成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

小手手術技術・皮膚開放創の処置について 5/8

2014年4月19日 09:56

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。5/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)


5.持針器 針付縫合糸を使用する場合は、持針器を使用して結紮するため、へガール式持針器が便利である。
6. 鑷子 組織を把持しやすいため一般に有鉤のものが使用されているが、強く把持すると組織を損傷してしまうので注意を要する。組織は圧挫に弱いため、組織が挫滅しにくく、しかも把持した組織の挫滅が少ないものを選択する。
7.手技 処置に当たっては、常にatraumaticな手技を心がけるべきである。皮膚・軟部組織を愛護的に取り扱うことは、感染や縫合不全のリスクを下げることになる。
 また、縫合に際しては、死腔を残さぬよう、皮下組織をしっかり寄せ合わせることも重要なポイントである。
縫合閉鎖ができない開放創の処置
 広範囲な皮膚欠損層では一時的に縫合閉鎖が困難な場合がある。このような場合は、植皮または皮弁による二次的な創閉鎖が必要となる。応急的な処置としては、止血と洗浄を行った後創面の感想による二次損傷や感染を防ぐため、wet-dressingを行う。最近では、優れた創傷被覆剤や、人工真皮があり、これらを有効に使用することも考慮されるべきであるが、短時間であれば抗菌薬含有ワセリン軟膏とガーゼによる被覆を行うだけで十分である。




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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 4/8

2014年4月18日 09:50

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。4/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

皮膚縫合についての基本的事項
 皮膚全層の欠損があれば、基本的には縫合閉鎖の適応となる。
一般に創を無菌的に管理できる限界は、受傷からおよそ8時間とされている(golden time)。これ以上経過している場合は、感染の存在を念頭におき処置にあたることが重要で、一時的に縫合すべきではないと言われている。受傷から時間の経った創の縫合を行う場合には、これらの点を目安に行うとよい。
 以下に創処置に用いる器具のポイントについて述べる。
1.縫合糸 皮膚縫合には、モノフィラメントナイロン糸が感染しにくく、組織反応も軽度で適している。3-0または4-0(顔面などでは5-0)が多く用いられる。皮下組織の縫合や、口腔内の縫合には、合成吸収糸(PDSなど)がよい適応となる。
2.縫合針 皮膚縫合には1/2円、逆三角針を使用するのが基本である。針の長さは、創の部位や大きさなどにより選択するが、顔面や指など細かな縫合が求められる部位では、長さ12mm程度のものを用いる。頭部、四肢などでは長さ15-30mm程度の間で創の大きさに応じて選択する。
3.局所麻酔薬 効果発現までの時間が最も短く(効果発現までの時間は1-2分)、副作用の少ない、リドカインが適している。エピレナミン入り製剤は、血管収縮作用により出血をコントロールすることもできるので、顔面、頭部など血管が豊富な部位の縫合にはきわめて便利であるが、指先などでは原則禁忌である。
4.注射針 組織をなるべく損傷しないため、なるべく細い注射針を選択する。筆者は専ら27G注射針を使用している。




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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 3/8

2014年4月17日 09:49

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。3/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

