成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

減張切開について 2/2

2014年4月24日 10:11

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


減張切開について以下参考として引用します。2/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

減張切開
Incisional decompression or escharotomy
小泉健雄 杏林大学大学院・救急医学

Cコンパートメント圧測定
 コンパートメント症候群を評価するために内圧を測定する。生理食塩液を満たした三方活栓付きの点滴チューブに18G針を装着したものを用意する。内圧が高まっていると思われる組織に針を刺し、三方活栓を開放すると水栓が上がってくる。水栓が最も高くなった高さをコンパートメント圧とする。基準値は0-10cmH2Oであり、40cmH2O以上をコンパートメント症候群と診断する。
治療方針
 基本的に、静脈麻酔あるいは全身麻酔のもとで十分な除痛をしながら、減張切開を施行する。
四肢コンパートメント症候群
 前述の診療・観察法によってコンパートメント症候群と判断された場合、直ちに減張切開を行うべきである。切開は皮膚割線に沿って圧解除がなされるまで加え、最も深い層で筋膜上まで達する場合もある。ただし、骨折を伴う四肢外傷の場合には、開放創や手術創を伴うことがあり、減張切開に踏み切ることに逡巡せざるをえない場合がある。
 手指のコンパートメント症候群の場合、皮下組織が浅薄であるために減張切開により重要な神経、血管損傷をきたす可能性がある。その場合はエレース(線維素溶解酵素薬)などを使用して化学的作用により壊死組織の緊張を軽減するenzymatic escharotomyを行うことも勧められる。
熱傷に伴うコンパートメント症候群
 四肢・胸部・頸部・腹部のいずれの部位に対しても、筋膜層まで切開を加え圧解除する。切開する部位はⅢ度熱傷創であり、いずれ手術が必要となるため、ためらわず手技を行う。
看護・介護のポイント
・切開を加えた後、開放創のままで管理を行うので大量の浸出液のためにガーゼ交換を頻回に行う必要がある。術後出血が起こりやすく2-3時間でガーゼ上層まで出血が認められる場合は、直ちに医師に連絡し相談する。



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横浜市金沢区寺前1-5-17
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駐車場3台完備

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減張切開について 1/2

2014年4月23日 10:09

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


減張切開について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

減張切開
Incisional decompression or escharotomy
小泉健雄 杏林大学大学院・救急医学

病態と診断
 四肢および体幹・頭部の組織内圧(コンパートメント圧)が上昇することにより著しい循環障害、呼吸抑制をきたした場合、その圧解除を目的とした切開をいう。以下に示す病態が適応となる。
A四肢コンパートメント症候群
 骨折などの四肢の外傷に伴い、組織内圧が上昇し、血流障害、神経障害をきたすことをいう。四肢外傷診察時に末梢の感覚異常、運動麻痺、動脈触知不良を認めたら本疾患を疑う。酸素飽和度モニターを患肢末梢に装着し、経時的にチェックするとともに感覚・運動の所見を確認する必要がある。脈拍の触知が不能な場合は酸素飽和度モニターも計測が困難であり、超音波ドプラで血流を確認する必要がある。
B熱傷に伴うコンパートメント症候群
 重症広範囲熱傷では、超急性期大量輸液による脱水補正が必要となる。しかしながら、四肢・体幹・頸部などに全周性のⅢ度熱傷を受傷した場合、大量輸液の影響から全周性熱傷部位の組織内圧の著しい上昇を認め、コンパートメント症候群をきたすことがあり、注意深い観察が必要である。
1.四肢 上記Aで述べた病態生理のごとく、緊満部から末梢の神経障害および血流障害を呈する。血流、神経症状を十分に経過観察する。
2.胸郭 胸郭全周性Ⅲ度熱傷は、呼吸運動を著しく抑制し1回換気量の減少をきたす。努力様呼吸あるいは胸郭運動制限、血液ガス上酸素分圧の低下、二酸化炭素分圧の上昇が認められたら本病態を疑う。
3.頸部 全周性Ⅲ度熱傷が頸部に及んでいる場合は、頸動脈の圧迫により脳血流の低下の危険性がある。頸部に緊満感があり動脈触知が困難であれば、直ちに減張切開の適応となる。
4.腹部 腹部は、他の部位と比較すると、皮下組織に余裕があるために内圧の上昇をきたしにくい。しかし、組織内圧が著明に上昇し腹腔内臓器(消化管、大血管など)を圧迫することがあり、膀胱内圧の経時的な測定を行う必要がある。



