成瀬整骨院ブログ
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2014年4月14日 09:27
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。胃洗浄法の手技と方法について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
胃洗浄法
Gastric lavage for overdose and toxic substance ingestion
新井隆男 東京医科大学八王子医療センター・救命救急センター長
手技と方法
1)患者やその家族に胃洗浄の必要性を説明し、同意と協力を得る。
2)胃管を挿入し位置を確認する。その際、胃内容の流出か、送気音を聴診器で確認する。さらに、意識障害のある奨励では、X線撮影にて気管支への迷入のないことを確認する(咳嗽反射が低下していると迷入に気づかないことがある)。また、側孔がすべて確実に胃内に入っていなければ洗浄水の食道逆流の危険があるため、X線者心静の側孔の位置を厳密に確認する(チューブを体表に当てあらかじめ挿入する長さを測定する)。
3)体位:左側臥位・頭低位(約15度)・下肢は屈曲し腹壁の緊張をとる。胃幽門側を高位とし十二指腸への流出を防止する。
4)洗浄液の注入と排液:まずできる限り胃内容物を逆流させ、愛護的に吸引する。続いて洗浄用注射器により洗浄液を注入するか、漏斗付洗浄機により自然注入する。排液は自然排液か、注射器による陰圧吸引により行う。
5)注入量と速度:微温湯または生理食塩液を1回200-150mL程度注入し、排液を繰り返す。排液が無色無臭、混濁物がなくなるまで繰り返し行う。
6)体位変換その他:排液が透明になった時点で腹壁を左右にゆすったり体位を仰臥位に変え、胃体部・幽門部などの洗浄を行う。さらに排液が透明、無臭となるまで洗浄する。全工程において最低でも1Lは洗浄する。排液量をおおまかにチェックし水分出納を確認しておく。活性炭(成人:50-100g、小児:25-50g)と緩下剤を注入し、胃管を抜去する。
合併症
胃管挿入時の機械的損傷、胃管の誤挿入、胃管の刺激による喉頭けいれん、洗浄刺激による副交感神経反射(低血圧、徐脈、不整脈)、大量の洗浄液使用に伴う電解質異常や低体温などが合併症として考えられる。したがって、心電図モニター、血圧計、体温測定、パルスオキシメーターなどの基本的バイタルサインのチェックが必要である。
留意点
意識障害、判断力欠如、治療拒否、あるいは代諾者のいない状況でも、必要と判断されれば診療録に記載して胃洗浄を実施する。
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2014年4月13日 09:27
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。胃洗浄法の禁忌について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
胃洗浄法
Gastric lavage for overdose and toxic substance ingestion
新井隆男 東京医科大学八王子医療センター・救命救急センター長
禁忌
1.石油製品・有機溶媒 科学性肺炎を惹起するため原則禁忌である。ただし、胃洗浄を施行するべき他の薬物の同時服用が考えられる場合は気管挿管下に施行する。
2.強酸や強アルカリ製剤 粘膜の腐食作用が強く、食道や胃の化学損傷のリスクがあるため、胃管挿入による消化管穿孔の可能性を考慮し、まず内視鏡による粘膜の評価が必要である。
3.食道静脈瘤を有する場合 食道粘膜損傷による出血リスクがあり相対的禁忌。胃管挿入前に食道静脈瘤の有無を可能な限りチェックする(病歴や画像診断)。
準備物品
胃管〔食物残渣が通過できるよう内腔が太いもの。成人では34-36Fr(少なくとも20-30Fr)、乳幼児では16-28Frの先端が丸く腰のある胃管、側孔が多数開いたもの〕、ゼリー、洗浄用注射器、バケツなど、施設によっては漏斗、Y字管、連結チューブ、クランプ鉗子などを用いて効率的に行っているが、なければ適宜工夫する。
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2014年4月12日 12:16
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。胃洗浄法について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
胃洗浄法
Gastric lavage for overdose and toxic substance ingestion
新井隆男 東京医科大学八王子医療センター・救命救急センター長
目的
胃内に存在する毒薬物の除去
適応
大量の毒性物質が胃内に存在していると推定できる場合が適応となる。ただし毒性物質の経口摂取後1時間以内に施行することが望ましく、それ以降は除去量が減少し、かつ誤嚥性肺炎などの合併症リスクが胃洗浄の効果を上回るとされる。われわれの施設でも、原則として服薬1時間以上経過した症例は胃洗浄は行わず、活性炭の内服のみ行うケースが多い。ただし、意識障害などにより気管挿管(気道確保)が行われている症例では、誤嚥のリスクが軽減され、喉頭けいれんによる低酸素血症の危険性も回避されているため、1時間以上経過しても胃洗浄を行うことがある。また胃腸蠕動を低下させやすい薬物(三環系抗うつ薬、フェノチアジン系薬物、アトロピンなど)や、パラコートなどの胃粘膜付着性の高い薬物の服用が疑われる場合は、その除去効率を考慮して1時間以上経過しても胃洗浄を実施する場合がある。
