成瀬整骨院ブログ
■ 最近のブログ記事
■ 2018年12月
2014年1月29日 17:33
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。悪性高熱症について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
悪性高熱症
Malignant hyperthermia(MH)
真弓俊彦 名古屋大学大学院講師・救急・集中治療医学
病態と診断
病態
麻酔薬によって骨格筋小胞体からのCa放出速度が亢進するためと考えられている多因子遺伝病である。約半数は優性遺伝をとり、小胞体に存在するCa2+放出チャネル(リアノジン受容体)遺伝子のいずれかに変異がある。発生頻度は数万例の麻酔に1例である。小児、若者に多く、性別では男性に多い。
診断
初発症状は頻脈や呼吸終末CO2の上昇で、頻呼吸、チアノーゼを伴う。表に示す臨床診断基準がある。確定診断は筋生検で下される。
表 盛成の悪性高熱臨床診断基準(1998)
カテゴリー1 体温上昇
a.体温が40℃以上
または
b.15分間に0.5℃以上の上昇で38℃以上
カテゴリー2 呼吸・循環
1.頻脈、不整脈、血圧変動
2.過呼吸、呼吸性・代謝性アシドーシス
体表所見
1.筋強直
2.発汗
3.赤褐色尿
検査所見
1.PaO2の低下
2.カリウム、CK、AST、ALT、LDHの上昇
術野所見 出血傾向(DIC)
劇症型悪性高熱症
カテゴリー1を満たし、カテゴリー2のいくつかの症状を満たす
亜型悪性高熱症
カテゴリー1を満たさないが、カテゴリー2のいくつかの症状を満たす
(盛成倫夫、菊池博達、弓削孟文ほか:悪性高熱症診断基準の見直し、麻酔と蘇生24巻別冊、pp104-110、1988より引用)
治療方針
ダントロレン投与までの時間と救命率が相関することから、迅速な対応が必要である。発症時からのみでなく、疑診断から吸入麻酔を中止し、高流量の100%酸素で過換気とする。全身冷却と同時にダントロレンを静注する。ダントロレンは筋小胞体からのカルシウムの放出を特異的に抑える。また、アシドーシスの補正、高カリウム血症の治療を行う。
処方例
ダントリウム(20mg)注射用水60mLで溶解し、初回量2mg/kgを10-15分かけて単独ルートから静注 体温低下が認められるまで1mg/kgを最大7mg/kgまで投与。発症後24-48時間には、6時間ごとに1mg/kgを静注
交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
携帯サイト版:横浜市金沢区の腰痛なら成瀬整骨院
電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備
2014年1月28日 17:28
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。麻酔事故の対策について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
麻酔事故
Anesthesia accidents
依田健吾 京都第一赤十字病院・院長
対策
1.気道確保 挿管困難例は一定の比率で必ず発生する。米国麻酔学会の提唱する、気道確保が困難な場合のアルゴリズムにのっとって準備し熟練をする必要がある。詳細は成書を参考にされたい。開口が可能であれば、2006年に発売されたビデオ硬性挿管用咽頭鏡「エアウェイスコープASW-S100」が大いに役立つ。気管挿管については誤嚥によるトラブルも多く、フルストマック例に安易に迅速導入を行うべきではない。専門医は意識下の気道確保を習熟するべきである。
2.薬剤投与 ほとんどがhuman errorである。このようなerrorが起こることを前提に個々の事例を分析し、プレフィルド製剤の採用など組織として対策を立てる必要がある。
3.日本麻酔科学会・CCP部会からのトラブル回避の提案 以下の①-⑤が挙げられている。①医療行為実施前の十分なインフォームド・コンセント、②合併症・偶発症に対する注意喚起、③合併症・偶発症に対し、迅速で誠実な対応-説明、治療、再発防止、④院内対応マニュアルの整備、⑤トラブル発生時は医療機関の担当弁護士などへの速やかな一報。
麻酔科学会で集積した症例も本邦の全麻酔症例の一部である。専門医の養成をさらに進めて、すべての麻酔が専門医の管理下に行える状況を構築することが、最も急務で重要な対策である。
交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
携帯サイト版:横浜市金沢区の肩こりなら成瀬整骨院
電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備
2014年1月27日 17:24
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。麻酔事故について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
麻酔事故
Anesthesia accidents
依田健吾 京都第一赤十字病院・院長
