成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

電解質異常補正法の治療方針について 3/3

2014年5月 6日 11:14

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


電解質異常補正法の治療方針について以下参考として引用します。3/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

電解質異常補正法
Correction of electrolytic imbalance
北澤康秀 関西医科大学病院教授・救急医学科(枚方病院)

低カルシウム(Ca)血症
病態と診断
 低Ca血症を起こす病態としては、①ビタミンDの欠乏・作用不全と、②副甲状腺ホルモン(PTH)の欠乏・作用不全の2タイプがある。後者は結果的にビタミンD活性化障害を合併する。症状発現は血清総Ca濃度ではなく、イオン化Caに依存する。血清Ca濃度が2.8mg/dL以下になると、テタニーやけいれん、徐脈などの症状が出現する。
治療方針
 上記症状が生じたら、カルチコール注(グルコン酸Ca)10mLを、10-20分にかけて静注する。心停止の危険性があるので急速投与は避ける。その後は下記点滴メニューで補給を続ける。
処方例
5%ブドウ糖液 500mLにカルチコール注(8.5%グルコン酸Ca)50mLを添加し、5時間かけて点滴静注




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電解質異常補正法の治療方針について 2/3

2014年5月 5日 11:12

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


電解質異常補正法の治療方針について以下参考として引用します。2/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

電解質異常補正法
Correction of electrolytic imbalance
北澤康秀 関西医科大学病院教授・救急医学科(枚方病院)

低カリウム(K)血症
病態と診断
 Kの摂取不足、細胞内への移動(アルカローシス)、消化管からの喪失(嘔吐・下痢)、尿中排泄亢進(アルドステロン症・利尿薬の副作用)などが原因で起こる。筋力低下(重症では呼吸停止も)、不整脈、麻痺性イレウスなどをきたす。
治療方針
処置
 維持点滴内にアスパラギン酸カリウムまたは塩化カリウムを追加混注して投与する。点滴による補充投与には40→80→120mEq/日の漸増策でメニューを設定する。Kを添加強化した液は血管刺激が強いので、急速大量補充には中心静脈カテーテルを使用する。中心静脈カテーテルを使用した場合でも200mEq/L日程度を最大上限とする。
ポイント
 たとえ輸注ポンプを用いても、K製剤原液の静脈内投与は医療安全上推奨されない。

高カルシウム(Ca)血症
病態と診断
 副甲状腺機能亢進症(90%)か悪性腫瘍が原因で起こる。腸管運動障害、腎障害、感情障害、筋力低下などをきたす。精神症状発現や昏睡に至ることもある。
治療方針
 生理食塩液200mL/時程度で補液を開始し、腎排泄に期待する。水分過剰徴候が出たら、フロセミド静注を加える。治療の根幹は薬物療法(エルカトニンなど)である。



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電解質異常補正法の治療方針について 1/3

2014年5月 4日 11:10

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


電解質異常補正法の治療方針について以下参考として引用します。1/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

電解質異常補正法
Correction of electrolytic imbalance
北澤康秀 関西医科大学病院教授・救急医学科(枚方病院)

治療方針
処置
 脱衣に対する輸液では、血清Na値にかかわらずリンゲル系補液で開始する。水中毒では飲水制限を優先する。
ポイント
 補正輸液中の低K血症合併を警戒する。低Na血症を急激に補正すると、橋中心性髄鞘崩壊(central pontine myelinolysis)を起こすことがある。補正速度は0.5mEq/L/時以下に保つ。

高カリウム(K)血症
病態と診断
 Kの過剰摂取、細胞崩壊(溶血性疾患、筋壊死)、細胞内Kの湧出(アシドーシス)、尿への排泄障害(腎不全)などが原因で起こる。血清K濃度が8mEq/Lを超えると、房室ブロックや心室細動等の致死的不整脈が出現しやすくなる。
治療方針
処理
 致死的不整脈の出現抑制を狙って、Ca注射薬を投与する。細胞内へのK移動促進として、ブドウ糖液・インスリン療法(Gl療法)がある。尿や便へのK排泄促進として、それぞれ利尿薬とイオン交換樹脂(ケイキサレート)の投与がある。重症例は緊急血液透析の適応である。
処方例 下記の薬剤を症状に応じて適宜用いる。
1)アルチコール注(8.5%グルコン酸Ca)1回10mL 10-20分かけて静注
2)10%ブドウ糖液500mLにヒューマリンR注 10単位を混じ、5時間かけて点滴静注
3)ケイキサレート散 1回30gを微温湯100mLに懸濁して注腸
ポイント
 生命危機に直結する病態なので、緊急対応が必要である。心電図の波形変化にも注意する。