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2014年4月11日 12:14
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。胃管・イレウス管留置法について以下参考として引用します。3/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
胃管・イレウス管留置法
Nasogastric tube(short tube)/intestinal decompression tube(long tube)
鵜飼 勲 大阪大学医学部附属病院・高度救命救急センター
イレウス管
鼻孔または口から、小腸-大腸まで挿入される減圧用チューブである。
1.適応 単純イレウス。
2.留置手順 X線透視、胃内視鏡のいずれかまたは療法を用いる。イレウス管にあらかじめオリーブオイルを注入し、ガイドワイヤーを通しておく。親水性ガイドワイヤーの場合はオリーブオイルは不要である。
a.透視下で留置する留置する手順
1)経鼻胃管と同様の手順でイレウス管を胃内まで挿入する。
2)先端が胃底部に達したことを透視で確認した後、右半側臥位-側臥位にして幽門部に先端を落とし込む。
3)幽門前庭部まで進めた後、ガイドワイヤーをやや浅くして幽門を通過させる。通過困難の場合、倍希釈ガストログラフインや空気を注入しての経路確認や蠕動誘発、腹部の圧迫などを組み合わせる。
4)十二指腸球部まで先端が進めば、その後は比較的容易に小腸まで進めることができる。
5)体位は、十二指腸水平部まで先端が達したところで左下側臥位に変更する。トライツ靭帯を越えたところで必要に応じて先端を進めつつ、バルーンを膨らませて留置する。蠕動に期待して、胃内でイレウス管をたるませておいてもよい。
放射線被曝を最小限にするため、できるだけ曝射時間を短くするよう努めるべきである。
b.胃内視鏡を用いて留置する手順 イレウス管にあらかじめ把持用の糸をつけておき、胃内視鏡下で把持して幽門を通過させる。
c.胃内視鏡と透視を用いて留置する手順 胃内視鏡の鉗子孔を用いてガイドワイヤーを十二指腸水平脚まで進め、ガイドワイヤーだけを残して内視鏡を抜去し、over the wireでイレウス管を挿入する。
3.合併症 挿入操作時の嘔吐や誤嚥による肺炎、盲目的挿入時のガイドワイヤーによる消化管穿孔等。
4.留置後の管理 間歇持続吸引器に接続する。-15cm~-20cmH2Oで30秒-1分ごとの間欠吸引を行う。減圧できた部分から徐々に蠕動が回復し、単純イレウスの原因部分が減圧されると解除に向かう。便汁の排液が続き減圧が進まない場合は、手術など他の治療を視野に入れる。適宜X線写真で確認し、イレウスが解除された後にイレウス管先端から狭窄部の造影を行う。外科的治療が不良であれば、バルーンを虚脱させてイレウス管を抜去する。
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2014年4月10日 12:06
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。胃管・イレウス管留置法について以下参考として引用します。2/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
胃管・イレウス管留置法
Nasogastric tube(short tube)/intestinal decompression tube(long tube)
鵜飼 勲 大阪大学医学部附属病院・高度救命救急センター
d.手順
1)ゼリーをチューブ先端に塗布し鼻孔に注入する。少し待ってチューブを鼻孔に挿入する。顔面に対してはほぼ垂直に鼻孔下縁を通す。
2)喉頭に先端が達したところで嚥下動作を促す。嚥下に併せてチューブを押し込む。
3)成人では約50cmの挿入で先端が胃内に達するが、側孔が設けられているため65cm程度挿入で有効な胃内のドレナージが可能になる。気管に迷入すると咳嗽反射が起こる。
4)留置後必ず先端位置を確認する。カテーテルチップ型シリンジなどでチューブを吸引して胃液の逆流を確認し、心窩部を聴診しながら空気を注入して確認する。栄養投与に用いる場合は腹部X線で再確認する。
e.挿入困難時 しばしば食道入口部で先端が引っかかる。対処としては、喉頭軟骨を頸部で把持挙上して進める。喉頭鏡を用い直視下にマギール鉗子で把持して誘導する、などの方法がある。
f.留置後の管理 先端位置確認後にチューブの深さを確認し、マーキングしてテープ固定する。ドレナージを行う場合は、ベッド面より低い位置にドレナージバッグを置くか、-15cmH2O程度で間欠持続吸引器に接続する。ドレナージを主眼とする場合、腸管運動の低下(dysmotility)や腸閉塞が改善した時期に、排液量200mL/日以下を目安に抜去を考慮する。管理中にチューブの深さが変わってしまった場合は、押し込むだけでなく再度先端確認を行う。
4.合併症 鼻出血、気管内留置、消化管出血、鼻翼部潰瘍などの合併症が知られる。気管内留置を避けるために十分な確認を心がける。
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