縮期血圧低下。基準値(mmHg):生後1か月未満は60、生後1か月以上1歳未満は70、1歳以上10歳未満は70+2×年齢、10歳以上は90〕に、それぞれ重症度を分類する。
 分類に基づき、気道/呼吸(気管挿管の準備・バッグマスク換気など)・循環(輸液路確保:末梢静脈路の確保が困難であれば骨髄路も検討)などに対する処置・過移入を集まった人員に指示し、二次評価に進む。
二次評価
 上記を指示したらすぐ、処置の間にも二次評価を開始する。一次評価で認知した異常につき"なにが異常なのか"を判断し、適切な介入を迅速に行うことが目的である。詳細に診察を行うとともに現病歴や既往歴を聴取し、呼吸障害を"上気道閉塞"、"下気道閉塞"、"肺実質障害"、"呼吸調節機能の異常"などに、ショックを"循環血液量減少性"、"分布異常性"、"心原性"、"閉塞性"に、それぞれ病態別に分類する。
 一次評価後の処置に引き続く形で、分類に基づいて気管挿管や薬剤投与・輸液を行う。気管挿管チューブのサイズは(4+年齢/4)mm、急速輸液は細胞外液型輸液製剤20mL/kg/回(10分間投与)を目安とする。介入後は状態を再評価し、その後の治療につき検討を進める。



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救急医療における感染防御対策について 3/3

2014年5月20日 15:06

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


救急医療における感染防御対策について以下参考として引用します。3/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

救急医療における感染防御対策
Infection control in emergency medicine
織田成人 千葉大学大学院教授・救急集中治療医学

感染経路別予防策
 感染経路別予防策は、感染のコントロールには感染経路の遮断が第一であるという考えに基づいており、感染力の強い重篤な病態を引き起こす病原体の感染経路を基に策定されている。
1.空気予防策 空気感染、すなわち慮っ系5μm以下の飛沫核によって伝播する病原体を予防するためにの対策である。高性能のN95マスクの着用と陰圧室での個室隔離が原則である。救急外来でも空気感染の可能性がある感染症患者は、一般の患者と別室で診療や処置を行う必要がある。対策となるのは結核、水痘、麻疹、SARSなどである。われわれの施設では、救急外来に陰圧にできる診察室を設備しており、これら感染症の可能性のある患者はここで診療を行っている。
2.飛沫予防策 飛沫は飛沫核の周囲に水分を含み直径5μmより大きい粒子であり、約1m飛んで床に落下する。したがって、空調は必ずしも必要でなく、サージカルマスクの着用で防御できる。また、医療従事者のみでなく、患者が移動する場合にもマスクを着用させる。個室隔離が推奨されるが、集団隔離やベッド間を1m大部屋でも収容可能である。飛沫予防策の対象となるのはB型インフルエンザ菌感染症、髄膜炎菌性髄膜炎、喉頭ジフテリア、マイコプラズマ肺炎、百日咳、インフルエンザ、風疹などである。
3.接触予防策 接触感染には、人から人への直接接触感染と、器具を介する間接接触感染がある。直接接触感染防止では、手袋、ガウンを着用することが重要であり、間接接触感染ではこれに加えて患者がしようする器具の専用化が必要である。また、ドアノブやベッド柵などの環境消毒も推奨される。個室収容は推奨されるが必須ではない。接触予防策の対象となるのは多剤耐性菌感染症、C.difficile感染や腸管出血性大腸炎、赤痢、ノロウイルスやロタウイルス感染症、流行性角結膜炎、水痘などである。ノロウイルスやロタウイルスはアルコール消毒が無効とされている。
予防接種、ワクチン
 医療従事者が自らの身を守るためと患者への伝播を防ぐために、予防接種やワクチンも有効な感染防御手段となる。針刺し事故対策としてのB型肝炎ワクチンや、インフルエンザワクチン、麻疹、風疹、水痘、ムンプスに対するワクチン、BCGの予防接種などが推奨されている。




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救急医療における感染防御対策について 2/3

2014年5月19日 14:59

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


救急医療における感染防御対策について以下参考として引用します。2/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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より引用

