成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

気道異物除去の治療について 1/2

2014年3月15日 17:40

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


気道異物除去の治療について以下参考として引用します。1/2


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

気道異物除去
Removal of airway foreign bodies
荻野隆光 川崎医科大学准教授・救急医学

治療
1.緊急処置(気道確保) 気道異物が突然の呼吸停止の原因になることを十分理解しておく必要がある。完全気道閉塞が疑われたら、直ちに気道確保の処置が必要である。喉頭鏡、マギール鉗子、気管挿患チューブなどの緊急気道確保に必要な医療機材は一般の開業医でも施設内に準備しておくことが望ましい。また、喉頭あるいは気管入口部付近に餅などの粘着性異物が強固に付着して除去が困難な場合には、まず輪状甲状靭帯切開するか、Portex MiniTrachⅡCricothyrotomy Kitなどを用いて気管チューブを気管内に挿入して気道確保する。そのうえで、気道異物の除去を試みる。
 気道異物が疑われるが完全気道塞栓ではない場合には、酸素投与を行い喉頭鏡で上気道を観察する。上気道に異物が発見されたらマギール鉗子などで除去を試みる。呼吸困難が持続するも、上気道に異物がなければ、気管挿管を行う。そのうえで人工呼吸を行って十分な換気ができるか観察する。異物が気管内にあり換気ができない場合には、気管内チューブをさらに末梢まで進めて一方の主気管支より末梢に異物を移動させて、緊急避難的に片肺換気にすることも考慮すべきである。
 気道確保医療器具がない場合には、応急処置として成人ならハイムリック法(上腹部圧迫法)を試みる。また、乳幼児の場合には、頭を低くし背部の両肩甲骨の間を平手で叩く背部叩打法あるいは胸部圧迫法を試みる。ただし、この手技は、気道の完全閉塞が疑われる場合には試みる価値はあるが、不完全閉塞で換気ができている場合に、不用意に行うと異物が移動してかえって完全閉塞になる危険性があるので注意を要する。



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気道異物除去について

2014年3月14日 17:35

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


気道異物除去について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

気道異物除去
Removal of airway foreign bodies
荻野隆光 川崎医科大学准教授・救急医学

 気道は解剖学的に声帯を境に、上気道(口腔、鼻腔から咽頭、喉頭まで)と下気道(気管、気管支)に分けられる。気道異物は、生後6か月から3歳ごろの乳幼児と高齢者に多い。乳幼児は、いろいろな物を口に入れ誤嚥するが、ピーナッツなどの豆類誤嚥が最も多い。また、高齢者は脳血管障害や認知症などで嚥下機能が低下していると食事中に食物や入れ歯を誤嚥する場合が少なくない。異物で気道が完全に閉塞した場合には、短時間で心肺停止に至るので一次・二次救命処置が必要になる。気道の内径に比して異物が小さいか、異物が気管支より末梢に迷入し、気道の閉塞状態がなければ、直ちに気道確保の救命処置は必要ない。
気道異物の診断
 突然発症の咳嗽、喘鳴、チアノーゼ、窒息症状(声が出せない、息ができないので首に手を当てるなど)があれば気道異物を疑う。このような症状が発現する前に、乳幼児であれば何か口にくわえていたとか、高齢者であれば食事の最中であったことが、家族等に目撃されていれば診断は比較的容易である。
 乳幼児では、症状発現時の状況が不明の場合、呼吸音の低下や喘鳴等の気道閉塞を疑わせる呼吸困難症状が機微な場合、および異物が気管支レベルより末梢に移動し気道閉塞症状が短時間で軽快する場合には、しばしば気管支喘息、肺炎、上気道炎などと診断・治療され、発見が遅れることが少なくない。
 上気道の異物は、咽頭までなら舌圧子や鼻鏡で確認する。後鼻腔の異物はファイバー気管支鏡でないと診断できない。喉頭異物はキシロカインスプレーで局所麻酔の後、喉頭鏡のブレードを舌根部にかけ診療する。バイタルサインが安定しており、完全気道閉塞の所見がなければ、頸部正面と側面の単純X線撮影を行う。
 口腔内および咽頭・喉頭の診療にて異物がない場合、下気道の異物を考慮して胸部の診療および単純X線撮影を行う。金属などのX線非透過性異物では診断が容易である。しかし、X線透過性異物は単純X線による診断は容易でない。気管支異物では、その患側末梢肺野の透過性亢進、気腫様変化を認めることがある。また、呼気相と吸気相の撮影が適切にできれば、縦隔陰影が吸気時に患側、呼気時に健側に移動するHolzknecht徴候が認められる場合がある。さらに、長期に気管支レベルで完全閉塞すれば、その部位より末梢は含気が徐々に低下し無気肺となる。また、その部位に感染すると肺炎像を呈する。
 病歴、理学所見から下気道異物が疑われ、頸部・胸部の単純X線で異物が同定できない場合、原則的には診断と治療を兼ねて気管支鏡を施行する。患者が協力的で、気管が確保されバイタルサインも安定している場合には、CTやMRIを考慮する。特に下気道異物の多くを占めるピーナッツを疑う場合、ピーナッツに含まれる油がT1強調画像で高信号を呈し、ピーナッツをMRIで同定できることがある。
一般医家が行う診断としては、単純X線までであろう。この時点で、胃管異物が疑われたら、耳鼻科、呼吸器科、小児外科などの専門医に紹介するべきである。