3.創の評価 創の深さや広がり、汚染や挫滅の程度、縫合の適否を評価する。
a.創の大きさ・広がり 一見小さく見えても、皮下で広範囲に剥離していることがある。したがって外見にとらわれることなく、外力の方向などを参考に創内を観察し、疑わしい場合は筋鉤を使用して確認することが重要である。
 皮下で広範囲に剥離されている創で、深部の観察や処置が困難な場合には、補助切開が必要となる。直視下で確実に止血した後、ペンローズドレーンを留置して縫合する。
b.創の深さ 筋膜に至る深達性の創では、血管、神経損傷の可能性が高くなる。創内を十分観察し、疑わしい場合は、専門医(整形外科、血管外科)へ紹介すべきである。
c.挫滅の程度 創部の組織の損傷程度は、受傷機転、色調、概観を参考に評価する。
 皮膚・皮下組織が、挫滅を伴って剝けてしまった場合、剝脱皮弁の末梢組織は、初診時にはその生死が不明確で、取り扱いに苦慮することが少なくない。健常組織と壊死に陥るであろう組織の見極めの方法には、以下のものがある。
 1)創縁部からの出血:創縁から新鮮な出血が認められる部分は、健常とみなすことができる。
 2)refilling:皮膚を圧迫して退色した色調が、圧迫解除とともに直ちに戻るところは、健常とみなすことができる。
 3)pin prick test:注射針で皮膚を刺し、刺入部から新鮮出血がある部分は、健常とみなすことができる。
 以上の所見に乏しい組織は、壊死に陥る可能性が高く、デブリードマンの対象となる。
4.創の清浄化 泥や砂などによる汚染は感染の原因になるので、生理食塩液で十分な洗浄が必要である。その際には、十分な局所麻酔を行ったうえで行うことが必要で、イリゲーターなどを用いた加圧洗浄が最も効果的である。また、油類が付着している場合には、クレンジングオイルなどでの清拭が効果的である。ガラスなどの異物埋入の可能性がある場合は、X線検査を行う。
5.適切なデブリードマン 挫滅された組織は、感染や創傷治癒の遅延をきたす原因となるので除去する。同じく局所麻酔下に、メスまたは小さな剪刀を用いて外科的に切除する。切除範囲の決定には、後述する所見を参考にするとよい。
 眼瞼、口唇などでは、可能な限り組織を温存すべきであり、安易なデブリードマンはすべきではない。また、皮膚全層に近い深達性の擦過創では、上皮化にかなり時間を要するので、創自身を切除縫縮したほうが、良好な結果に繋がることが多い。




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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 2/8

2014年4月16日 09:27

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。2/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

1.初期評価 見た目に派手な皮膚開放創に目を奪われ、生命を脅かすような外傷を見落としてはならない。このためには、受傷機序の把握と、気道の確保、呼吸や循環の評価といった初期評価(primary survey)が不可欠である。特に、頭部や胸腹部の開放創では、初診時には一見軽症に見えても、深部の血管や臓器の損傷により生命が脅かされることがあるので、深部への損傷が多小とも疑われる場合は、高次医療機関への転送を躊躇してはならない。
2.止血 開放創からの出血に対しては、原則として直接圧迫で止血をはかる。簡便で最も効果的な方法であり、多くの出血はこれによって止血可能である。この際、10万倍エピネフリン生理食塩液(生理食塩液100mLにエピネフリン1mgを加えたもの)を浸したガーゼを用いるとさらに効果的である。
 頭部・顔面の動脈性出血の場合、吸引嘴管(吸引用硬性カテーテル)とバイポーラコアギュレーターを準備し、出血点を直視下に確認したうえで凝固止血するとよい。盲目的な操作は副損傷を生じる危険性があるためすべきではない。
 四肢の動脈性出血に対しては、ターニケットやエスマルヒ止血帯を使用して止血し、損傷動脈を直視下に確認して外科的に止血する。安易に鉗子などを用いて止血を試みることは、さらに出血を助長したり、並走する神経を損傷し重大な機能障害をきたす危険があるのですべきではない。



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小手手術技術・皮膚開放創の処置について 1/8

2014年4月15日 09:27

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


小手手術技術・皮膚開放創の処置について以下参考として引用します。1/8


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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より引用

小手手術技術・皮膚開放創の処置
鳴海篤志 国立病院機構別府医療センター・救急センター長(大分)

 皮膚開放創は、ありふれた外傷で生じるため、日常診療の場で治療する機会は多い。その処置は、プライマリケアにおける基本的手技の1つと言える。手術創と異なり、皮膚開放創は多種多様であり、その形態や部位、創の状態や治療する時期によって、求められる処置の内容は異なる。しかしながら、原理原則を正しく理解していれば、決して難しいものではない。
 本項では、新鮮皮膚開放創の処置について、基本的事項と、専門医への紹介を要するものにはどのようなものがあるかについて述べる。
皮膚開放創の処置における原則
 皮膚開放創の治療で重要なことは、感染を起こすことなく、早期に確実に創を閉鎖することである。
 治療の原則は、挫創・切創では縫合を行う。擦過創では保存的治療が基本となる。皮膚軟部組織欠損では、欠損の部位、大きさなどにより、治療法を選択することになる。
 顔面・手・四肢関節部・会陰部などでは、機能的な障害を残さない注意が必要である。




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