成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

5類感染症-全数把握、VRE感染症について

2014年9月30日 17:41

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、VRE感染症について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
VRE感染症
vancomycin-resistant enterococcal infection
宮崎修一 東邦大学准教授・微生物・感染症学講座

病態と診断
病態
 腸球菌(enterococci)は少なくとも21種類に分類されるが、臨床材料から分離される主要菌種はEnterococcus faecalisとEnterococcus faeciumであり、それぞれ臨床分離腸球菌全体の約80%と約15%を占める。腸球菌による感染症として、尿路感染、腹腔内感染症、骨盤内感染症、心内膜炎、肺炎などが報告されている。
 臨床分離E.faecalisの90%以上の株はアンピシリン(ABPC)に感性であり、本菌種による感染症治療の選択肢であるが、E,faeciumはABPCに耐性である。腸球菌は日和見病原菌の中でも病原性が比較的弱い。しかし、腸球菌に有効なバンコマイシン(VCM)に耐性を獲得した変異株による感染症はVRE感染症(vancomycin-resistant enterococcal infection)とよばれ、大規模な病院感染を起こした事例も散見される。このVREには耐性遺伝子の表現型でVanA、VanB、VanC、VanD、VanEおよびVanGがあるが、現在臨床的に問題となっているのはVanA型とVanB型がほとんどである。これら2つの形のVREはともにVCMに耐性で、VanA型はテイコプラニン(TEIC)にも耐性であり、VanB型の多くの株はTEICに感性である。これら2つの型の耐性遺伝子は伝達可能であり、感染対策を講じる必要がある。



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5類感染症-全数把握、破傷風の治療方針について

2014年9月29日 17:34

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、破傷風の治療方針について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
破傷風
tetanus
三鴨廣繁 愛知医科大学大学院教授・感染制御科

治療方針
治療
 破傷風の治療は創傷管理と全身管理に大別される。破傷風疑い例・診断例は、救命救急センターや集中治療室の整った施設への迅速な搬送が重要である。
 受診直後に、まず気道と換気の評価を行う。重症例では、気管挿管(気道の確保)のあと人工呼吸(換気の維持)が開始される。気管内チューブがけいれんを誘発するようなら、気管切開の適応となる。
1.抗毒素療法(受動免疫) 受傷直後の発症予防には破傷風ヒト免疫血清グロブリンを、受傷後可及的速やかに250IUを筋注ないし静注する。受傷の外傷例では、1,500IUを静注し、広汎な第Ⅱ度熱傷では適宜反復投与する。破傷風発症後の経過の短縮や症状の軽減には、創部処置を施す前に、軽-中等症例では1,500-3,000IU、重症例では3,000-4,500IUを静注投与し、症状により適宜増量する。破傷風ヒト免疫血清グロブリンの血中生物学的半減期は静注、筋注を問わず3-4週間である。
処方例
テタノブリン-IH注 1回3,000-4,500IU 点滴静注
2.創傷処置 創部の洗浄、デブリードマン、異物の除去が必須である。
3.抗菌薬治療 他菌(グラム陽性球菌、嫌気性菌など)との複数菌感染も想定して抗菌薬が投与されることも多い。
処方例 下記の薬剤などを症状に応じて適宜用いる。
1)ペニシリンGカリウム注 1回300万単位 1日4回 点滴静注 7-10日間
2)フラジール錠(250mg)8錠 分4、またはFlagyl注 1回500mg 1日4回 静注 7-10日間(日本では注射剤は未発売)
4.トキソイド療法(能動免疫) 受傷直後、基礎免疫完了者(3回の接種完了者)では、最後の接種から5年以内であれば特に外傷時の接種を必要としない。最終の接種から5-10年以上経過した基礎免疫完了者は破傷風発症の危険があると判断される外傷時には、ブースター硬化を期待して1回追加接種する。受傷直後、接種歴3回未満の非免疫者や不完全免疫者は少なくとも基礎免疫の完了が当面の目標となる。予防接種歴の不明な者は緊急時には非免疫者として扱う。なお、破傷風から回復しても免疫の獲得はない。
処方例
沈降破傷風トキソイド注 1回0.5mL 皮下注、または筋注
5.筋けいれんコントロール 些細な感覚刺激でけいれんが誘発されるので、静かで暗くした治療環境(光と音を避ける)が適する。強直性けいれんの制御と鎮静を目的としてミダゾラムなどによる薬物療法を実施する。
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ドルミカム注 1回5-10mg ワンショット静注、その後は2mg/時で持続点滴静注し、
 適宜増減
 上記1)の鎮静薬でコントロールできない場合は、下記の2)大量マグネシウム療法または3)筋弛緩薬を使用する。
2)マグネゾール注(硫酸Mg2g/20mL)1回5g(硫酸Mgとして)徐々に静注、30分経過
 後、1-2.5g(硫酸Mgとして)/時にして持続点滴静注
3)マスキュラックス注 初回0.08-0.1mg/kg静注、その後0.02-0.04mg/kg 適宜静注
6.自律神経機能障害コントロール 自律神経機能障害は交感神経活動亢進状態に伴うカテコールアミンの過剰放出に起因する。血圧のコントロールには、通常、α・β-遮断薬のラベタロールが用いられる。他にもモルヒネの持続点滴静注、硫酸マグネシウムの点滴静注や腎神経叢に対する硬膜外遮断も行われる。低血圧には、輸液に加えてドパミンやノルアドレナリンが点滴静注で用いられる。
予防
 日本人の成人の多くは十分な抗体を有していない。受傷時や海外旅行などの機会には、ワクチン追加接種を積極的に推奨すべきである。
感染症法による取り扱い
 破傷風は感染症法令で全数把握の5類感染症に定められているので、破傷風を疑った場合、医師は診断日から7日以内に最寄りの保健所に届け出なければならない。病原体診断を確認できた場合は、その旨を報告する。