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機械的人工呼吸法について 4/4

2014年3月13日 17:31

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


機械的人工呼吸法について以下参考として引用します。4/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

機械的人工呼吸法
Mechanical ventilation
鈴木宏昌 茨城西南医療センター病院・救命救急センター長

人工呼吸器からの離脱
 人工呼吸器から離脱することをウィーニング(weaning)という。
 ウィーニング開始の条件は原疾患の病態にもよるが、以下が目安となる。①原因が改善している、②循環が安定している、③覚醒している(意識障害があっても軽症)、④高度な貧血がない(Hb8g/dL超)、⑤発熱がない(38℃未満)、⑥FiO2 0.4以下でSpO2 90%以上、⑦頻呼吸でない(35回/分未満)。
 ウィーニングの方法には、①SIMVで換気回数を減らす、②PSVでサポート圧を徐々に下げる、③CPAPでPEEPを下げる、などの方法がある。
人工呼吸管理のリスク
 人工呼吸管理中に最も重大で致死的な合併症は圧損傷による気胸であり、容易に緊張性気胸となる。いつでも胸腔ドレナージによる脱気できる準備が必要である。
 人工呼吸管理は原疾患の治療にはならない。原疾患の治療を行い、早期に離脱を目指さないと肺組織の圧損傷(baro-trauma)や容量損傷(volu trauma)といった人工呼吸器関連肺損傷(VALI:ventilator associated lung injury)のリスクや人工呼吸器関連肺炎(VAP:ventilator associated pneumonia)など、感染症のリスクが高くなるばかりでなく、呼吸筋萎縮により離脱困難となる。



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機械的人工呼吸法について 3/4

2014年3月12日 17:11

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


機械的人工呼吸法について以下参考として引用します。3/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

機械的人工呼吸法
Mechanical ventilation
鈴木宏昌 茨城西南医療センター病院・救命救急センター長

気管挿管による人工呼吸管理
 重症な呼吸不全、循環動態の不安定な患者、意識障害のある患者などでは、気管挿管による人工呼吸管理が選択される。
1.意識障害、呼吸筋麻痺などにより呼吸抑制・低換気 自発呼吸がなければVCV、自発呼吸があればSIMVあるいはPSVによる補助換気で、1回換気量(VT:tidal volume)8-12mL/kg、呼吸回数10-15回/分が目安となる。多くの人工呼吸器では起動時に初期設定ができる。初期設定としてはFiO2=0.6、PEEP=5cmH2O、SIMVモード、VT=500mL、換気回数12回/分が目安となる。
2.重症肺炎、肺水腫、ARDS(急性呼吸促迫症候群)などの肺障害 肺胞の過膨張や圧による損傷を防ぐため、VCVよりはPSVにより気道内圧を低く保つことが推奨される。PSVにより十分な換気が得られなければ、鎮静化にPCVを行う。VTは6mL/kg以下、最高気道内圧を30cmH2O以下、FiO2 0.6未満を目安とする。



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機械的人工呼吸法について 2/4

2014年3月11日 17:00

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


機械的人工呼吸法について以下参考として引用します。2/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

機械的人工呼吸法
Mechanical ventilation
鈴木宏昌 茨城西南医療センター病院・救命救急センター長

気管挿管によらない人工呼吸管理
 顔面に密着し漏れの少ないマスクを用いて機械的人工呼吸を行う非侵襲的陽圧換気法(NPPV:non-invasive positive pressure ventilation)がある。マスクは顔面全体を覆うもの、通常の鼻口を覆うもの、鼻だけを覆うものなど専用のものを用いる。NPPVは気管挿管を必要としないため、深い鎮静の必要がなく意思疎通をはかりながら人工呼吸管理が行える。慢性呼吸不全の急性増悪やうっ血性心不全による肺水腫などでは、気管挿管による人工呼吸に比べて生命予後・入院日数などの点で優れており、よい適応となる。NPPVは意識清明で気道が確保され自発呼吸があること、血行動態が安定していることなどが前提条件であり、患者の協力と理解が得られない場合には危険である。送気にNPPVを導入することで気管挿管やそれに伴う合併症を回避できるが、急性期の使用にあたっては数時間で呼吸機能の改善が得られないようであれば速やかに気管挿管に切り替えるべきである。NPPVの専用機種として普及している"BiPAP VISION"では、吸気時の気道内圧(IPAP)と呼気時気道内圧(EPAP)を設定するBiPAP(bilevel positive airway pressure)によりPSVを実現している。



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