救急医療における感染防御対策
Infection control in emergency medicine
織田成人 千葉大学大学院教授・救急集中治療医学

 標準予防策の基本は手洗いである。CDCは2000年に手指衛星のガイドラインを改改訂したが、その中では石鹸と流水による手洗いに加え、擦性アルコール消毒薬による手指の消毒が推奨されている。また手洗いは患者の血液や体液、分泌物などに接触した後だけでなく、手袋をはずした直後や滅菌手袋を着用する前、患者接触の再に汚染部位から清潔部位へ移動するときにも行うように推奨されている。
 感染防御のための防護具は個人防護具(PPE:personal protective equipment)と呼ばれている。手袋は、湿性生体物質に接触する可能性がある場合は常に装着する。しかし、リークの可能性があるため、手袋を着用したからといって手洗いを省いてよいわけではない。マスクは空気感染や飛沫による感染を防御する目的で装着する。通常はサージカルマスクが推奨されるが、患者に咳やくしゃみ、排痰がなければそれほど重要ではない。血液や体液にさらされる状況では、むしろ眼からの感染を防御する目的でゴーグルやフェイスシールドの装着が推奨される。ガウンも同様に湿性生体物質が飛び散って着衣に付着するような場合に装着する。防水性のガウンを用いることが重要である。標準予防策ではこれらに加え、汚染した器具や環境の管理、リネン類の処置、針刺し事故対策、患者の適正配置、呼吸器衛生、咳エチケットなどが含まれる。




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救急医療における感染防御対策について 1/3

2014年5月18日 14:51

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


救急医療における感染防御対策について以下参考として引用します。1/3

今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

救急医療における感染防御対策
Infection control in emergency medicine
織田成人 千葉大学大学院教授・救急集中治療医学

 感染防御対策は患者から患者への感染の伝播を防ぐためだけでなく、医療者が自身の身を守るためにも必須である。特に未知の感染症患者を診療する可能性のある救急外来では
、日常頃から感染防御を意識することが重要である。
 感染防御対策の基本は、アメリカ疾病対策予防センター(CDC:Center for Disease Control and Prevention)が策定した標準予防策と感染経路別予防策であるが、わが国でもこれに準じて国立大学感染対策協議会が編集した「院内感染対策ガイドライン」や、ICD(infection control doctor)制度協議会が監修した「ICDテキスト」が発行されている。これらを参考にして、病院全体でICDを中心に感染防御対策を徹底する必要がある・
標準予防策(スタンダードプレコーション)
 標準予防策は血液、体液、喀痰、尿、便、膿などすべての湿性生体物質には感染性があるとみなして対応することである。これに加えて、創のある皮膚、粘膜も同様に扱われる。



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高気圧酸素療法の適応となる緊急疾患について

2014年5月17日 14:51

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


高気圧酸素療法の適応となる緊急疾患について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

高気圧酸素療法
Hyperbaric oxygen(HBO)therapy
宮加谷靖介 国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター・救命救急センター部長(広島)

適応となる救急疾患
 酸素運搬量を増やすので、虚血・再灌流や末梢循環不全、組織修復の促進、嫌気性菌感染が適応になる。すなわち、①重症低酸素性脳機能障害、②急性脳浮腫(頭部外傷・脳梗塞)、③急性脊髄障害(重症脊髄外傷・脊椎脊髄の術後・急性脊髄血管障害による急性脊髄性麻痺)、④重症感染症(ガス壊疽・壊死性筋膜炎)、⑤急性動脈・静脈血行障害、⑥急性心筋梗塞、⑦重症外傷(広範囲挫滅症候群・コンパートメント症候群)、⑧急性―酸化炭素中毒、⑨空気塞栓、⑩腸閉塞(麻痺性・癒着性イレウス)、⑪網膜動脈閉塞症、⑫突発生難聴、⑬顔面神経麻痺、⑭急性減圧症、⑮出血性膀胱炎・放射線照射後の膀胱組織障害、⑯難治性骨髄炎、⑰熱傷・凍傷、などの疾患である。
治療にともなう副作用・合併症・注意事項
 以下の点につき、注意が必要である。①酸素の毒性:活性酸素産生が増加し、胸骨下の苦悶感・鼻粘膜充血・咽頭痛・咳・めまい・耳鳴・けいれんなどを生じることがある。②圧による障害:鼓膜穿孔・中耳炎をきたすことがある、③糖尿病などの基礎疾患がある場合:冠動脈れん縮やナトリウム利尿ホルモンの分泌増加が報告されている、④高圧酸素を利用するため、引火物質の持ち込みと化学繊維衣服の着用は禁止する。



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