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5類感染症-全数把握、破傷風の診断のポイントについて

2014年9月28日 17:33

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、破傷風の診断のポイントについて以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
破傷風
tetanus
三鴨廣繁 愛知医科大学大学院教授・感染制御科

診断のポイント
 破傷風は筋緊張亢進と強直性けいれいんを特徴とする臨床症状をもとに臨床診断する。通常、創傷部からの破傷風菌の分離と、その毒素産生の確認による微生物学的診断が実施されない。受傷後に出現する微妙な前駆症状(創傷部近辺の筋肉、顎や項部のこわばり、全身違和感などの不定愁訴に近い症状)から、破傷風を疑って注意深い観察を行うことが重要である。筋緊張亢進と強直性けいれんが、手足よりも身体中心部(顔面、頸部、胸部、背部や腹部)で著しいときには破傷風を強く疑うべきである。破傷風予防接種歴の聴取も大切である。血清抗体毒素価が安全防御水準とされる0.10IU/mL(または0.15IU/mL)以上であれば破傷風の可能性は低い。



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5類感染症-全数把握、破傷風について

2014年9月27日 17:31

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、破傷風について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
破傷風
tetanus
三鴨廣繁 愛知医科大学大学院教授・感染制御科

病態と診断
病態
 破傷風は、創傷部でClostridium tetaniの産生した神経毒により惹起される中毒性疾患であり、神経刺激伝達障害に伴う横紋筋(骨格筋)の緊張亢進による痙縮とけいれんを主徴とする。C.tetaniは、環境内では芽胞として世界中の土壌中・哺乳類の糞便内に存在している。C.tetaniは、神経毒のテタノスパスミンと溶血毒のテタノリジンからなる2種類の外毒素を産生し、テタノスパスミンが破傷風をひき起す毒素である。
 破傷風は全世界で年間薬100万人に発症し、その多くが熱帯地域の発展途上国で生まれた新生児に発症している。日本における最近の破傷風の届け出患者数は年間平均50人弱で、死亡者は約30%前後である。1980年代以降、人口の高齢化のために届け出患者数は横ばい、あるいは漸増傾向にあるが、死亡者数は確実に減少している。なお、破傷風は1995年4月から、正式に定期予防接種の対象疾患に追加されている。



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5類感染症-全数把握、梅毒について 3/3

2014年9月26日 17:26

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-全数把握、梅毒について以下参考として引用します。3/3


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-全数把握
梅毒
syphilis
松本哲郎 産業医科大学教授・泌尿器科

治療方針
 ペニシリンを第1選択とし、経口合成ペニシリン系薬を内服させる。投与期間は、第1期は2-4週間、第2期では4-8週間、第3期では 8-12週間とする。無症侯性梅毒での投与期間は、感染時期を推定し、その期の梅毒に準じる。感染後1年以上経過している場合や、感染時期の不明な場合は、8-12週間とする。
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)サワシリンカプセル(250mg)6カプセル 分3
 ペニシリン・アレルギーの場合、2)を用いる。
2)ミノマイシン錠(100mg)2錠 分2
 妊婦の場合、3)を用いる。
3)アセチルスピラマイシン錠(200mg)6錠 分6
患者説明のポイント
・治療開始直後、発熱、全身倦怠感、悪寒、頭痛、発疹などを症状とするJarisch-Herxheimer現象がみられることがあるので、患者に説明しておく。
・梅毒と同時にHIVの抗体検査を行うよう説明する。



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