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電解質異常補正法について

2014年5月 3日 11:05

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


電解質異常補正法について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

電解質異常補正法
Correction of electrolytic imbalance
北澤康秀 関西医科大学病院教授・救急医学科(枚方病院)

高ナトリウム(Na)血症
病態と診断
 Naの過剰か水分の欠乏が原因で起こる。Na過剰とは、摂取過多または排泄抑制(アルドステロン症など)によって起こる。水分の欠乏は、飲水不足か自由水喪失過多(尿崩症)によって起こる。体内水分量の減少により、①水分過剰型、②常水分量型、③水分欠乏型の3型に分水され治療法も異なる。体内水分量の評価には、身体所見やバイタルサイン、尿所見(量、比重、浸透圧、Na濃度)などを参考にする。血清ナトリウム濃度が160mEq/Lを超えると全身けいれんや意識障害などから生命危機に陥るので、緊急対応が必要になる。
治療方針
処置
 水分過剰型(上述①)、または常水分量型(②)には、Na投与制限を基本にするが、あえてNa補正するなら希釈のための輸液と利尿薬投与を行う。
処方例
5%ブドウ糖液 500mL
ラシックス注(20mg/2mL/アンプル)1アンプル
アスパラカリウム注(10mEq/10mL/アンプル)1アンプル
以上を混じ、5時間かけて点滴静注
 水分欠乏型(③)には、脱水の改善を優先しその後電解質補正に移行する。脱水に対する補液は、血清Na値にかかわらず、リンゲル系輸液が標準である。脱水改善後に、1号液(ソリターT1号など)や1/2生理食塩液(生理食塩液と5%ブドウ糖液の等量混合液)を考慮する。
 尿崩症は水分欠乏型(③)に含まれるが、自由水喪失があまりにも激しく、補正液単独での対応は困難である。確定診断と原因治療(バゾプレッシン投与)を急ぐ。Na異常が著しい例には、5%ブドウ糖液点滴静注で血清Na希釈をはかる。
ポイント
 血清Naの急激な下降は、細胞外液浸透圧の急変動の結果として、脳浮腫を起こす危険がある。補正速度は0.5mEq/L/時以下にとどめる。

低ナトリウム(Na)血症
病態と診断
 ①塩分喪失を伴う低張性脱水、②水分量過剰、③Na過剰を上回る水分量過剰の3型に分類できる。①は腸炎や熱射病の際にみられ、塩分を含有しない水分を飲用し例に血清Na低下が著しい。②は水中毒やSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)に、③はネフローゼなどにみられる。症状としては意欲低下や食欲低下、意識障害があり、重症ではショックを呈する。




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Damage control surgery(DCS)、およびplanned reoperationの実践について

2014年4月30日 10:34

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


Damage control surgery(DCS)、およびplanned reoperationの実践について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

Damage control surgery(DCS)、およびplanned reoperation
勝見 敦 武蔵野赤十字病院・救命救急センター副センター長(東京)

DCSの実践
1.初回手術 初回手術の目的は止血と腹腔内汚染のコントロールであり、シンプルな手技によって短時間で終了させることが求められる。肝臓などの実質臓器からや後腹膜からの出血に対しては、タオルやガーゼを用いたパッキングによる圧迫止血がなされる。血管については結紮が基本となるが、主要血管などは状況に応じてシャント作成などで対応する。損傷腸管に対しては、穿孔部位の巾着縫合による一時的閉鎖、あるいは自動縫合器による腸管切除などにとどめる。腸管吻合などは再手術の際に行う。初回手術の際の閉鎖は、再開腹することや腹部コンパートメント症候群(ACS)の発生を考慮にいれ、皮膚のみの縫合閉鎖、silo chosure,towelclip closure,vacuum pack closureなどの一時的な閉腹法を選択する。
2.集中治療室での蘇生 手術後、引き続いて輸液などによる凝固因子の補充、保温による低体温の是正によって、凝固異常、代謝性アシドーシスを改善させ再手術に持っていく。止血が不完全ならば、経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)も考慮にいれる。他部位の外傷の観察・評価も実施しておく。
3.planned reoperation 集中治療室で低体温、凝固異常、代謝性アシドーシスを補正次第、通常24-72時間以内に、止血に対するパッキングの除去や損傷部位の根治的修復を目的にした手術を実施する。腸管の再建、人工肛門造設や、腹腔内の他の損傷の確認などを行う。腸管浮腫などによって閉腹できない場合には、ACSの発生を考慮にいれ、閉腹法を選択する。



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