麻酔事故をanesthesia accidentと記載すると、一般にはhuman errorと捉えられるが、周術期ことに麻酔中は術前の予測が不能な事態が生じることは珍しくない。日本麻酔科学会は、1992年から"麻酔偶発症"としてaccidentの調査を開始し、症例の蓄積、解析を行っている。一方、errorについては医事紛争解決事案症例調査CCP(Closed Claims Project)部会により2002年より調査が開始されているが、諸般の事情により、その報告件数は少ない。東京・大阪地裁関連の医療訴訟結審例がケースファイルとして2巻出版されており、全276件中麻酔関連は4件のみであった。
麻酔偶発症例(1999-2001年)
ホームページ上に公開されている調査結果によると、すべての原因の心停止発生率は1万症例に対し6.41であるが、麻酔管理が原因の発生率は0.52であった。心停止の原因としては薬剤投与が41.2%、換気・気道が22.9%、輸血・輸液14%、監視不十分9%であるが、死亡ないし植物状態となった症例の原因内訳では、換気・気道が38%となり、薬剤投与23%を逆転し、麻酔時における気道確保・呼吸管理の重要性を示唆している。
CCP報告(2008)
日本麻酔学会(JSA)ニュース(Vol.16、No4)によると、現在までに調査できた例はペインクリニック(神経ブロック)・硬膜外麻酔にかかわるものが44%と最も多く、次いで誤嚥を含む気道トラブルが33%、偶発症例で心停止原因として最も多かった薬剤関連は5%であった。前述の結審4例も気道・換気、神経ブロック関連がともに2例ずつであった。
交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
携帯サイト版:横浜市金沢区の変形性膝関節症なら成瀬整骨院
電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備
2014年1月26日 17:22
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。血液型不適合輸血の治療方針について以下参考として引用します。3/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
血液型不適合輸血
Incompatible transfusion
岡本和文 信州大学教授・救急集中治療医学
DIC対策
DICと診断したら抗凝固療法と補充療法を開始する。
処方例1)に加え、AT'Ⅲ70%以下の場合は2)を用いる。
1)注射用エフォーワイ(500mg) 1日30mg/kg 持続静注
2)アンスロビンP注 1日30mg/kg 点滴静注
補充療法としては、血小板数5万以下で濃厚血小板輸血、PTとAPTT30%以下で新鮮凍結血血漿を投与する。
急性腎不全対策
十分な細胞外液補充液とドパミンの投与を行い、平常時の収縮期血圧を維持する。急性肺水腫、高カリウム血症、代謝性アシドーシス、BUNまたはクレアチニンの上昇を認めたら、ラシックス、グルコース・インスリン療法、重炭酸ナトリウムの投与で対処しつつ、直ちに持続血液ろ過透析を開始する。ヘモグロビン尿があればハプトグロビン製剤を投与する。
処方例
ハプトグロビン注(2,000単位) 1回4,000単位 点滴静注(30分-1時間で)ヘモグロビン尿があれば適宜反復投与する。
患者説明のポイント
・血液型不適合輸血の原因検索を行い、明らかになった事実を正確に説明する。医療事故と関係することが多いだけに、医師と患者家族の信頼関係の構築には誠実さが最も重要である。
交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
携帯サイト版:横浜市金沢区の骨盤矯正なら成瀬整骨院
電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備
2014年1月25日 17:21
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。血液型不適合輸血の治療方針について以下参考として引用します。2/3
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
血液型不適合輸血
Incompatible transfusion
岡本和文 信州大学教授・救急集中治療医学
ショック対策
高濃度酸素を投与し、必要であれば気管挿管下に人工呼吸を開始する。ショックの原因は末梢血管拡張と血管透過性亢進による血液分布異常性ショックである。外傷例などでは出血による循環血液量減少性ショックが合併している。まず、ショックに対しては乳酸加リンゲル液などの細胞外液補充液の急速投与を行う。続いて、昇圧薬投与を開始し、抗原抗体反応による臓器障害性サイトカイン誘導の抑制を期待してステロイド投与を行う。
処方例 下記に併用する。
ラクテック注 1回1,000mL 点滴静注(30分-1時間で) 尿量1-2mL/kg/時が維持できるような輸液を行う。
カタボンHi注(600mg) 3-20μg/kg/分 点滴静注 収縮期血圧100mmHg以上を目標に持続投与を行う。ドパミンは腎血流量を増やす作用があるので低血圧がなくても微量投与は継続する。
ソル・メドロール注 1回1,000mg 静注
ヘモグロビン7g/dL以下で緊急輸血が必要な場合はO型濃厚赤血球を投与する。低アルブミン血症では5%アルブミン製剤を適宜投与する。
交通事故サイト:横浜市金沢区のむち打ち治療なら成瀬整骨院
携帯サイト版:横浜市金沢区の腰痛なら成瀬整骨院
電話045-785-5976(完全電話予約制)
横浜市金沢区寺前1-5-17
京浜急行金沢文庫駅東口徒歩8分
駐車場3台完備