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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 8/8

2014年4月22日 10:04

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。8/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

3.指尖 包丁で指先を削ぎ落としたなどの指尖損傷も、診療機会の多い外傷である。十分洗浄した後に被覆する。被覆材料としては、止血効果もあるアルギン酸塩が最も適している。小さく切って創部にあて、その上からガーゼで被覆するとよい。この場合、骨の露出がなければ、上記のような保存的治療のほうが上手くいくことが多い。
 骨の露出を認める場合は、専門医(整形外科、形成外科)へ紹介すべきである。
4.創傷被覆材 近年では、多数の優れた創傷被覆材が販売されている。これらの被覆材は、創傷治癒に適した環境を提供して皮膚化を促進するだけでなく、疼痛を緩和したり、処置回数を減じたり、その有用性はきわめて高い。ただし、創面に感染源となるような異物や壊死組織がないよう、十分な洗浄やデブリードマンを行った後に使用すべきである。また、創傷被覆材を用いて治療する場合、ややもすると創面の観察や再評価が疎かになりがちになるので、使用にあたっては、この点に十分注意する必要がある。途中で感染や炎症の徴候を認めた場合には、被覆材を除去し、洗浄を繰り返して創面の洗浄化をはかるべきである。



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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 7/8

2014年4月21日 09:58

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。7/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

一般に顔面は血行豊富なため、汚染されていなければ受傷後24時間は一次縫合が可能であり、他部位に比べgolden timeは長い。したがって、顔面の皮膚開放創では、初診時に無理して縫合する必要はない。局所麻酔下に十分洗浄し、抗菌薬軟膏ガーゼで被覆し乾燥と汚染を防ぎ、形成外科医による処置まで待機することは十分可能である。初療治に無理して縫合する必要はない。
2.手 手も露出部であり、受傷機会は最も多い。しかも、手は高度な機能を有しているため、その機能的障害が患者に与える影響がきわめて大きい。したがって、治療にあたっては、機能的障害を最小限にすることが求められる。
 受傷機転を正確に把握したうえで創を観察し、骨・関節の損傷の可能性があれば、X線検査を行う必要がある。神経・血管・腱の損傷の有無は、必ず局所麻酔をする前に確認する。そのうえで、これらの損傷が疑われた場合には、専門医(整形外科、形成外科)へ紹介すべきである。




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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 6/8

2014年4月20日 09:57

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。6/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

縫合してはいけない開放創
 刺創や咬創では、深部が汚染している可能性が高く、原則として縫合すべきではない。
個別の問題
1.顔面 顔面は露出部位で受傷の機会も多い。しかも特殊部位であり、目・鼻・口という重要な器官が存在するため、単に整容面だけではなく、機能予後に配慮した治療が求められる。
 顔面挫創は、転倒・打撲などの鈍的外傷によって生じることが多く、眉毛部・口唇・オトガイ部に集中している。これらの挫創の多くは、基底にある骨・歯牙との間に挟まれたことにより生ずるため、小さなものでも深達性であることが多いので、安易にサージカルテープで創閉鎖をするのは禁物である。また、顔面には、涙小管、耳下腺管などの特殊な器管もあるので、これらの損傷が疑われる内眼角部や頬部の創については専門医へ紹介すべきである。
 眼瞼縁やその近傍に生じた挫創では、あたかも皮膚欠損があるように見えることが多いが、実際には皮膚欠損はまれである。したがって、安易なデブリードマンにより皮膚を切除することは、後の再建を著しく困難にするので行うべきではない。判断に迷うような場合は、形成外科医に紹介すべきである。
 耳介、鼻孔縁の挫創では軟骨が露出することがあり、このような場合は十分な洗浄が必要である。複雑な創では、眼瞼部動揺、デブリードマンを含め形成外科医に紹介すべきである。



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